冬野菜のイメージがある「かぶ」ですが…
お気に入りの焼き鳥と和食のお店で「かぶの浅漬け」が出てきました。店主いわく、「かぶって冬のイメージがありますでしょう? 今時分、市場に並ぶ夏蕪(なつかぶら)も柔らかくて、おいしいんですよ」。
夏蕪とは、夏に収穫されるかぶのこと。冬野菜のイメージが強いかぶですが、夏も旬だとご存じでしょうか? 恥ずかしながら、40ウン年間生きて来て知りませんでした(食い意地が張っているくせに)。
以来、スーパーで目につく機会が増えたかぶですが、運命の出逢いが……。
キズものとして売られている、見切りの大袋を発見しました。葉や茎の部分はカットされ、9個の実が入って100円! 買わない選択肢はなーいー(笑)。
というわけで、大汗をかきながら買ってきた「夏蕪」を使って、激うまな常備菜2品を作ります。
1. 黄金比率で作る「かぶのナムル」
星の数ほどあるナムルのレシピのなかで、失敗知らずのお気に入りが2つ、ありまして。
1つは爆速レシピクリエイターのおよねさんに教えてもらったピリ辛なナムル。食べごたえのある豆もやしを使う際はコチュジャンのアクセントがきいたピリ辛レシピで作るのがマイブームですが、今回は、もう1つのほう。
東京・四谷三丁目のベルギービールのお店「Beer, etc.」(ビア エトセトラ)で教えてもらった、黄金比率で作るオーソドックスな味付けのナムルでまいります。
【材料】
・かぶ 5個(400g)
《ナムルのたれ》
・醤油 大さじ1
・ごま油 大さじ1
・ニンニクすりおろし 小さじ1
・鶏がらスープのもと 小さじ1
・白ごま 適量
【作り方】
1. かぶは皮をむき、2~3ミリ幅の半月切りにする。
2. ボウルに入れ、小さじ1(分量外)の塩をふりかけ、全体になじむようにし、10分ほど置く。
3. 水気を絞り、ナムルのたれが馴染むようにしっかりと混ぜ合わせる。
計量スプーンさえあれば、失敗知らず。調味料は大さじ・小さじの「大大小小いずれも1の法則」で混ぜればオッケー。
万能なナムルの味付けとして教わったのですが、「大大小小いずれも1の法則」と覚えておけば、どんな野菜でも何枚でも何本でも「作りやすい分量」でこしらると、味がきちんとキマります。
2. ほっこり味の「かぶのグラッセ」
「ナムル」と同時進行でもう一品、いっちゃいましょう。バイブルである飛田和緒さんの「常備菜2」(主婦と生活社)を参考にして作るグラッセは……。
皮をむいてくし形に切ったかぶを、水とバターで15分ほどコトコトと煮る。竹串がすーっと通るぐらい柔らかくなったら、少々の塩で味を調えるだけ。
シンプルな材料でかぶを切ったらあとは基本的には、ほったらかし。つやつやの見た目、ほんのりとしたバターの風味、ひと口で頬張るとかぶの優しいうまみが口中にジュワ~ッと広がります。
ナムル同様、夏バテ気味でも食が進むこと間違いなし!
いずれも冷蔵庫保存で日持ち3日ほど。1品でも常備菜が用意されていると心強いですよね、ほんとうに。
夏蕪を知ったおかげでお得な見切り品に出逢い、「かぶの常備菜」というおつまみができました。
のど、鳴っていませんか?
(編集O)
フード 新着一覧