恐るべし、大野さん! おてんば愛子を“瞬殺教育”、白い割烹着は信頼の証

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-02-24 13:55
投稿日:2024-02-24 13:55

NHK朝ドラ「ブギウギ」~第21週「あなたが笑えば、私も笑う」#101

 茨田りつ子(菊地凛子)の紹介で、大野晶子(木野花)がスズ子(趣里)の家政婦として働くことになる。

 この日のスズ子の仕事は、タナケン(生瀬勝久)との映画の試写会。スズ子はいつも通り愛子(小野美音)も仕事に連れて行こうとするが、大野は愛子を留守番させるように言う。

 愛子に留守番はまだ早いと反対するスズ子だったが、山下(近藤芳正)の説得もあり、初めて愛子を家に残して仕事に行くことにする。

【本日のツボ】

スーパー家政婦・大野さん

 ※※以下、ネタバレあります※※

 お味噌汁のいい匂いで目が覚める…なんて幸せなことでしょう。それにしても、朝6時にはもうご飯の支度ができているって、大野さん、始発電車にでも乗ってやってきたのでしょうか。それともたまたまご近所だったとか? 大野さん、どこにお住まいなのか、気になります。

 そして、大野さんに愛子を託し、仕事へ向かうスズ子。「マミー」と泣き叫ぶ愛子、なかなかの名演技でした。

 そんな愛子のことが心配で、映画の試写を見ている間も気もそぞろだったと山下に訴えるスズ子。残りの仕事は山下に任せ、一目散に帰宅するも、そこにはおとなしく大野さんと洗濯物を畳んでいる愛子が…。

 さらに、愛子が破った穴だらけの障子もキレイに張替えられていました。愛子と一緒に張り替えたと大野さん。

「それ愛ちゃんが貼ったの」。お花の型の障子を自分が貼ったとスズ子にアピールします。「女の子だもの。お花の形の障子は破りませんよ、きっと」と大野さん。

当時の母親たちは着物に割烹着が“戦闘服”

 あのおてんば・愛子がわずか1日でこんなにいい子になるとは…。恐るべし、大野さん!!

 白い割烹着は信頼の証です。そういえばスズ子の母ツヤ(水川あさみ)も白い割烹着が良く似合っていました。もっとも当時のお母さんたちは着物に割烹着が定番だったのでしょうが…。

 頼れるスーパー家政婦・大野さんという強力な味方を得て、これからは仕事にも専念できそうです。

 予告編では、いよいよ、旧ジャニーズジュニアたちに代々受け継がれてきた「買物ブギ」も登場するようですし、来週も目が離せません。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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