LINE電話越しの疑似SEXでエクスタシー、脱アラフォー内縁妻なるか #6

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-06-21 06:00
投稿日:2024-06-21 06:00

これまでのあらすじ

 異業種交流会での出会いをきっかけに、妻子ある男性と恋に落ちた千鶴さん(仮名・35歳化粧品会社を経てイベント会社/独身)。「内縁の妻」歴2年となる彼女の狙いは、ずばり略奪婚だ。

 お相手の男性・正樹さん(仮名・39歳会社経営/妻子アリ)は、「妻とは仮面夫婦だけれど、4歳の息子の将来のためにも、小学校受験が終わるまでの2年間待って欲しい」と告げ、その誠意を示してくれた。

 彼の愛情を信じ、千鶴さんは2年間待つことを決意。中野のマンションで不倫生活を続ける千鶴さんは、仕事をこなす傍ら、ベッドテクニックも上達させようとAVを見て研究。彼を快楽へと導く努力を怠らなかった。

 しかし、1年が過ぎたころ、事態は急転。東北に住む千鶴さんの両親に不倫がバレたのだ。どうやら父が興信所を使ったようだ。

 酒乱で、母へのDVが絶えなかった父は、不倫に走った一人娘をののしり、正樹さんのことも罵倒。千鶴さんは「実家には絶対に帰らない」と決めていたものの、母が心労で入院。正樹さんのすすめもあって、千鶴さんは会社を休職し実家に戻る。

 離ればなれになった2人は、逢えない寂しさを埋めるようにLINE電話を使い、リモートオナニーで愛を深め合う。

 とりわけ千鶴さんは、『体でも繋ぎとめておかなくては』という女の焦りから、両親に内緒でアダルトグッズを入手。リモートオナニーはさらにエスカレートして――。

 千鶴さんの略奪婚は成功するのか? 待望の最終話!

 前回までの話はコチラ→第1話第2話第3話第4話第5話

リモートオナニーで「オスの本能」を刺激

――アダルトグッズを購入して、正樹さんとのリモートオナニーはさらにエスカレートしていった。その後をお聞かせください。

「彼と逢えない日々が続き、私は心も体も飢えていました。それに、万が一、欲求不満になった正樹さんが奥さまとヨリを戻さないか、もしくは私以外の別な不倫相手を探さないか、とにかく不安で…。だから『オスの本能』を刺激しなくては…と思いました。

 そのような経緯で、ピンクローターとシリコン製のディルドーを買ったんです。ピンクローターはモーター音が響いても、両親の部屋までは聞こえない音量ですし、クリトリスに当てると5分ほどでイッてしまう…。

 ディルドーはまさに『本物そっくりのペニス』。胴部に浮き立つ血管やカリの張り具合も生々しい逸品です。これをしゃぶってフェラ顔を見せつけたり、ヴァギナに出し入れするところを、カメラを通して披露しました。

 その夜も裸になってベッドに横たわり、彼とのリモートオナニーをしていたんです。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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