更新日:2024-09-03 13:55
投稿日:2024-05-17 06:00
彼の本心が聞きたい
――おつらいですね…。話せる範囲でその後をお聞かせください。
「はい…まずは彼の気持ちを聞きたいと思いました。楽しくデートしてくれるけれど、本当のところはどう思っているのか、傷ついてもいいから知りたかった。それを聞きました。
――いつも素敵なお店に連れて行ってくれて、仕事の悩みの相談に乗ってくれてありがとう。
その日は、渋谷にオープンしたヴィーガンレストランでの食事デートでした。
――とんでもない。千鶴さんのおかげで、僕も毎日にハリが出るよ。
その頃には敬語なしで話せる仲になっていました。
彼の私生活が明らかに
――あの…休日や夜遅くまでのデートで、ご家族に迷惑をかけていない?
――ああ、大丈夫。
――大丈夫って…どのような意味で?
――これを言うかどうか迷ったんだけれど、妻とは家庭内別居というか、仮面夫婦なんだ。
――家庭内別居?
――ああ、息子は可愛いけれど…妻とは必要なこと以外は話さないな。僕の書斎にはベッドもあるから、毎晩、ひとりで寝てるよ。
ここまで聞いて、私は彼の話を素早く整理したんです。
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