痛快すぎるりつ子のひと言、“眼鏡会計ババア”でざわつかせた女優登場!

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-02-22 15:05
投稿日:2024-02-22 15:05

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第21週「あなたが笑えば、私も笑う」#100

(C)NHK
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 スズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)に新曲にはブギの歌を書いてほしいとお願いする。

 はじめは、ブギが続けば面白みがないだろうと言う羽鳥だったが、スズ子とりつ子の対談の話を聞き、ブギを書くことに乗り気になる。

 一方、茨田りつ子(菊地凛子)のもとに鮫島(みのすけ)が再びやって来る。鮫島はりつ子に、スズ子に言い足りないことはないかと、さらなる取材をする…。

 ある夜、スズ子の家を、突然りつ子が訪ねてくる。

【本日のツボ】

(C)NHK
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「目障りよ! 消えなさい!」(by茨田りつ子)

 ※※以下、ネタバレあります※※

「真相婦人」の記者・鮫島(みのすけ)、本当にいけ好かない奴でした。これまで嫌な人はほとんど出てこない「サザエさん」のような善人ドラマだっただけに、鮫島の悪党ぶりが目立ちます。

 それにしても、ああいう記者を出入り自由にしている日帝劇場、セキュリティーが甘過ぎではないでしょうか。あの当時はそういうものだったのかもしれませんが、にしても、これまでもケムリのないところに無理やり火をつけるようなことをしでかしているでしょうから、とっくに出禁にしてもいいのに、と。

 鮫島が嫌い過ぎて、顔を見ただけで鮫肌、ならぬ鳥肌が出てきます。

 みのすけさん、俳優としてはいい仕事をしましたが、あまりにもハマリ過ぎていて、これから、いけ好かない役が殺到するのではと、危惧します。

 そんな鮫島を「目障りよ、消えなさい!」と一蹴した茨田りつ子には痛快でした。そして、自分が鮫島に踊らされてしまったことをスズ子に謝りに行くところも、彼女のはっきりとした性格をあらわしています。

 ともあれ、りつ子とスズ子が和解できてなによりでした。

「眼鏡会計ババア」で“一世風靡”

 スズ子のことを思って、自分の信頼できる人を家政婦として寄越すというのにも、あったかい優しさを感じます。木野花さん演じる大野晶子さん、ニューキャラの登場にワクワク。

 木野花さん、「あまちゃん」の海女軍団のひとりでした。通称「眼鏡会計ババア」がキラーワード過ぎて、瞬間、Xトレンド入りしたとか。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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