彼の頭頂部から地肌が…男性の薄毛、一緒にできるセルフケア【監修あり】

コクハク編集部
更新日:2023-11-23 06:00
投稿日:2023-11-23 06:00

3. 彼と一緒にできるセルフケア法

 彼自身が行う方法や彼と一緒にできるセルフケア方法を紹介します。

3-1. 頭皮マッサージ

 頭皮マッサージは、薄毛予防の効果が期待できます。育毛や発毛には血液から運搬される栄養が欠かせないため、血流不足は薄毛の要因となります。

 頭皮マッサージは、シャンプー時や入浴後に行うと効果的です。

 また、入浴後に行うときは、養毛剤や育毛剤を使用すると、さらに血行がよくなるでしょう。

3-2. タンパク質・ビタミンB・亜鉛を摂る

 タンパク質・ビタミンB・亜鉛は、健やかな髪を育成するために大切な栄養素です。

●タンパク質:髪はタンパク質からできている
●ビタミンB2:皮脂の分泌量をコントロールし頭皮環境を健やかに保つ
●ビタミンB6:タンパク質の合成をサポートする

 もちろん、さまざまな栄養をバランスよく摂ることがベストですが、とくに髪のために意識して摂取してほしい栄養素は上記の3つです。

3-3. ヘアケアの見直し

 健やかな髪は健やかな頭皮からしか生まれません。頭皮環境を整えるためにもヘアケアの見直しが大切です。

 たとえば、毛穴の汚れをすっきり落とすための方法があります。

(1)シャンプー前にブラッシングをして汚れを浮かせる
(2)予洗いでしっかりと頭皮と髪を濡らす
(3)シャンプーを泡立ててから指の腹でもみこむように洗う
(4)しっかりとすすぐ

 とくに、シャンプーを頭皮に直接のせていると、必要な油分も落ちて乾燥しやすくなるので注意が必要です。

 また、爪を立ててシャンプーをしている方は、頭皮にダメージを与えて健やかな髪が育ちにくくなるので、指の腹で洗うことを意識しましょう。

4. 薄毛対策で彼に自信を持ってもらおう

「彼の薄毛対策を知れたので、さっそく一緒に実践してみようと思います!」

 友美恵さんは笑顔でそう言いながら、丁寧にお辞儀をしました。

「お役に立てて光栄だわ。彼も自信を持てるようになれたらいいわね。髪にいい栄養素やヘアケア、頭皮マッサージをうまく取り入れながらがんばってみて」

「はい、本当にありがとうございました!」

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていく友美恵さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

YouTube「Medical Health CH」

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


「オフィスカジュアル」でデニム着用 アリorナシ線引きは?
 近年、働き方の幅が広がり「オフィスカジュアルOK」の会社も増えてきていますよね。そこで毎回のように議論になるのが「デニ...
痛くないよね?40代でも「背中開きトップス」が着たいんです
 ヘルシーで涼しげなムードが魅力的な、背中開きトップス。夏のコーデに取り入れたい気持ちがある反面「大人の女性が着るのは痛...
【基本のスキンケア】物価高でケチる前に0円で見直せること
 物価高が家計に重くのしかかってきていて、日々の美容ではなるべく節約したい人も増えているよう。一方、梅雨になると「肌の調...
おうちパックで蘇る! エステ&サロン級のうるツヤ肌と髪
 人と会う機会が増え、久しぶりに再会した人から老けたと思われたくないと、肌と髪の手入れを大急ぎでしています。  エステ...
【生理中の嫌なニオイ】やば!気付かれた?対処法を入手して
 生理中のニオイって、本当に気になりますよね。実際、多くの女性が生理中のニオイを気にしているようです。  今回はニオイ...
今さら聞けない「インバスケア」40代から始める美容習慣4つ
 40代になると、髪や肌に関する悩みが増えてきますよね。だからといって、仕事や家事が忙しくエステに通う余裕はない……。そ...
プレ更年期でニキビ?女性ホルモンの乱れが…【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
太って見える「白コーデ」膨張色でもテク次第で細見え可能!
「白」を格好良く着こなす大人女子になりたいと思っていても、いざ買い物に行くと「太って見えるかも……」と諦めてしまう人が多...
【夏の脇汗】毎シーズン悩む…洋服の黄ばみ&ニオイどう防ぐ
 夏になると多くの人を悩ませるのが「脇汗」ですよね。洋服の種類によっては、くっきりと脇汗部分だけ色が変わって、黄ばみやニ...
2022-06-15 06:00 ビューティー
実感!偉大なる“おばあちゃんの3大教え” 2022.6.14(火)
 おばあちゃんっ子です。母が病弱だったこともあり、小さな頃からしょっちゅう祖母の家に預けられていました。大学も祖母の家か...
疲れ目対策&美鼻狙いで「耳穴ストレッチ」1日2分でOK<後>
 前編では、骨格矯正士の清水ろっかん氏の著書「『聞こえ』がよくなる! 耳穴スイッチ」(世界文化社)から、「気象病」を治せ...
梅雨・台風の不快を減らしたい!1日1分の耳穴ストレッチ<前>
「梅雨の時期や台風が多い時期は、なぜかカラダの具合が悪い……」という人は、意外と多いのではないでしょうか。それは自律神経...
髪色より眉色チェンジ!垢抜け狙いの時短メイクは目元がカギ
 メイクのテイストを変えるなら、“眉色”に変化をつけるのも人気ではあるけれど、せっかく眉を変えても「なんだか垢抜けないか...
低用量ピル愛用歴10年でドクターストップが!2022.6.9(木)
 ここ数年ですっかり身近になった低用量ピル。周囲にも「飲み始めたんだ~」と気軽に話してくれる友人が増えてきました。しかし...
やせたいのに食べてしまう!脱・過食は歯磨き粉を味方にする
 ダイエット中、やせたい気持ちとは裏腹に食べてしまった経験はありませんか? そのたびに自己嫌悪に陥り、さらにストレスで過...