ギャラ飲みは私の天職! 月収100万円、一度だけ恋人関係になった人も…

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2023-09-26 13:54
投稿日:2023-09-20 06:00

利用者、エリア拡大中の「ギャラ飲み」

 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全国的に利用エリアが拡大していて、注目度が高まっているんです。

 ちなみに「ギャラ飲み」とは、男性(ゲスト)が女性(キャスト)にお金を払って食事やお酒を楽しんだりすること。「飲み」といっても飲食に限らず、美術館やゴルフコースを一緒に回ることもある、いわば『出張コンパニオン』に近い形態です。

 なかでも、大手サービス「pato」に登録するキャスト(通称「pato嬢」)は狭き門をかいくぐった美女だけがなれるとか。一体、どんな人が……?

 pato嬢として働くキャストに話を聞きたいとキネカ社に連絡。彼女たちを取材してみると、驚くべき“素性(素顔)”が見えてきました。

ギャラ飲みサービス「pato」とは?

 アプリを通じていつでもどこでも最短15分で女の子とマッチングが可能なギャラ飲みサービスです。2017年からスタートし、東京を皮切りに全国17エリアで展開しています。

 運営会社は24時間体制で対応・管理しており、顧客はクレジットカードのみでの決済。領収書も切れることから、接待でも大いに活用されています。また「コパト」という1対1でのサービスも有り、幅広いシーンで活用できるエンタメマッチングサービスです。

 なんといっても注目すべきは、patoに所属するキャストの女性は、面接通過率10%以下という難関を通過した女性たちのみで構成されていること。

 彼女たちに取材を敢行し、その実態に迫ってみると……。

【話を聞いたpato嬢】アミさん(仮名/29歳)

 パッと見、石原さとみを彷彿とさせるような綺麗さと愛らしさを兼ね揃えた彼女は、港区在住のアミさん(仮名/29歳)。華奢な色白美人で、とても明るく愛嬌の良い女性です。

 初めてのpato嬢への取材。当初の筆者の想像では、派手な見た目でブランド尽くしといった、いかにも“THE港区女子”という感じの女性が来るのではないかと思っていました。

 が、実際にはそのイメージとは程遠い、清楚で物腰の柔らかい雰囲気の女性が現れて、「なるほど、これが一流のpato嬢か」と印象が一変。男性がキャバクラでもクラブでもなく、patoにお金を落とす理由がわかった気がします。と、話を戻しましょう。

一流ホテルマンと西麻布のラウンジ嬢を経て、pato嬢に転身

 アミさんは東北出身で、以前は会員制の一流ホテルに勤めていましたが、日々の激務に疲れ果て、23歳の時に上京して西麻布のラウンジで働きはじめました。

 それから1年ほど経った頃、ラウンジ嬢の友達から「ギャラ飲みって知ってる?」とpatoの存在を教えてもらい、すぐに面接へ。一発合格し、最初はラウンジと掛け持ちでギャラ飲みの仕事を始めることに。

 ラウンジの仕事はシフト制で、ある程度スケジュールが縛られる一方で「patoはその日の気分で仕事を決められるのが魅力」と、アミさんは言います。朝起きたらまずpatoのアプリを開いて、その日の仕事を決めるのだそう。

旅先でpato嬢として稼ぐことも

 ギャラ飲みは決して夜だけでなく、ランチやカフェのお付き合いといった昼間からも稼働できるし、なかには「築地で一緒に朝食を」という早朝からの案件もあるので、一日中仕事のチャンスになり得ます。

 ときには会食以外の案件もあり、ゴルフやバーベキュー、ビリヤードなどに同行したり、団体旅行への同行ではpato嬢専用のバスが用意され、まるで修学旅行のようにみんなでワイワイと旅行を楽しみながらの案件も。もちろん行きのバスに乗っている時間から時給が発生しています。

 こういった旅行案件はとても楽しいようで、アミさんは「自分が帰省した時にも地元でpato案件入れてご飯がてら仕事にできるし、patoキャスト友達と旅行に行く際も、旅行先でpatoを入れて稼げます」と、人生そのものがギャラ飲みになっている模様。

 夜遅い時間帯のギャラ飲みでは、時給に深夜料金が加算されるし、延長料金もしっかりと出るのも魅力。「ラウンジの仕事だとアフター代しか出ないので、報酬面で大きな差が出ます」と話すアミさんが、ラウンジ嬢をやめてpato一本で生計を立てるようになるまで、時間はかかりませんでした。

週3~5日稼働で月100万円前後、貯蓄は1000万円超

 現在は、patoを本業として2年半。週3~5日ほど稼働して、月収100万円前後を稼いでいます。

 そのお金の使い道は、やはりpato嬢として働くため、美容やパーソナルジムといった外見を磨くことに使ったり、いずれギャラ飲みでは稼げなくなった時の先を見据えて資格の勉強にも充てているそう。

 29歳にして、1000万円を超える貯金もあり、しっかりしていますね。

 ブランド物にはさほど興味がなく、旅行や父親に車を買ってあげるなど家族へのプレゼントにお金を使うことも多いといいます。ご両親もpatoの仕事をしっかりと認識し、応援してくれていると話します。

 もともと人と接することが好きで、お酒も大好きだというアミさんは「patoは天職!」と、とにかくギャラ飲みの仕事が楽しくて仕方がないとにっこり。

 そんなアミさんの恋愛事情とは――?

