女性の夏冷え対策はクーラーから!今年こそ冷えない体作りを

コクハク編集部
更新日:2019-06-12 12:41
投稿日:2019-06-12 06:00
 猛暑が続く近年、熱中症対策としてクーラーをかけるのはもはや当たり前ですよね。でも、屋内ではどこもかしこもクーラーが効いているため、冷えに悩む女性も多いでしょう。そんな「夏冷え」を引き起こすクーラーと上手に付き合うには、どうすれば良いのでしょうか?

なぜ女性は冷えやすい?冷えが引き起こす体への影響

 現代では、約8割もの女性が「冷え」に悩んでいるそう。そもそもなぜ、女性に冷え性が多いのでしょうか?また、冷えを放置しておくと体にはどんな影響が起こってしまうのか、まずは基礎知識をチェックしていきましょう。

冷えが引き起こす体への影響

 筋肉は体を動かすだけではなく、基礎代謝を上げたり、体の熱を作るという働きを持っています。男性よりも筋肉量が少ない女性は、必然的に作られる熱が少ないため、冷えやすくなってしまうのです。これが、男性よりも女性に冷え性が多い理由。

 季節問わず冷えを感じているという女性は多いですが、放置しておくと体にさまざまな不調を引き起こす可能性があります。

【冷え症のおもな症状】

・生理不順
・だるさ、疲労
・頭痛
・不眠
・便秘、下痢
・食欲不振
・むくみ
・肩こり、腰痛
・イライラ

 つい軽視されがちな「冷え性」ですが、最近では「1つの病気」として捉えられているそう。皮膚疾患や喘息、咳、など、一見、冷えが原因だと思えないくらい症状が重症化するケースもあるため、早めの対策が必要なのです。

今年こそ冷やさない!クーラーから始める夏冷え対策!

 冷え性を引き起こす大きな原因に「冷房病」があります。一過性のものではなく、秋〜冬に長引くこともあるため、まずは正しいクーラー対策をして冷えを予防しましょう。

クーラーの正しい設定方法

 まずは、クーラーとの付き合い方をチェック!最適な温度&湿度を保つことは冷え性の対策になるのはもちろん、仕事などのパフォーマンスも上げることにも繋がるはず。さっそく、見ていきましょう。

最適な温度&湿度

 暑い室外から室内に入ると、どうしてもクーラーの温度を低めに設定したくなります。でも、これが体内の体温調節機能を乱してしまう原因の1つ。

 最適なクーラーの温度は、屋内と屋外の温度差を5度以内にすること。だいたい、25〜28度を目安にすると良いようです。それでも蒸し暑さで不快感を感じるようであれば、ドライ機能を使用するのが◎。湿度を50〜60%に設定すると快適に過ごせます。

クーラーの風向きに注意する

 クーラーの風を、直接体に当てないようにするのもポイントです。体の一部分に風が当たると、冷えやすくなってしまうので注意して。

 おすすめは、クーラーと扇風機との併用です。クーラーからの冷たい空気は部屋の下に溜まるため、扇風機を壁側に向けて機能させると、効率良く空気を循環させることができます。

就寝時のクーラーの調整方法

 クーラーを付けっ放しで寝て、だるさを感じたことがある方は多いはず。これは、ズバリ「冷えすぎ」が問題です。室温は28度以上、湿度は日中と同じく50〜60%ほどに保つようにしましょう。

 また、冷えを感じやすい女性の場合には対策が必要。腹巻きやレッグウォーマーなどの温めグッズを利用しつつ、吸水性・吸湿性の良い長袖や長ズボンを着用して寝るなど工夫することも大切です。

オフィスでは温めグッズが必須

 自宅とは違って、オフィスの室温は調整しづらいもの。座り仕事の環境下に置かれている方は、どうしても冷えやすいため、温めグッズで身を守りましょう。

 ポイントは、「首」がつくところを温めること。「首周り」「手首」「足首」に加えて、「くびれ」がある「腰周り」ですね。

 今では、USBで繋いで使う便利温めグッズなども販売されているので、お気に入りのものを選んでみると楽しく冷え対策ができますよ♪

【おもな冷え性予防グッズ】

・腹巻き、ストール
・ネックウォーマー、アームウォーマー、レッグウォーマー
・膝掛け
・温熱シート、温熱パッド
・カイロ
・湯たんぽ

つま先を上げ下げして血行改善

 根本的に冷え性を改善させるなら、筋肉量を上げるのが1番効果的。でも、運動を習慣にするって、なかなか難しいことですよね。そんな方は、時々血行を良くする軽いエクササイズを行いましょう。

 筋肉が集中している下半身の中でも、血行を循環させる機能を持つふくらはぎを動かすエクササイズがおすすめ。簡単にできる体操が「その場でつま先を上げ下げする」こと!かかとをつけずに行うと効果がアップします。

