3. 彼に求めてもらいたい!その方法を解説!
ここからは、性欲減退を緩和するための対策方法を4つ、ご紹介します。
3-1. ストレス解消
ストレスが蓄積すると副腎皮質刺激ホルモン放出因子が分泌され、男性ホルモン量が減少します。男性ホルモンは性欲にも関連するため、男性ホルモンを減らさないために、ストレスをためないことが大事です。
朝に日光を浴びると、精神を安定させるセロトニンというホルモンが分泌されます。生活リズムを規則正しくすれば、自然とストレスをためにくくなります。
また、ウォーキングやジョギングといった軽い運動を行ったり、趣味に集中して自分だけの時間を作ったりすることで、ストレスを和らげることができます。
3-2. 食事内容の改善
食生活の乱れは性欲減退の一因です。肉中心の食事で、コレステロールを過剰に摂取していたり、塩分、糖分が多かったりする場合は、血管に大きな負担がかかります。動脈硬化傾向にある人は、ED(勃起不全)のリスクも高いのです。
偏りがなく、栄養バランスのとれた食事を摂ることで、からだも心も元気になります。
とくに意識的に摂取したい栄養素は、亜鉛、シトルリン、アルギニンです。亜鉛には男性ホルモンのテストステロンの分泌を促す働きが、シトルリンやアルギニンには、血管拡張作用があります。
亜鉛は卵黄、チーズ、アーモンドなどに、シトルリンはキュウリ、ゴーヤ、クコの実などに、アルギニンは大豆、マグロ、うなぎなどに多く含まれます。性欲減退対策だけではなく健康にもいいのでおすすめです。
3-3. ED治療薬の服用
EDの症状が顕著な場合、治療薬の服用で改善を目指すのも選択肢のひとつです。
ED治療薬を服用するには、まず泌尿器科などで診察してもらい、EDの定義に見合うかどうかを調べましょう。ED治療薬はバイアグラ、レビトラ、シリアスの3種類があり、それぞれ最大効果時間、効果持続時間が異なります。
薬を飲むだけでED改善が見込める可能性がある反面、デメリットとしては、医師の診断・処方が必要な点や、性行為の前に飲む手間、そして誰にでも必ず効くとは限らないという点が挙げられます。
3-4. 漢方薬の服用
性欲減退を緩和するには、漢方薬もおすすめです。根本からの体質改善を目指す漢方薬は、低下した男性機能の回復にもアプローチできます。
また、漢方薬は、医薬品としての効果や安全性が認められており、泌尿器科などで処方されています。
男性の性欲減退には、「ホルモンバランスの乱れを整える」「血流をよくして、生殖機能を回復する」「からだを温めて内臓機能を高める」「消化・吸収機能を高めて疲労をとる」といった働きを持つ漢方薬を選びましょう。
<男性の性欲減退対策におすすめの漢方薬>
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):疲労を回復し、気力を充実させ、性機能が気になる男性にも用いられます。
・八味地黄丸(はちみじおうがん):からだを温め、加齢による泌尿器の衰えにも用いられます。
漢方薬は体質との相性も重要です。体質と合っていない漢方薬を使用し続けても、本来の効果を期待できません。医師や薬剤師に相談し、適切な漢方薬を提案してもらいましょう。
スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
4. まずはきちんと向き合うことから
「ストレス解消や、食事内容の改善から提案してみます」
リナさんがそう言うと、えりのボスはリナさんの肩に触れながら、ゆっくりと語りかけました。
「そうね。もし、彼がEDの悩みを抱えているなら、泌尿器科に行くのもおすすめよ」
「はい。きちんと彼と向き合って話してみることにします」
リナさんは、えりのボスに相談したことで、少し安心したようです。
「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」
優しい表情でサロンを去っていくリナさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
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