噂の美容法「タオルで顔拭きはNG」って嘘でしょ!? 医師3人の回答は/専門家監修【美容のウソ・ホント】

コクハク編集部
更新日:2025-02-04 06:00
投稿日:2025-02-04 06:00

山内医師が答える「3つの注意点」とは?

【回答:×】素材や使用方法でも異なる

山内皮ふ科スキンケアクリニック(福岡県)
院長
山内大輔先生

 フェイスタオルの使用がNGとされる理由はいくつかあります。まず、タオルは繰り返し使用するため、雑菌が繁殖しやすい点が挙げられます。特に湿った状態が続くと細菌が増えやすく、ニキビや肌荒れの原因になる可能性があります。

 また、タオルの繊維が肌に摩擦を与え、敏感肌や乾燥肌の方にとっては刺激となることがあります。特に強く擦る習慣がある場合、肌のバリア機能を損ねる原因にもなり得ます。

 ただし、毎回清潔なタオルを使用し、優しく押さえるように拭けば、必ずしもNGとは言い切れません。タオルの素材や使用方法によっても影響が異なります。

タオルを使用する際の注意点

【タオルの管理】フェイスタオルを使用する場合は、1回ごとに交換し、通気性の良い場所でしっかり乾かすことが重要です。毎日洗濯し、可能であれば紫外線消毒や乾燥機を利用すると衛生的です。

【摩擦を避ける】どの方法を選ぶにしても、ゴシゴシ擦らず、優しく押さえるように拭くことが大切です。

タオルを使用しない場合の注意点

 市販の専用使い捨てフェイスタオルは、衛生面で優れており、肌への刺激も少ないため最適です。身近なもので代用する場合、以下の点に注意が必要です。

●キッチンペーパー:比較的丈夫で吸水性が良いため、軽く押さえるように使用するのは問題ありません。ただし、硬めのものだと摩擦が強くなるため注意が必要です。

●ティッシュペーパー:柔らかく、肌への刺激は少ないですが、水分を含むと破れやすくなるため、摩擦を避けて使用する必要があります。

●自然乾燥:摩擦ゼロで肌に優しい方法ですが、水分が蒸発する過程で乾燥を招くことがあります。特に乾燥肌の方は、すぐにスキンケアを行うことが重要です。

 脂性肌の方はタオルでも問題ない場合がありますが、敏感肌や乾燥肌の方は使い捨てのものや使用後のスキンケアを十分に行うことをおすすめします。

 総じて、衛生面と肌への負担を考慮し、自分の肌質や生活スタイルに合った方法を選ぶことが重要です。

フェイスタオルでも大丈夫!

 3人の医師の回答は「フェイスタオルでも大丈夫」でした。これまでの人生を否定することにならず良かったです(笑)。ただし、摩擦と清潔さには気を付けなければいけませんね。

 ほか、調査してほしいことがあれば、コメント欄(執筆者は「コクハク編集部」を選択)へお寄せください!

(編集MS)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


40代、ほうれい線が目立つよ…。王道人気のヒアルロン酸は回数限定!?【抗加齢学会正会員の女医が解説】
 東京・赤坂にある「イートップクリニック」院長で抗加齢学会正会員の医師、増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉...
古い下着は運気を下がるだけじゃない!風水的には「寿命3年、処分時に感謝」、ビジュの見極めは?
 皆さんは、同じ下着を何年くらい使いますか? 半年で替える人もいれば、3年以上使っている人もいますよね。実は、風水では古...
40代こそおすすめ!進化続行中のオルチャンメイクで女っぷりを底上げしましょ♡
 オルチャンメイクといえば、どうしても可愛らしい印象が強くて「40代には向いていない」と思っている人は多いはず。でも、オ...
豊胸の覚悟までは…【薬剤師監修】30代からの理想のブラジャー選びと5つの育乳方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
産婦人科医の「腟ヒアルロン酸」セミナーに潜入! 感度が高まるって本当? 女性への実技も見学してきた
 目元のシワやほうれい線、眼頭下から頬中央まで斜め下方に表れるゴルゴラインなどを目立たなくさせる方法して、主流の美容整形...
ダイエットしてもバストキープは可能? 女性の永遠のテーマ、きれいに痩せる4つのコツ
 ダイエットしたいけれど、バストが痩せるのは嫌だと悩む女性は多いですよね。実際に、お腹の脂肪だけを落として、バストキープ...
40代美容家が無限リピする「お値段以上」ヘアオイル2品。うねりもクセも怖くない!
「ヘアオイル」の種類は多けれど「お値段以上」で「しっとりツヤツヤ」。この2つをクリアするヘアオイルって、案外見つからない...
全力共感!胸が小さい女性、胸が大きい女性「あるある悩み」攻防戦10選
「自分以外みんな巨乳に見える!」と感じながら生きている“貧乳”女性もいれば、「羨ましい」と言われるたびに、「いやいや結構...
“アレの元気”がない彼氏はEDかも?【薬剤師監修】二人でできる“勃起スコア”チェック&EDの改善方法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
額と眉間のボトックスは、美容クリニックで最も多いクレーム!?【目元の美容医療に定評ある女医が解説】
 イートップクリニック院長の増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問...
性生活にも支障が…つらい膣のかゆみと痛みは萎縮性膣炎かも【薬剤師解説】症状、原因、治療法は?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代「秋のアイメイク」正解は? 必要最低限新調するだけで“ほんのり若返り”トレンド感【美容家解説】
 秋の訪れが近づいてきて、メイクやファッションにも季節感を取り入れたくなるタイミングです。秋アイメイクの最適解は?
まさか、乳がん?生理が終わったのに胸が張る…【薬剤師監修】気になる理由と受診の目安
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
アブラギッシュな40女がガチ愛用! 買ってよかったベタつきお助けアイテム3選
 今年の夏も暑かった! なんて、まだまだ振り返れないくらい9月に入っても暑いんですけど? 秋、仕事してくれよ…。9月半ば...
U-2000円のセルフまつ毛パーマで「サロン以上の満足度」ってマジ? 不器用女が苦戦した“ある工程”
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
今さらですが「ボトックス注射」って何。目尻、眉間のシワを一撃!?【目元の美容医療に定評ある女医が解説】
 イートップクリニック院長の増田えりかと申します。この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問...