変態案件!? サボテン界の不思議ちゃん「リプサリス」は人気もうなぎ上り

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-07-05 06:00
投稿日:2023-07-05 06:00

変態(?)の妄想が止まらない!

今回は残念ながらさぶ店長の写真はお休みです、元気ですが。by平社員/無断転載禁止 (C)コクハク
今回は残念ながらさぶ店長の写真はお休みです、元気ですが。by平社員 /無断転載禁止 (C)コクハク

「ワタシ、変態なんで」が、口癖の花屋の男友達K。このコラムでもたびたび登場する彼の性格はよく知っているつもりですが、それでも、花市場で物色中に思わず漏れちゃう「ワタシ変態なんで」の口癖がどうにも気になっておりました。

 一体どこが変態なのか。実はとんでもない性癖があるのか。あるいは、頭の中が破裂しそうなほどいやらしい妄想でいっぱいなのか(これはおおいにあると思われますw)。

 人間味溢れる大好きな男友達Kには、ワタクシの知らない秘められた謎が隠されているのかも知れません。

 そんなKは「これはナニ?」な植物の前で立ち止まってはしばし遠い目をして眺め、めくるめく妄想の世界へ誘われ、おそらく魂はあの世に昇天している――。

 なぜなら彼は変態だからw。

 今回ご紹介する植物の前でもしばし立ち止まり、優しく葉をサワサワ撫でながら「ワタシ変態なんで」とつぶやいています。というわけで、オシャレインテリア「サボテン界の不思議ちゃん リプサリス」の解説でございます。

リプサリスってなんですか

“なんじゃこりゃ案件”のユニークな形状/無断転載禁止 (C)コクハク
“なんじゃこりゃ案件”のユニークな形状 /無断転載禁止 (C)コクハク

 リプサリスはユニークな形状が印象的で、細い枝が垂れ下がるように育っていく、人間でいえば不思議ちゃん的なサボテン植物です。

 多肉植物のようなプックリとした葉が熱帯雨林の樹木や岩に着生して育つことから「森林サボテン」とも呼ばれております。

 ギリシャ語で枝編み細工の意味に用いられる「rhips」が名前の由来で、ハンギングタイプとして昨今の観葉植物ブームに見事に乗っかり、オシャレかつ強烈インパクトで見る者を圧倒しちゃっているわけですが……。

 60種以上あるといわれるリプサリスの形態は非常に多様。中には直立で育つものもありますが、ほとんどが垂れ下がって成長し、ボリューム良く育っても横広がりにどんどんと育つわけではございません。

先端に赤い実が付いたリプサリス/無断転載禁止 (C)コクハク
先端に赤い実が付いたリプサリス /無断転載禁止 (C)コクハク

 梅の枝が細かく分岐したものもあれば、細長く角ばったもの、はたまたカニサボテンのように平べったいもの、そして、線香花火の美しく散らばる火花のような細い糸状の葉もあったり……。なんだかわけのわからない形状です。

 大きく育つほど輪をかけて“なんじゃこりゃ案件”のユニークな形状に変化するので、男友達Kの変態心をくすぐるには余りある、なかなかの不思議ちゃんな植物でござんす。

 サボテンのくせにトゲがありません。いや、ないわけではない。全く“やる気ゼロ”の柔らかい毛のような白いトゲがビッチリと葉全体を覆うものもあれば、多少サボテンっぽい形状だけれどやっぱり“やる気ゼロ”な軟弱なトゲのもの、あるいはツルツルなものまで、これまた不思議ちゃん。

 そして、生意気にもw、花が咲き、実もつきます。種類にもよりますが、白い花が咲き、紅やピンク、白くて可愛らしい丸い実が葉の先端や脇などになるのです。

斑目茂美
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開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

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