妊活中の女性が抱えるお金より切実な悩み パートナーとの食い違い第1位は

ミクニシオリ フリーライター
更新日:2024-03-13 06:00
投稿日:2024-03-13 06:00

妊活の悩みトップ3は費用、両立、そして…

 こんなデータもあります。「妊活に関する悩み」は妊活にかかる費用、仕事との両立、タイミングが横並びでトップ3。共働き世帯も増える中で通院しながら、仕事で求められる責任をこなすのは簡単ではないのでしょう。

 費用面の悩みはパートナー同士が支え合うことで解決できる部分もありそうですが、第3位の「タイミングの取り方」はどうでしょうか。

 食い違う理由の1位に「排卵日に対する理解」が挙がっていることを考えても、女性の方が排卵日をシビアに捉えているとうかがえます。

夫の帰りが遅く、イライラが倍増

「職場ではなかなか“妊活中で”とも言い出せないので、仕事の調整が難しいことがストレスです。なるべく、前日までに仕事量を調整しているのですが、自分は頑張って早めに帰宅したのに夫の帰りが遅いとさらにイライラ…。仕事なので、ある程度仕方がないとは分かっていても、悲しみを抑えられず、夫が帰ってきても行為に及ぶ気にならない日もあります」(前出のAさん)

 お互いに気持ちが乗らず寝てしまう排卵日もあるそうですが、「妊活費用を垂れ流している気持ちになってつらい」とも話してくれました。

認識の相違、モヤモヤしない人はいない

 タイミングがズレれば、当然妊活成功の確率も下がります。費用をかけて妊活を行う中で、認識の相違で適切なタイミングを逃すことに、モヤモヤしない人なんていないでしょう。

 費用にしろ仕事との両立にしろ、本来はパートナーも共通して抱えやすい悩みのはず。互いに求め合うのではなく、悩みに共感できるからこそ、支え合えるのがベストそうですが…。

 費用面の悩みは妊活歴が長くなるにつれて深刻化。不妊治療が保険適用されたといっても、家計から出ていくお金があることには変わりありません。

 2人で意見を言い合うだけでなく、将来設計図や資産予測などを行いながら、無理のない範囲で続けていきたいところですね。

妊活は夫婦の問題だけど…

「排卵日に関する理解」や「タイミングのズレ」は、男性側が不妊治療そのものの理解や知識が足りていない可能性もありそうです。

 しかし、一家の家計から費用が出ていく以上、不妊治療が長引けば、生活にダメージがあります。2人で話し合ってもうまくいかないのであれば、不妊治療の専門家である主治医と積極的に関わるのもいいのではないでしょうか。

 夫婦での通院をマストに設定する不妊治療院もあるそうなので、親身になってくれる主治医が見つかれば、妊活は「夫婦の課題」ではなくなり、医師とともに解決法を探れるはず。

早期から主治医と一緒に不妊治療に取り組んでも

 まだ妊活に取り組めていない人も、「専門家の意見が欲しい」と考える場合が多いようです。早いタイミングから夫婦ともども主治医と一緒に不妊治療に取り組めれば、細かい意見の食い違いも少なくなるかもしれません。

 当事者だから、と一人で抱え込みすぎず、パートナーや医師との協力関係を先に固めるのもいいのかもしれませんね。

ミクニシオリ
記事一覧
フリーライター
フリーランスの取材ライター・コラムニスト。ファッション誌や週刊誌、WEBSITEメディアなどで幅広く活動。女性向けのインタビュー取材や、等身大なコラム執筆を積極的に行う。いくつになってもキュンとしたい、恋愛ドラマと恋バナ大好き人間。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