 電車の中やトイレでなど、外出中にも気軽にできるため、ぜひ今日から試してみてください。

体温以上のものを飲み食べする

 夏は冷たい飲み物、食べ物をつい摂ってしまいがち。暑い外気の中でならまだしも、クーラーの効いた部屋で冷たいものを飲み食べしてしまうと、夏冷えの特徴である「内臓の冷え」が起こりやすくなってしまいます。

 胃腸や膀胱だけではなく、女性は子宮や卵巣が冷えてしまい、月経不順などを引き起こす可能性もあるので、意識的に体温以上の温かいものを摂取するようにしましょう。

 生姜やハチミツ、シナモンなど、体を温める素材を使った食べ物を摂り入れるのも効果的です♪

冷えは女性の大敵!キレイを保つためにも夏冷え対策を♪

 冷えは単に辛いだけではなく、血行不良を引き起こし、新陳代謝のサイクルを滞らせてしまいます。症状がひどいと、肌のくすみやニキビなどの肌トラブルの原因になることも。

 クーラー対策はもちろんですが、自律神経・ホルモンバランスを良い状態に保つために、規則正しい生活習慣を行うことも大切ですね。

 ぜひ、キレイを保つためにも、冷えない体作りを始めてみませんか?

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


逃げるが勝ちのケースも…性悪義母のモラハラから身を守る法
 義母との関係は、なかなか難しいものです。夫の母親だからこそ、「うまくやっていきたい」と思っているのに、相手にその気がな...
金継ぎは習うべきか、独学で突き進むべきか 2023.4.29(土)
「民藝運動の父」こと柳宗悦氏の著書に感銘を受け、陶器をちょこちょこ集めるように。大好きなセブンイレブンのお惣菜も、お気に...
エンドロールは「裏方さんの名前」に涙…ヲタクあるあるなLINE3選
 どんな分野にも、根強い「ヲタク」が存在します。少し前までは、ネガティブなイメージの強かったヲタクですが、最近では芸能人...
配属ガチャに外れても「ダメな上司」5つの対処法でむしろ効率UP!
 転職や人事異動など、新しい環境で仕事がはじまったはいいものの、めっちゃ仕事ができないハズレ上司を引いてしまったー! な...
若さに胡坐をかいた後でいい!トシ取るのが憂鬱になったら実践したいこと
 もしずっと今の年のままいられるなら、みなさんは嬉しいでしょうか? きっと「そりゃそうでしょ!」と答える方が多いと思いま...
桜のフレームからのぞく南アルプスの春 2023.4.28(金)
 桜のフレームから雪の残る山をのぞく。南アルプスに春がきた。  今ごろはこの薄ピンク色が濃い緑になってるのかな。 ...
生活習慣も断捨離!40女がやめた4つのこと 2023.4.27(木)
 4月も残すところあとわずか。新生活のスタートにあたり、今までの習慣を見直した方も多いのでは?  今回は、筆者がやめた...
茶トラ軍団が大渋滞中!どの“たまたま”にピントを合わせる?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
充実感たっぷり!ひとりでも寂しくない「連休の過ごし方」8選
 仕事から解放されて時間を好きなように使える連休ですが、「今は彼氏もいないし、友達は予定があるらしいし、ひとりで寂しいな...
なぜか友達と予定が合わなくなるタイミング 2023.4.26(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
植物版“虫コナーズ”!? センテッドゼラニウムは心のイライラ虫撃退にも◎
 ただでさえ更年期がエグ過ぎて些細なことでイラッとする毎日なのに、暖かいなぁと思った途端にどこからともなくわいて出てきて...
“お奉行サマ”は嫌われる? 知っておきたい鍋料理の迷惑あるある8選
 日中はぽかぽか陽気でも、夜になると冷えることもあるこの季節。晩御飯には、春の食材を楽しめる鍋であったまるのもいいですね...
値上げに負けるな! 5つのプチご褒美で節約ストレスの解消を
 電気代に小麦粉、冷凍食品など値上げラッシュが止まらない今、節約に励んでいる人は多いでしょう。節約は大切なことですが、出...
ゆで卵1個の超ずぼら調理法!電子ケトルの“モコモコ大惨事”から学ぶ
 日々の生活を楽にしてくれる「時短家事」。名もなき家事のパターン化、便利アイテムやサービスの利用など、その種類は多岐に渡...
2023-04-25 06:00 ライフスタイル
楽天1位・Apple Watch激似の2980円スマートウォッチは安っぽさゼロ!
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
「生ごみの悩み」を解消する2つの便利グッズ 2023.4.25(火)
 調理中に出る生ごみ、どうしていますか? 昔ながらの三角コーナーを使っている人もいれば、最近は水切りができる紙袋などの便...