家探しでも最優先…台湾の人がこだわる風水の知識~健康編~

インリン タレント、表現者
更新日:2019-07-12 06:00
投稿日:2019-07-12 06:00

 皆さんは日々の生活の中で「風水」を気にされたことはありますか? 雑誌やテレビの星座占いでは西洋占星術による運勢がわかりますが、風水は自宅の家具選びや配置を整えることで運勢を変えることができると言われています。

 台湾の人は昔から風水に対してとてもこだわりがあり、マンションの物件探しの判断基準は環境、便利さよりも、風水を最優先する人が多いんです。そのため私も、子供の頃から両親の影響で、知らず知らずのうちに風水の知識が身についていました。

 そして、この台湾の風水の禁忌(タブー)事項がまたちょっと面白かったりもします。信じるか信じないかは皆様次第ですが……。

 そこで、台湾人なら誰でも知っている最も基本的な風水情報を、今回皆様にもシェアしたいと思います。

まずは「健康」について

 睡眠は私達にとって最も大事。日々の疲れた身体にスタミナをチャージしてくれるのが睡眠です。そして人生の3分の1もの時間を過ごすのが寝室。つまりこの「寝室」が、健康運のカギを握っているのです。寝る場所、方向であなたの健康運が左右されると言われています。

1. ベッドは梁の下に置かない

 梁は人に圧迫感を与えるため、その下で寝ると安眠できず、身体に不調が起きるといわれています。

2. 足をドアや窓の正面に向けない

 台湾のお葬式では、故人の魂が彷徨うことなくあの世へすぐに行けるように、足元は必ずドアの正面に向けて安置します。よって健康な人が、足をドアや窓側に向けると魂が出ていきやすく、精神的に不安定になりやすいとのことです。

3. 鏡はベッドが写る方向に置かない

 夜中に起きた時、鏡に写る自分の姿に(一瞬誰かいると勘違いをし)驚いてしまい、リラックスした状態で安眠できないことにより、疲れがとれにくくなるとのことです。

4. 天井照明の真下で寝ない

 ベッドの真上に照明があるのは手術台を想起させます。毎晩手術台で寝ているようで縁起が悪く、次第に健康に影響を及ぼすとのことです。

5. クローゼットのドアの扉はベッドの足元側に向けない

 ベッドの足元側にタンスやクローゼットを配置する場合、開け閉めをするドアはベッドの方向に向けない。タンスやクローゼットは棺に似ているため、上からタンスが自分を負い被さるような、いつでも棺に入れるようなイメージになり、あの世へ行く時間が近くなると言われています。

便利さより風水を最優先する人も……

 いかがでしたか? 禁忌理由がわかりやすすぎて、逆に面白く感じられる方もいらっしゃいますよね? でも、これをできる限り守っている台湾人はとても多いのです。

 人間にとって健康は一番。もし今あなたやあなたの家族が体調をよく崩す、よく病気をするという方、ぜひ一度、寝室の配置を見直してみるのはいかがですか? そして、これからお引越しをするご予定のある方は、寝室の梁、窓、クローゼットの配置を部屋選びの条件に加えてあげるといいかもしれませんよ。

インリン
記事一覧
タレント、表現者
日本育ちの台湾人。過去にエロテロリストとして日本社会を賑わせていた。その後日本人男性と国際結婚し、現在台湾在住。3児の母として奮闘する傍ら、台湾の中華料理資格、美容資格を取得。主にブログで台湾情報、美容情報を発信するほか、2019年よりフォトグラファーとしても表現の場を広げている。(撮影:Куратано)
Instagram

ライフスタイル 新着一覧


酒飲みは要注意! 厄介客の情報は共有される…。恐るべし、スナックママ達の深夜集会
「本当は内緒にしてって言われてるんだけど…」から始まる会話、女性ならほぼ100%したことありますね。もちろん同じ会話がス...
女の子ママが心底めんどくさい!と思う5つの瞬間。子の性別によって親の悩みも変わります
 子どもの性別によって親の悩みも変わるもの。とくに女の子をもつママは、ママ友や同性という親子関係の中で「めんどくさい」と...
にゃんたま島に春が来た♡ 桃の花の“玉座”に降臨する「たまたま」様
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ドン引きした卒業式での非常識エピ5選。赤ちゃんが終始ギャン泣きで…感動シーンが台無しに
 卒業式は門出。本来なら感動シーンですが、非常識な人の言動によってぶち壊された卒業式もあるようです。いったいなにが起きた...
「マーガレット」はズボラ初心者でも簡単! 元気な花を見ると不思議な力が…認知症の母もお世話になった
 合格祝いと卒業祝い、加えてお彼岸と、お花の需要が爆上がりシーズンは仕入れ価格も爆上がりw。身体もお金も忙しいお花屋の3...
デキる系おじ様vsキャリア系女子、我が街のポンコツ商店会にも今どきな人間模様が…!
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
「カリカリしちゃダメよぅ」と絡まれた中年男に再び遭遇。男性の“更年期障害”ってどんな感じ?
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
いい加減、夫に卒業してほしいこと5選。妻たちの切実な叫びを聞いてくれ
 幼稚園や学校を卒業する我が子の姿に、頼もしさや達成感、そしてちょっと寂しさを感じている女性は多いのではないでしょうか。...
女性が営業職を続けるのは無理かもしれない…。がっつりフルで働いて痛感する“令和の働き方”とは?
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  今回は仕事の話。...
気を遣いすぎる人の特徴と疲れたときの対処法4つ。自分の心のケアと雑さも大事に
 必要以上に周りの人の顔色をうかがってしまったり、気を遣いすぎて八方美人になってしまったりして、ぐったりしてしまうという...
素敵な女性はいい香りがする!【調香師が解説】フェロモンジャッジで分かる“パワーアロマ”は何?
 年度末を迎えるこの時期は、生活をリセットして新たな気持ちでスタートしている人も多いのではないでしょうか。  今回...
高い所にマーキングするニャン! “たまたま”の二足歩行にドキッ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「保育園の洗礼」の乗り越え方5つ。しんどい働くママ、職場復帰したけど全然仕事に行けないよ~!
 本格的な春が近づき、「いよいよ育休を終えて職場復帰!」と気合いを入れる40代も多い時期ですよね。でも、復帰直後に襲って...
ホトケノザのカーペット
 一冬越した畑は紫色の染まっていた。  春の七草のひとつ「ホトケノザ」が一面に咲き誇り、ピリッと冷えた空気に春を告...
【女偏漢字探し】「暖」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
心が折れた無神経LINE3選 遅刻常習犯がデフォ主張「そろそろ慣れて」ってひどすぎん?
 一生懸命努力していたのに、小さなきっかけで心が折れた経験は誰しもあるはず。とくにLINEで軽やかに送られてくる空気を読...