いいなと思う男性はだいたい既婚者

 patoでもリピーターのお客さんが多く、明らかにモテるであろうアミさんですが、リアルな恋愛事情を聞いてみると「もはや出会いがpatoしかない」と言います。本業なので、確かにそうかもしれません。

 patoのお客さんは、普通に生きていたら会えないような経営者や有名人も多く、一緒に飲んでいるだけで学びも多いのだそう。だからこそ魅力的な男性も沢山いるけれど、「いいなと思う男性はだいたい既婚者なんですよね」と……。

 そんなアミさんですが、一度だけpatoで出会った男性と付き合ったことがあると言います。独身でかっこよくてもちろん経済力もあり、しっかりと恋に落ちて、彼の方から告白してくれて交際に発展。

東京と東北の遠距離恋愛

 しかし付き合い始めた時期にコロナ禍となり、patoの仕事もできなくなってアミさんは一時的に東北の地元に帰ることに。しばらくの間は、東京との遠距離恋愛となって、彼は定期的に車を走らせて会いに来てくれていたそうです。

 それでも次第に心の距離もできてしまい、破局してしまいました。

 それっきり、彼氏はできていないとのこと。アミさんは「彼氏になった男性は、私のpatoの仕事を嫌がるのではないか?」と懸念しますが、patoを利用している男性側からすると、「pato嬢と付き合えることがあるんだ!」という“夢”をもたらすのではないでしょうか。

 なかなか稀なケースではありますが、アミさんのようにpatoを通じて恋愛にも発展することがあるとは……。

 patoでの出会いがきっかけで、お客さんの会社に就職したキャストもいるとのことですから、まさにpatoのギャラ飲みはエンタメマッチングの場。

 今回は「patoは私の天職!」というアミさんに取材させていただきました。

 また次の女性のギャラ飲みヒストリーも、お楽しみに。

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


卵巣摘出、ホルモン欠乏…健常者こそヘルプマークの認知を
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
気になる彼に攻め!「デートお誘いLINE」に絶対入れたい内容
「気になる人がいるんだけど、どう距離を詰めればいいかわからない」  そんな時は迷うことなく、自分から攻めるのが一番!…...
シャンパンを入れてもらったらホストはどんな気持ちになる?
 ホストクラブでは恒例の光景となっているシャンパンコール。高額のシャンパンを入れたお客様を店内のホストが取り囲んで威勢の...
まさに鈴カステラ!愛と野望がつまった茶トラ“にゃんたま”
 きょうは茶トラ3兄弟の憩いの場所にお邪魔しました。  気持ちよさそうにくつろぐ姿にほっこり♪  注目すべき...
“卵巣年齢”が分かる「AMH検査」は独身こそ試す価値がある!
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...
いつ、何を、どうする?「寝・食・動」リカバリー方法を解説
 NYのセレブたちがこぞって実践している「ヘルスリテラシー」という考え方があります。自らが現地で本概念を学び、最強のパフ...
オトナ女子の休日アイデア4選! 楽しく遊んで気分転換を♪
 大人になるにつれて仕事が忙しくなりますよね。仕事が忙しいと休日に昼前まで寝てしまったり、倦怠感を理由に起きてからもダラ...
恋愛運アップに期待! お歳暮だけじゃないシクラメンの底力
 巷はそろそろ年末に向かって慌ただしくなって参りました。  年末はお花屋さんにとってはまさに早朝から深夜まで忙しく...
結婚しても“垢抜け主婦”でいられるアラフォー女性の特徴3つ
「結婚すると、地味になるよね」――。そんな風に言う人はたくさんいます。男性に限らず、結婚せずに働き続ける女性もそう言うか...
ヘルスリテラシーの“1日1万歩”は達成以上に「習慣」が大事
 NYのセレブたちがこぞって実践している「ヘルスリテラシー」という考え方があります。自らが現地で本概念を学び、最強のパフ...
微動だにしないけど大丈夫? 心臓に悪い…熟睡“にゃんたま”
 にゃんたマニアのみなさまこんにちは。  きょうは神社の境内で行き倒れのにゃんたまωにロックオン!  微動だ...
老後のための貯金にこだわらなくて良い理由!今を優先してOK
 老後のために、貯金をしようと思っている人は多いでしょう。しかし、老後の貯金にばかり拘って、今を見失うのは本末転倒ではな...
合併症の合併症!? 40℃の高熱で希少がん病棟へ“強制送還”
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
無理不要!「超ワンパターンな朝食」で仕事への活力と健康を
 NYのセレブたちがこぞって実践している「ヘルスリテラシー」という考え方があります。自らが現地で本概念を学び、最強のパフ...
雨上がりの南の島で…念入りパトロール中の“にゃんたま”君
 雨がやんで、パトロール中のにゃんたまω君に出逢いました。  濡れた毛並み、この時期ちょっと寒そうに見えますが、こ...
セックスレスを解消したい…抱いてほしい女性がとるべき行動
 皆さんは「レス」の定義をご存知でしょうか?「(特別な事情がない時)カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタク...