「前妻に謝りたい…」人並みの奥さんになれない女との再婚を悔いる50男

並木まき ライター・エディター
更新日:2023-08-19 06:00
投稿日:2023-08-19 06:00

騙された…

「不倫をしていたときには、和美がこんなに怠惰な女だとはわからなかったんですよ。まぁ3年くらい付き合いがあったと言っても、週に何時間か一緒に過ごすだけですから、仕方ないといえば仕方ないんですけどね。

 交際していた頃に和美の家にも遊びに行ったことは何度もあって、部屋は清潔に保たれていたし、手料理もそこそこ上手だったので、まさかあんなにいい加減な女だとは予想もしていなかった。一緒に暮らしてみて『騙された』って思いました」

 フミオさんは、和美さんが自分と結婚したいがゆえに不倫中はネコを被っていたと感じているとのこと。

 今となっては妻となった和美さん対して嫌悪感が強まり、なんとかして“人並みの奥さん”くらいには家のことをしてもらいたくて、口うるさくなってしまうと言います。

家事をしないのだから、生活費を減らされても仕方ない

「今どきは妻が家庭に入って、家事だけをしているという夫婦関係は時代遅れなのも承知しています。だから、妻がどこに遊びに行こうが、そういうのはもちろん自由です。

 だけど、家のことをまったくやらないで遊び呆けているのは、おかしいと思いますね。

 口で言っても改善してもらえないので、最近は生活費を減らしました。きちんと家事をやってくれれば、それなりの額を渡すつもりですが、今は洗濯や掃除も休日に僕がやらないといけないくらい、和美は何もしないので……。

 生活費を減らしたことを、妻からは『経済的DV』などと言われましたが、僕なりの言い分もあるんですよ」

これからの人生をどうすれば

 話しているうちに、どんどん暗い表情に変わっていくフミオさん。再婚は自分の選択だから現状を受け入れるしかないと言いつつも、後悔が深まっていると続けます。

「不倫をするような女性を選んだのも自分ですからね、今となっては過去の自分が軽率だったとしか思えません。

 やっぱりきちんとお互いが独身の状況で交際をするのと、不倫で付き合っているのとでは、本性の見え方が変わるのかもしれないですね。完全に目が曇っていました。

 式は挙げていませんが和美とは既に法的に結婚してしまったので、これからの人生をどうやって乗り越えていけばいいのか、先が見えずに暗い気持ちにしかなれません」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ、100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ラブ 新着一覧


重い女性が好きな男性の特徴&モテるための3つのポイント♡
「重い女性」と聞くと彼氏への束縛や依存など、マイナスのイメージを持っている人も多いはず。しかし、男性の中には重い女性に魅...
恋バナ調査隊 2021-11-22 06:00 ラブ
浮気しても罪悪感がない!? 女性を不幸にする男性の特徴4つ
 恋愛をしていれば、時には彼氏に浮気されることがあるかもしれません。もちろん、ちゃんと反省してくれる場合も多いですが、男...
恋バナ調査隊 2021-11-21 06:00 ラブ
男性が思わず虜になる♡「魔性の女」の顔や性格の6つの特徴
 世の中には、次々と男性たちを虜にしてしまう「魔性の女」がいます。一見、ほかの女子と変わらないようにも思えるのですが、そ...
恋バナ調査隊 2021-11-20 06:00 ラブ
口先ばかりで結果を出さない怠け者の夫に見切りをつけた女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-11-20 06:00 ラブ
「法律的な権利」だから…離婚を拒み姿を消した男性の理屈
「冷酷と激情のあいだvol.65〜女性編〜」では、結婚後何年たっても口先ばかりで結果を出せない夫・トモアキさん(仮名・4...
並木まき 2021-11-27 04:33 ラブ
妻に聞いた! 東大卒夫と「結婚して良かった」そのワケとは
 これまで東大出身の既婚男性にインタビューをしてきた当連載「東大生の結婚観」。今回はスピンオフ企画として、東大出身のご主...
田中絵音 2021-11-19 06:00 ラブ
恋愛に効く♡ 満月に恋を叶える“おまじない”のやり方3つ
 満月には、不思議なパワーがあるといいます。潮の満ち引きを生み出す月がもっとも大きくなる満月には、恋愛を“引き寄せる”パ...
恋バナ調査隊 2021-11-19 06:00 ラブ
久しぶりに再会した男友達にドキドキ…付き合う3つの方法♡
 久しぶりに再会した男友達に、恋をしてしまった経験はありますか? 幼馴染や同級生、元同僚など、当時はなんの意識もしていな...
恋バナ調査隊 2021-11-18 06:00 ラブ
要注意! 男性が嫌がる回りくどい告白&成功する伝え方も紹介
「告白したいけど、なんて伝えたらいいかわからない!」という人は多いですよね。でも、しっかり内容を考えておかないと、相手に...
恋バナ調査隊 2021-11-17 06:00 ラブ
これってヤリモク…? カラダ目当ての男性と本命の違いとは
 積極的に楽しませようとしてくれたり、連絡もマメにしてくるヤリモク男性と、本命として考えてくれている人の行動って少し似て...
若林杏樹 2021-11-17 06:00 ラブ
彼に“料理上手な彼女”と思わせる女性の5つの特徴&ポイント
 男性にとって、料理上手な女性は魅力的に映るもの。家庭的な姿を見て、結婚を意識する男性も少なくありません。しかし、男性と...
恋バナ調査隊 2021-11-16 06:06 ラブ
社内恋愛を隠す5つのメリット&上手に隠し続けるためのコツ
 毎日好きな彼と顔を合わせることができる「社内恋愛」。仕事にやる気が出ますし、交際を公表すれば、堂々と付き合うこともでき...
恋バナ調査隊 2021-11-16 06:06 ラブ
アラサー女性が年下彼氏に抱える5つの不安&解消する方法
 女性はアラサーになると、どうしても結婚を視野に入れる時期に差し掛かるため、気楽な恋愛ができなくなる人が多いです。年下彼...
恋バナ調査隊 2021-11-15 06:00 ラブ
告白なしでも“付き合う”と確信できる4つの瞬間&確認方法♡
 気になっている男性といい感じに距離が縮まって、告白はされていなくても「もしかして、私たち付き合うのかな?」と思ったこと...
恋バナ調査隊 2021-11-14 06:00 ラブ
やっと夢を叶えたのに…応援どころか暴言を吐く夫に苛立つ妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-11-13 06:00 ラブ
“女”を使って夢を叶えても…妻の仕事を応援できない夫の胸中
「冷酷と激情のあいだvol.64〜女性編〜」では、憧れの仕事を手にした自分を応援しない夫・ケンイチさんに苛立つ妻・愛佳さ...
並木まき 2021-11-13 06:00 ラブ