「さよならマエストロ」のモヤモヤポイント
イケメンの息子はやっぱりイケメンです。TBS日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」を見ながら、確信しました。
クラシック音楽をテーマにしたこのドラマ。サブタイトルに“パパと私の”とあるように、メインは西島秀俊演じる世界的マエストロの父と芦田愛菜演じる娘の家族再生の物語です。
西島さんのエプロン姿は、「きのう何食べた?」(テレビ東京)のシロさんですっかりおなじみですが、こちらはケンジ(内野聖陽)のためではなく、子どもたちのために慣れない手つきで料理を作ります。下手なりに一所懸命なところが萌えポイントではあります。
終始ふくれっ面な愛菜ちゃん…
それよりも、娘が家事を一切手伝わないことにモヤモヤします。しかも終始ふくれっ面で本当に可愛くない。愛菜ちゃんのこと、少し嫌いになりそうです。
もっとも正直いって、そんな父と娘がどうなろうと知ったことではありません。こちらの興味は、晴見フィルの楽団員にあるのですから。
【1人目】宮沢氷魚
1人目は、当コラムの常連、トランペット奏者の大輝役・宮沢氷魚(29)です。先日、「エゴイスト」で毎日映画コンクール男優助演賞を受賞しました。パチパチパチ!
父は「島唄」のTHE BOOMボーカル宮沢和史。実は演技も達者で、なにかのドラマで敵役を演じていて、その嫌味な感じがなかなかどうして、そうとしか見えない自然すぎる演技に感心したものです。
なので、息子が俳優になったのも必然といえば必然かもしれません。ワタクシ的には、眞栄田郷敦と並ぶ、早過ぎる結婚に泣かされたイケメン2トップ、(あ、宮沢は事実婚でしたね)であります。
愛菜ちゃんとの絡みの間に別の顔が…
ドラマでは愛菜ちゃんと恋仲になるか、という感じですが、そんなふうに仲良くしているシーンを見ているうちに、「ちむどん」黒島結菜が浮かんでくるから困ります。
ああ、なるほどだから昔の俳優さんは家族を一切出さなかったり、プライベートについての質問はNGだったりと極力そういうものは見せないようにしていたのだと納得です。
【2人目】佐藤緋美
そして、今回の本命はこの人、チェリスト・羽野蓮役の佐藤緋美(さとう・ひみ、24)です。第2話で華々しく登場した際、あまりに演奏姿がさまになっていたので、てっきりホンモノのチェリストかと思いました。
幼い頃からクラシックの才能に恵まれ、周囲の期待を背負ってきたが、ある事情から音楽をやめて、いまは家業を手伝っている。そこに西島マエストロがやって来て、晴見フィルに勧誘する、という流れ。
一度は断られたものの、実は彼がチェロの練習を今も続けていたことを知り、再度、訪ねて、チェロの演奏に合わせて、持参したピアニカで演奏。セッションすることで心を通わせるという名シーンが生まれました。
いまどき珍しい野性的な色気
普段はクールなだけに笑った時のギャップもたまりません。野性的な色気を感じさせるのもいまどき珍しいタイプです。
タダモノではないと思ったら、父は浅野忠信、母はCHARA。どちらに似ても類いまれなる才能を受け継いでいることは間違いありません。
HIMI名義でモデルやミュージシャンとしても活動。今年1月、ドラマの番宣で「バナナサンド」のハモリ我慢ゲームに初参加。徳永英明の「レイニーブルー」と、山下達郎の「さよなら夏の日」をバックの合唱団に釣られることなく、最後まで音程を外さず、見事に歌いあげました。
そのセクシーな歌声にネットもザワつきました。天に二物も三物も与えられた選ばれしイケメン・佐藤緋美。いずれ主役クラスに躍り出る逸材。いまのうちにチェックしておきましょう。
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