白髪じゃないよグレイヘア 染める・染めないより大切なこと

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2025-04-12 06:00
投稿日:2025-04-12 06:00

白髪どうこうの問題じゃなくて

 ここ10年くらいファッション界はリラックスムードやオーバーサイズ人気が続いているけど、オレとしては“オシャレは痩せ我慢”だと思っている。

 髪の毛で言えば、せっせと白髪染めに通うのもそうだけど、白髪を生かしたオシャレをするにも、それはそれで特別なケアが必要。放っておけば勝手にいい感じになるわけじゃないからね。

 つまり、「染める」「染めない」のどっちの方法を選んでも、オシャレであろうとするならば、面倒なことからは逃れられないし、自分なりの工夫もいる。

 そんな行為に意味を見出せなくなって「わずらわしい」と感じることが本当の老いの始まりなんじゃないかな。

 遅かれ早かれ白髪はどんな人にも訪れる加齢現象なわけで、どう扱うかの正解はないから、自分が好きな方法を選べばいい。

 それよりも「若々しく見せたい」「素敵でいたい」という気持ちや努力が大切だよ。あまり深刻に考えすぎず楽しみたいものだね。

髪色ひとつで人生が変わることも

 旧約聖書がもとになったオペラで「サムソンとデリラ」という物語がある。怪力により国を支配していたサムソンという男が、いろいろあって敵国の美女デリラのハニートラップに落ちてしまう。

 デリラの膝の上で眠ってしまったサムソンは、(実は怪力の源だった)頭髪を剃り落とされ、破滅を招く――という話なんだけど、やっぱり髪ってなんやら人間の生命力の根源だったりすると思うんだ。

 先にも書いたけど、オレは30代前半で白髪が出てきたもんで、35歳のときに通っていた美容院で「ちょっと色を抜くと白髪が目立たなくなりますよ~」と言われてお任せしたら、遠くからでもわかるくらいのオレンジ色の派手な髪色になっちゃった!

 当時はまだ茶髪さえ珍しい時代だったから、街でもかなり目立っていたよ。

 そんな状況を「恥ずかしい」と思う人もいるかもしれないけど、当時のオレはなんだか妙に気持ちが上がって、自信というかエネルギーが湧いてくる感じがしたんだよ。

 それで、たいしたキャリアもないのに勢いで会社を辞めて、フリーのデザイナーとして生きていくことを決めた。大袈裟かもしれないけど、あんな派手な髪色にしなければ今の自分はなかったと思う。

 そんなふうに髪色が人生を激変させることもあるくらいだから、人は髪の色でこんなにも悩んでしまうのかな。それではBye Bye、次回も夜露死苦!!

【アキラのオマコラ(オマケコラム)】

 この原稿を書くために、久しぶりに400字詰めの原稿用紙を買って鈴筆で書いてみました。これまでは喫茶店で編集さんに聞き書きしてもらっていたからね。

 原稿用紙のマス目に文字を書くなんて小学生以来の経験で、なんだか懐かしいような不思議な気分。ご存じの通り(?)現在のオレの肩書は「元デザイナー」で「プロ童貞」なんだけど、これから「作家」と「文筆家」も加えていいですかね?

 ところで、日本で最初に鉛筆を使ったのは徳川家康らしい。童貞戦線、本日も異常なし!

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


先生どうして辞めちゃうの? 保育士さんが一斉退職する理由
 保育園で問題になっている保育士さんの一斉退職。子供たちだけでなく保護者の心にも傷を負わせかねない問題ですが、なぜこんな...
私は、子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性です。
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。私...
期間限定だから尊い 可愛い子猫の“こにゃんたま”にメロメロ
 ニャンタマニアのみなさまこんにちは。猫フェチ撮影の日々を送る芳澤です。  きょうは、にゃんとも可愛い子猫にゃんた...
経験者直伝! 出産が「怖い」を「楽しい」に変える考え方
 出産を終えた後、必ずと言って良いほど女友達に聞かれたのが「怖くなかった?」「痛かった?」という言葉でした。出産の「怖さ...
泣きたくなったら…オトナ女子が知っておくべき涙のこらえ方
 泣いても何も解決しない。そんなことは痛いほど分かっているオトナ女子でも、ふいに泣きたくなる時ってありますよね。でも、プ...
猫の島で圧倒的な存在感 コワモテボスの貫録“にゃんたま”
 東北の猫の島・田代島に春が来た!  今年はボスにゃんたま君の子供たち、何匹生れたかな?  頬の張った大きな...
子供が夜に寝てくれない…上手な寝かしつけの方法を教えます
 子供がなかなか寝てくれない、夜中に途中で起きてしまう……そんなお悩みを抱えているママは多いのではないでしょうか?今回は...
いつ撮られてもOKにゃ! メンテ中の“にゃんたま”をパチリ
 宮城県の石巻港から船で一時間弱。  猫島として有名な田代島は近年、世界中の猫好きがカメラを持ってに訪れます。 ...
二度寝は体に良い?悪い? 新説「5分だけ二度寝」試してみた
「二度寝は体に悪い」と言われてきた昨今ですが、「5分だけ二度寝」が良い!と、最近注目されているのをご存知ですか?いかに効...
2~3歳のママ必見! 子供との会話でよく聞く悩みと対処法
 子供も2~3歳になり会話できるようになると、癒やしやかわいさだけでなく、コミニケーションができて楽しくなる時期。でも、...
下着売り場へ男性を同伴させたがる女性の心理を考えてみた
 女性の下着売り場に男性がいると、非常に目立ちます。店内にいる女性たちに好奇の目で見られるばかりか、むしろ嫌悪感をあらわ...
南の島で発見 キジトラ“にゃんたま”は神様のグッドデザイン
 ニャンタマニアのみなさまこんにちは!  きょうは沖縄県の南、小さな島からにゃんたまωをお届けします。  や...
それはダメ! 子供の好き嫌い克服のために犯しがちな行動4つ
 こんにちは。幼児食インストラクターの小阪有花です。私は保育園のコンサルタントを本職にしているので、これまで、さまざまな...
モテは1日でならず お手入れ中の美意識高い系“にゃんたま”
 イケてるにゃんたまωたるもの、毎日のボディのお手入れを欠かしません。  身体の隅々まで綺麗に舐めて清潔にしておか...
草陰で年上女子にアプローチ…恋する“にゃんたま”は積極的
 プリっとしたにゃんたま!きょうは草むらにかわいい果実ω発見です!  にゃんたまにばかりに目が行ってしまいますが、...
美男子だらけの環境…「イケメン評論家」ってどんなお仕事?
「イケメン評論家」という職業を聞いたことがある人はいるでしょうか。イケメンについてあれこれコメントする人だと思っていただ...