男ドン引き!恋愛成就のお邪魔虫“マウント女”になってない?
「アラフォーになっても、なかなか結婚相手が現れない」と焦っていませんか。それ、もしかしたら、恋愛における“マウント女”に...
恋バナ調査隊 2022-05-05 06:00 ラブ
綾瀬はるかなら許せても…“干物女あるある”から脱却方法まで
 数年前、綾瀬はるかさん主演のドラマ「ホタルノヒカリ」でも話題になった「干物女」。何をするにも「面倒臭い!」が前提で、恋...
恋バナ調査隊 2022-05-05 06:00 ラブ
重い女と思われる二大瞬間!男性から嫌われないための解決策
 付き合うきっかけは彼からなのに、いつの間にか「重い女」になってしまう経験はありませんか。そんなつもりはないのに、男性側...
若林杏樹 2022-05-04 06:00 ラブ
ぽっちゃりはモテ!“抱き心地がいい女性”が磨くべき場所は?
 アラサー・アラフォーになると、今までと変わらない生活をしているのに「だんだんぽっちゃり体型になってきた……」と、焦る人...
恋バナ調査隊 2022-06-01 12:32 ラブ
「女友達に恋愛相談」やっぱり誰でもいいわけではありません
 恋愛で悩んだ時に、同性の女友達に相談する人は多いですよね。でも、実はこの選択、場合によっては危険なケースもあるようなの...
恋バナ調査隊 2022-05-04 06:00 ラブ
「愛情不足では?」元旦那と離婚、呪縛から逃れた先の“偏見”
 ステップファミリー5年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
“不幸な恋愛”が続く理由と特徴を考えてみた 経験に糸口あり
 ある程度の年齢になってくると、恋愛経験も増えてくるはず。しかし、それにも関わらず、いくつになっても今までの経験を活かす...
恋バナ調査隊 2022-05-02 06:00 ラブ
“バツが多い”男性との恋愛 離婚の原因以外に確認すべきこと
 3組に1組が離婚しているといわれる現代。年齢を重ねていくごとに、“バツ”ありの男性と出会うことは増えてくるでしょう。で...
恋バナ調査隊 2022-05-02 06:00 ラブ
「モテる女性」こその悩み…大変だと同情するか、嫉妬するか
 モテる女性を見て「私もあんな風にモテてみたい! と、羨ましく感じる人は多いでしょう。中には「あの子ばっかりモテてずるい...
恋バナ調査隊 2022-05-01 06:00 ラブ
「痔の薬よろしく」彼氏に誤送信LINE!終わったと思いきや…
 大好きな人の前では、いつでも可愛くいたいもの。でも、私たちの日常には、それを脅かす危険なツールがあります。  そう、...
恋バナ調査隊 2022-06-01 12:25 ラブ
交際4カ月でキスだけ 恋人と“性交渉ゼロ”34歳女性のモヤモヤ
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2022-04-30 06:00 ラブ
「肉体関係は神聖なもの」頑なに恋人を抱かない36歳男の事情
「冷酷と激情のあいだvol.88〜女性編〜」では、恋人のヨウヘイさん(仮名・36歳)と、交際開始から一度もカラダの関係が...
並木まき 2022-04-30 06:00 ラブ
「おはよ、本日の足」夫ウケ狙ったのに撃沈!愛の傍迷惑LINE
 世間には「夫のことが大好きで仕方がない妻」も、たくさんいますよね。そんな女性は、LINEでも健気に夫ウケを狙ってあれこ...
「男は収入」お金目当てで結婚した女性のその後から学ぶこと
 あなたは、結婚相手に何を求めますか? アラサー・アラフォーになると、自分自身にも経済力がついてくるため、男性を「収入」...
恋バナ調査隊 2022-05-02 18:52 ラブ
ザワザワする!本気or遊び「告白なし」で付き合う男性の心理
 男性に告白されていないのに親密な関係になると、なんだかモヤモヤしてしまいますよね。本当は告白されてから付き合うのが理想...
恋バナ調査隊 2022-04-28 06:00 ラブ
本命の男が貴女から去る言動 能ある女性は爪を隠しています
 涼香(リョウカ)と言います。銀座で長らくお仕事をさせていただいています。といって、接客型のクラブではなく、カウンター越...
涼香 2022-04-28 06:00 ラブ