更年期、私はこれで対処しています②賛否両論のプラセンタ、筋肉注射で痛みもこの上ないが…

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2024-11-27 14:59
投稿日:2024-11-13 06:00

プラセンタ治療はプラシーボ効果

 漢方薬とかかりつけ医が、更年期真っ只中の私が取り入れている治療法。加えて、前出の医師が勧めてきた治療法に、プラセンタの筋肉注射がある。

「先生、暑くなると同時に、のぼせが大変なことになりまして…。汗の量がつらいです」

「ではプラセンタを試してみましょうか」

 注射は1回1000円程度、1カ月に10回までは打てると説明される。が、筋肉注射だけあって非常に痛いうえに、跡もしっかり残る。私はヤク中だと誤解されることを恐れて腰に刺しているが、これも針を刺すときはしっかりと痛い。

 効果を問われると、正直、効いているのかどうかは分からない。でもプラシーボ効果みたいなもので、効いていると言われればそんな気がする。プラセンタに関しては、賛否両論もあるだろう。でも経験上、更年期は精神的な要素も多く含まれていると思うので、たまに気休めのつもりで打っている。

保険適用での鍼治療

 もうひとつは自分で行っている治療として、鍼がある。これも医師に同意書を書いてもらい、子宮内膜症の治療として、保険適用になるようにして通院中だ。

 女性ホルモンに関する治療だけではなく、慢性疲労もすべて施術してもらうので、電気をかけて、マッサージをして、鍼をして、お灸、顔の美容鍼もするので毎回2時間弱、1万円ほどかかる。

 これは翌日の爽快感が違うので、効果は実感できる。保険適用の範囲だけで行う鍼治療であれば、格段に安く済むはず。でも日頃の自分へのご自愛として、他の施術もプラスしている。

 何だかな。更年期の治療は点滴、筋肉注射、鍼と体に刺さるものばかり。お願い、どれかが更年期のエネルギーにぶっ刺さって、症状が軽くなりますように。

 治療という人体実験はまだまだ続く。

 次回(#6)へ続く。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


介護士が伝授します! 誰でも簡単に30代からできる介護予防
 介護士をしていると、高齢者の方々は「こんな状態になるなんて思ってもみなかった」と言います。日本の平均寿命は、確実に伸び...
保険はやっぱり必要? 子宮頸がんの治療にはいくらかかるのか
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
有給休暇を消化中…会社からの連絡は絶対に受けたくない!
 モワッとした熱気、紫外線対策必至の日差し、花火や祭りなどのイベント、企画している旅行……いよいよ夏本番、楽しい季節にな...
無防備ショット♪ 遠い猫の島で“にゃんたま”の神様と出会う
 きょうは「にゃんたま写真集」表紙の男の子、初公開のサービスショットωです♪  私が「にゃんたま」で開運したお話の...
抱っこが辛い…私が保育園で実践していた腰痛防止テクニック
 子どもの抱っこで腰痛に悩まされていませんか?「子どもが可愛くて抱っこしてあげたい」「抱っこは辛いけど、しないと泣くから...
“癒し”とはなんぞや? 万能植物「ハーブ」が持つすごい効能
 世の中「癒し」が絶賛ブーム中でございます。その癒しグッズの種類もさまざま。「灯り」で癒される方、「音楽」で癒される方、...
子どもの“おねしょ”原因と対策…小阪有花が専門医と対談<下>
 子どもの心スペシャリストの小阪有花です。前回に続き、子どものおねしょの実態や治療法について、夜尿症を専門とする順天堂大...
職場の面倒な「かまってちゃん」女性の特徴&ベストな対処法
 相手のことを考えず、とにかく「かまって!」と、必要以上に距離が近い「かまってちゃん」。友人関係だったら距離を取るという...
子どもの“おねしょ”原因と対策…小阪有花が専門医と対談<上>
 子どもの心スペシャリストの私が先日、おねしょにまつわる記事「5歳過ぎてもオムツがとれない…意外な“おねしょの原因”とは...
ここから始まった…表紙を飾ったプリモフ“にゃんたま”で開運
「にゃんたま写真集」の表紙写真に選ばれた、プリモフにゃんたまω♪  きょうは、「にゃんたま」で開運したお話。 ...
介護施設と病院の違いは? 介護は病院に任せられないんです
 介護士を始めるまで、「虐待をしてしまうくらないなら、病院に入院してもらえばいいのに」と思っていたことがあります。素人か...
がん→子宮全摘まで“カウントダウン1カ月”の記録<恋愛編>
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
好きな男性が既婚者だった…引き際がジブンの価値を高める
 片思いが始まると、ついつい相手を追いかけてしまいがち。“ああ、まだLINEが返ってこない”“仕事中だから既読が付かない...
お姉にゃんとお庭でコロン 小粒“にゃんたま”は遊びたい盛り
 ニャンタマニアのみなさんこんにちは。きょうのにゃんたまは、まだまだ小粒っ子ω♪  坊やはどこから流れてここにやっ...
ママ友トラブルに巻き込まれた!穏便に済ますための方法は?
 “ママ友”という言葉が、あまり好きじゃない――。そんな人も多いのではないでしょうか。そのくらいママ友にはトラブルがつき...
友人関係も一瞬で壊れる 女同士の熾烈マウンティングLINE3選
 女同士の争いというのは、時として男性同士のそれよりも恐ろしいものです。取っ組み合いのケンカにはならない代わりに、態度や...