近眼と老眼の混合。コンタクトレンズかメガネか、おばさんは迷ってます

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-02-19 06:00
投稿日:2025-02-19 06:00
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第18話は「コンタクトレンズと老眼と私」。

マスクとメガネはうざったい

 私の眼事情について前回のエッセイでも触れてきた。今回はメガネが楽、でもコンタクトもやっぱりいいけど疲れそう。この2点で揺らぐおばさんをお楽しみいただきたい。

 近眼、老眼のミックスで最近はほとんどメガネをかけて視界を保っている。パソコン作業用と、近視用の2種類を使い分けていて、老眼鏡は持っていない。手元はメガネを外すとよく見えるタイプの老眼だ。この視力、視界になったのもコロナ禍からだと記憶している。

 このスタイルがどうもしっくり来ないのは、今時分から春にかけて必須のマスクをしたとき。耳はピアス、マスク、メガネと装着するものが多くて負担になってしまう。いろいろと対策を重ねても、どうしても曇ってしまうメガネもそう。顔を覆うのは1アイテムくらいが妥当らしい。2アイテム(メガネ、マスク)になるとモヤモヤしてくる。

 それに気づいたのが先日、舞台鑑賞へ出かけたのでひさびさにコンタクトレンズをつけたときのこと。近視用に作ってあるので、遠方はクリアに見える。が、手元のピントはどうにも合わなくなってきた。メガネならパッと外して裸眼で手元を見直すけれど、コンタクトはそうもいかない。これが煩わしくなってしまい、最近はコンタクトがご無沙汰だ。

 でも件の2アイテム装着で感じるうっとうしさはない。顔の中に1アイテム装着=マスクのみなら自然な状態でいられることを、メガネ生活に慣れすぎて忘れていた。このままコンタクト生活に戻る…か?

【こちらもどうぞ】まさか痴漢に遭うとは…更年期真っ最中のおばさんの身に降りかかった「性的な危険」

眼精疲労と涙量と

 やっぱり便利だねえ、と思いつつ、コンタクトをもう一度つける気分にもう一歩進まないのは、いろいろと理由がある。メガネの楽さに慣れてしまったこと、年齢で目が乾きやすくなってしまったこと。もともとドライアイなので目薬は常備しているけれど、それでも追いつかず。涙量が減っているんだなあと、眼球で知る老化。加えて眼精疲労もある。書く仕事柄、パソコンに向かっている時間が多く、肩こりもひどい。

「凝っている箇所に指が入らないんですよね…」

 整体師さんたち泣かせの肩である。仮にコンタクトレンズの視力を弱めてパソコン作業に設定して、手元のピントも合わせて、30代のように毎日つけられるかと問われると、やはり面倒だ。最近は遠近両用タイプもあるらしいが、そこまでこだわる予定もない。よって黒縁メガネよ、出動を頼む。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


アレクサと暮らしたら生活が超快適になった 2023.1.10(火)
 Amazon Prime Day(プライムデー)に、AIアシスタント・アレクサこと「Echo Dot」を購入したら、生...
恋に一途からの子孫繁栄? 猫カフェのもふもふ“たまたま”♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
家族よ感謝したまえ!死なない程度の生活水準で家事をこなす
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
この斜面を登った先には、また斜面が… 2023.1.9(月)
 同じ苦難でも、先が見えるよりも、見えない苦難のほうがつらい。  この斜面を登った先には、また斜面があるのだろうな...
毎日ちゃんとお腹が減るってすごいこと 2023.1.8(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
仕事、趣味、恋愛…今年こそ逃げ癖を直したい! 5つの克服法
 仕事でトラブルを抱えると、誰だって嫌になりますよね。社会人ともなれば自分で一つひとつ解決していくことが求められるはずで...
「当たってくじけろ」とハッパ!間違い慣用句のやらかしLINE
 普段何気なく使っている「慣用句」。上手に使いこなすことができれば、周囲に知的な印象を与えられますが、ちょっとしたミスで...
金欠なのにウニイクラ丼を求めた40女の末路 2023.1.7(土)
 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。  っていうかね、新年早々ね、やばいんですよ。 ...
今年は自信をつけたい!残念な目標を上手な目標に変えるテク
 新しい年がスタートしました。早速ですがみなさん、今年の目標を決めましたか? まだなら、自信がつくような上手な目標を立て...
夜も更けてそろそろ眠くなってきた 2023.1.6(金)
 終わらせたい仕事があって、帰宅時間が遅くなった夜。冷えた空気の中、コートの襟を立てて帰り路を急ぐ。夜も更けてそろそろ眠...
【2022年アツかった記事】イオンのど真ん中にフェムテック専門店!「性」商品はタブーなんかじゃない
(2022年8月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)   ※  ※  ※  このところ、フェ...
【2022年アツかった記事】なるほど納得!「若さ」についてイヤミを言う人の残念な正体
【愛のスナック どろんぱ】 (2022年3月に公開したものを一部変更し、再掲した記事となります)  ※  ※  ...
お腹も“たまたま”も出し惜しみなし! 解放感を満喫にゃん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
デート中にやらかした…赤っ恥「トイレ失敗談」を告白します
 人間は、きっと誰でも人には言えない恥ずかしい「やらかし失敗談」を持っているはず。今回は数あるシチュエーションの中でも、...
花屋がお宅訪問で実感!「お金持ちになるための12の約束事」
 あけましておめでとうございます。  2022年が良い年だった方もそうでなかった方にも、2023年という新しい年が...
作家・重松清さんの愛情、時々イジリまじりのメッセージ
「日めくりコクハク」でおなじみ、写真家・Koji Takano(髙野宏治)さんの個展「めくりゆく日々」が1月7日~15日...
2023-01-04 06:00 ライフスタイル