3-1. 食べ物から摂取する
コラーゲンペプチドを多く含むのは、下記のような食品です。
・ゼラチン
・鶏の手羽
・フカヒレ
・牛すじ
・鶏皮
ただし、コラーゲンペプチドの含有量が多い食品は、脂肪分が多くカロリーが高いため、食べすぎに注意しましょう。
また、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCを多く含む食材(ブロッコリー・パプリカ・柑橘類)や鉄分が豊富な食材(レバー・赤身の魚・貝類)をいっしょに摂るのもおすすめです。
3-2. サプリメントやドリンク
コラーゲンペプチドのサプリメントは、粉末やカプセル、錠剤などさまざまなタイプがあります。
コラーゲンサプリメントの定番である粉末タイプは脂肪を含まず、においや味もほとんど感じないので、普段の食事や飲みものといっしょに摂りやすいのが特徴です。就寝前に飲むなら、錠剤やカプセルタイプも習慣化しやすいでしょう。
最近は、コンビニやドラッグストアで、栄養ドリンクやジュースにコラーゲンやビタミンなどの栄養素が入っているものが多く販売されています。味の種類も豊富で手軽に買えるので、飽きやすい人や忙しい人におすすめです。
サプリメントやドリンクでコラーゲンペプチドを摂取するときは、自分のライフスタイルに合ったタイプを選びましょう。
4. コラーゲンペプチド摂取の注意点
コラーゲンペプチドを摂取する際の注意点は、以下のようなものです。
・ビタミンC、ビタミンA、鉄分といっしょに摂る
・毎日同じくらいの時間に摂取する
・1日の摂取量が10gを超えないようにする
コラーゲンを構成するアミノ酸の生成にはビタミンCが必要です。ビタミンCが不足すると、コラーゲンの合成ができなくなり、壊血病を引き起こします。また、ビタミンAもコラーゲンの再生成に関わっています。
加えて、コラーゲンペプチドは、24時間後には血中からなくなってしまうため、できれば毎日同じタイミングで摂りましょう。
ほかにも、コラーゲンペプチドは、過剰摂取によって胃腸や肝臓、腎臓に負担がかかる場合があります。食品からの過剰摂取は脂肪分の摂りすぎにつながることもあるのでより注意が必要です。
コラーゲンペプチドは継続的な摂取が大切ですが、1日5~10gの摂取目安量は守りましょう。
5. コラーゲンペプチドで肌年齢にアプローチ
「コラーゲンペプチドについてたくさん知ることができました! ありがとうございます」
依子さんはえりのボスにお礼を言いました。
「コラーゲンペプチドは、ハリ不足や乾燥などの肌年齢が気になり始めたときにぜひ試してほしい美容成分よ。ただし、過剰摂取には気をつけてね」
「わかりました。教えてもらった摂取方法を意識しながら、さっそく今日からコラーゲンペプチドを始めます」
「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」
優しい表情でサロンを去っていく依子さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
◇ ◇ ◇
<この記事の監修者>
医療・健康ジャーナリスト 後藤 典子(ごとう・のりこ)
同志社大学文学部を卒業後、編集プロダクションを経て、医療・健康ジャーナリストに。Youtubeチャンネルで健康リテラシー向上のための情報を発信している。
2023年よりSフードプロジェクトのリーダーとして、機能性表示食品ののぞましい発展を支援する活動をしている。
■Sフードプロジェクト:https://s-food.net/
■YouTube:「Medical Health -メディヘルス-」
ビューティー 新着一覧