“メンタル繊細”で生きづらい?【専門家監修】HSPの特徴と即セルフケア

コクハク編集部
更新日:2023-10-26 06:00
投稿日:2023-10-26 06:00

5. HSPの症状が気になる方におすすめの漢方薬

 HSPによる不眠や疲れやすさにおすすめの漢方薬をご紹介します。

5-1. 睡眠関連のお悩みがある方におすすめの漢方薬

 加味帰脾湯(かみきひとう):貧血気味で疲れやすく、気力がない方に。胃腸の働きを助け、不足したエネルギーと栄養を補い、不眠を改善します。

 酸棗仁湯(さんそうにんとう):心とからだが疲れすぎて眠れない方に。ストレスや過労による神経の興奮や緊張を和らげ、眠りにつきやすくします。

5-2. 疲れやすさのお悩みがある方におすすめの漢方薬

 人参養栄湯(にんじんようえいとう):体力がなく、疲労倦怠感や手足の冷えがある方に。全身に栄養をめぐらせ、体力を回復させます。

 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):からだがだるく、食欲が低下している方に。胃腸の調子を整えて倦怠感を改善します。

 ただし、漢方薬は体質にあっていなければ効果は期待できないため、自分に合うものを見極める必要があります。自分で選ばず、漢方に詳しい専門家に選んでもらいましょう。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。

6. HSPの特性を知って、生きづらさを緩和しよう

「生きづらさを感じる理由がわかって、スッキリしました。今回教えてもらったセルフケアを、さっそく試してみようと思います」

 悩みが解決した麻友子さんは、明るい表情で言いました。

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていく麻友子さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方ライター 円山 真由佳(えんやま・まゆか)

 医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。

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