平野紫耀号泣!キンプリ3人脱退劇…5人揃い活動する未来はなかったのか

こじらぶ ライター
更新日:2023-05-27 06:00
投稿日:2023-05-27 06:00

屈指の“顔面偏差値”を誇ったキンプリ

SMAPや嵐に続く国民的グループになると期待されたが…/(C)日刊ゲンダイ
SMAPや嵐に続く国民的グループになると期待されたが… /(C)日刊ゲンダイ

「まだサヨナラ言うには 全然早すぎるのに」

 King & Prince(以下、キンプリ)が5年歌い紡いできたデビュー曲「シンデレラガール」の一節。この5年で幾度となく見聴きされてきたが、昨年11月にグループから3人の脱退が発表されて以降、ファンにとって痛切に胸を刺すフレーズとなった。

 5月22日をもってキンプリから平野紫耀(26)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)が脱退。平野と神宮寺は同日付で、個人仕事を残す岸は9月30日付けでジャニーズ事務所から退所し、キンプリは永瀬廉(24)と髙橋海人(24)の2人ユニットとして存続することになった。

 18年に岩橋玄樹(26)を含めた6人でCDデビューを飾ったキンプリ。ジャニーズ史上でも屈指の“顔面偏差値”の高さで、華のある人気ジャニーズJr.オールスター選抜だった。

 センターの平野出演ドラマ主題歌「シンデレラガール」で非の打ち所がないデビューを飾ったキンプリは、きっとSMAPや嵐のような、あるいはそれ以上の国民的人気グループになれるのではと期待された。

 デビュー後すぐに岩橋が体調不良により活動休止となり、のちに脱退・退所となったのは痛かったが、それでもまだまだ全員人気者選抜だった。

平野紫耀の連ドラ主演は3本だけ

5人のキンプリならどこまで行けただろうか…/(C)日刊ゲンダイ
5人のキンプリならどこまで行けただろうか… /(C)日刊ゲンダイ

 しかし、キンプリは人気や実力とは別の何か違う力が働いたかのように、露出はやや控えめになっていった。平野がデビュー以降出演した連続ドラマは、脱退が放送期間中に報じられた22年の「クロサギ」(TBS系)を含め3本しかない。

 他に映画出演などがあるにしても、近年、各種“好きなジャニーズランキング”で木村拓哉(50)や嵐のメンバーを押さえ1位に君臨することが多かった平野にしては明らかに少ない。

 また後発デビュー組が次々と先に冠番組を持つ中で、キンプリはデビューから3年半かかって22年1月からようやく「King & Princeる。」(日本テレビ系)のレギュラー放送が開始された。

 全員カッコ良くて全員面白いキンプリのことだから、始まりさえすればさらに全員の個性が発揮され、一般認知度も高まるだろう、と思っていたら同年中に3人の脱退発表があった。結局同番組は今月、わずか1年半で終了してしまった。

キラキラアイドルから本格派アーティスト路線へ

 これだけでも「まだサヨナラ言うには 全然早すぎるのに」と思わされるが、その思いを最も強くさせるのが彼らの本業である楽曲パフォーマンスだ。

 デビュー当初こそ王道キラキラアイドル路線だったが、近年は世界進出を本気で目指していたキンプリらしく、楽曲制作に世界的プロデューサーや振付師を迎えるなど、本格派アーティスト路線へと傾倒していった。

 平野、髙橋を中心に高いダンススキルでこれまでのジャニーズアイドルのイメージを刷新。5人がさらなる鍛錬を積めば世界進出も夢ではない、と思わせてくれた。多くの人に、まだまだこれからを見続けたいと思わせる存在だった。

こじらぶ
記事一覧
ライター
ジャニーズ、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


「虎に翼」語りは尾野真千子 NHKアナと俳優のナレーションの違いは?
 寅子(伊藤沙莉)がお見合いに苦戦する中、親友の花江(森田望智)は寅子の兄・直道(上川周作)との結婚準備を順調に進めてい...
桧山珠美 2024-04-05 15:14 エンタメ
「虎に翼」シン・朝ドラの予感!わずか1話、たった15分で心つかんだ描写
 昭和6年・東京。女学校に通う猪爪寅子(伊藤沙莉)は父・直言(岡部たかし)、母・はる(石田ゆり子)から次々とお見合いを勧...
桧山珠美 2024-04-01 22:28 エンタメ
僥倖!世界に挑む赤西仁ほど「サムライマック」のCM向きな俳優はいない
 マクドナルドのCMにイケメンあり!  そんな声をちらほら耳にするようになりました。たとえば4月2日から全国放送さ...
平野らTOBEがドーム公演大成功の一方、暗雲立ち込める旧ジャニの逆転は
 3月14日から17日にかけて、滝沢秀明氏創設のTOBE所属アーティストによる東京ドーム公演「to HEROes ~TO...
こじらぶ 2024-03-30 06:00 エンタメ
ブギウギ最終回、水を差すようでスンマセン! 残念すぎる4つの演出と描写
 スズ子(趣里)のさよならコンサートが始まる。客席には懐かしい多くの面々がかけつけている。茨田りつ子(菊地凛子)、愛子(...
桧山珠美 2024-03-30 11:41 エンタメ
スズ子引退会見、“天敵の文屋”鮫島の「シャッポを脱ぐ」演出を読む
 歌手・福来スズ子(趣里)の引退会見の当日。スズ子は結局、羽鳥善一(草彅剛)とは話ができないまま会見に臨むことになってし...
桧山珠美 2024-03-27 14:30 エンタメ
超鈍感力! 羽鳥の絶縁宣言を屁とも思わないスズ子とタケシは似た者同士
 歌手引退――。スズ子(趣里)はその決断を、愛子(このか)や大野(木野花)に伝えた。  羽鳥善一(草彅剛)に絶縁す...
桧山珠美 2024-03-26 15:40 エンタメ
「GTOリバイバル」注目の新人イケメンは?松嶋菜々子は本当に出るのか
 反町隆史主演「GTO」が26年ぶりに帰ってきます。反町演じる元ヤン教師・鬼塚英吉がさまざまな問題を解決する学園モノで、...
ドヤ顔のアユミとヘイヘイブギー歌唱シーン温存の理由がわかる回だった
 昭和31年、大みそか。第7回オールスター男女歌合戦当日。スズ子(趣里)は、楽しみに会場へと向かう。スズ子が楽屋で支度を...
桧山珠美 2024-03-22 14:30 エンタメ
最終回秒読み…スズ子はブレずにお人よし、NHKと沼袋勉の手腕いかに!?
 愛子(このか)は、翌日の体育の時間に足の早い転校生と競争することになっていた。しかし、勝てる見込みがなく、愛子は学校を...
桧山珠美 2024-03-21 16:07 エンタメ
和田勉が転生したら中村倫也に!? 強烈インパクトで霞んだ礼子娘の初登場
 東京ブギウギのヒットから9年、ブギブームも下火になってきつつある中、スズ子(趣里)や羽鳥善一(草彅剛)のブギは古いとい...
桧山珠美 2024-03-18 14:30 エンタメ
「光る君へ」主人公バージン喪失!大石静氏が描く平安エロ&バイオレンス
 NHK大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期の貴族社会を舞台に、吉高由里子演じる主人公のまひろ(紫式部)の生涯を描くもので...
沢尻エリカ不死鳥の如く女優復帰!大衆は真似できぬ人生転落リアルショー
 2月25日、沢尻エリカの女優復帰作となった主演舞台『欲望という名の電車』が千秋楽を迎えました。  「『残念プロフ...
堺屋大地 2024-03-16 06:00 エンタメ
NHK大阪が誘拐未遂事件をぶち込んだのなぁぜなぁぜ? かつ丼コント?
 誘拐犯が捕まってから、愛子(このか)は3日間も学校を休んでいた。スズ子(趣里)は、学校に行くようにと言うが、愛子は友達...
桧山珠美 2024-03-15 14:30 エンタメ
“テレ朝ドラマ”常連・ホンモノの刑事よりも刑事な内藤剛志、降臨!
 大野(木野花)が受けた電話は、3万円払わなければ、愛子(このか)を誘拐するという脅しの電話だった。そして、警察には伝え...
桧山珠美 2024-03-13 14:30 エンタメ
りつ子スパークのラインダンス必見!ワクワクズキズキと笑顔が溢れる回
 羽鳥善一(草彅剛)作曲二千曲記念ビッグパーティーの日が近づいてくる。羽鳥はスズ子(趣里)たちに、パーティーで余興をして...
桧山珠美 2024-03-11 15:30 エンタメ