「五月病」になるのは5月だけじゃない!イライラ、不眠、意欲減退…なりやすい人の特徴や放置のリスク

コクハク編集部
更新日:2025-04-17 06:00
投稿日:2025-04-17 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人です。タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けていて…。
 そんなえりのボスのもとには今日も悩みを抱えた女性が立ち寄ったようですよ。悩みはずばり、なかなか取れない疲れ。「五月病」の疑いもあるようですが――。

1. 毎年、この時期は張り切ってもどんより…

 今回は、アズサさん(42歳/仮名)からのご相談です。

「最近、会社に行くのも家に帰るのも嫌で疲れちゃいます…」

「あら、何かつらいことでもあったのかしら? 私でよかったら話を聞くけど…」

「つらいことというか…。4月になって頑張ろうと思ったのですが、最近は疲れていて…。仕事も家事も、やらなきゃと思いつつ面倒で憂鬱な気分になってしまうんです。

 家族も同じみたいで、最近はイライラしているのか家で喧嘩をすることも増えているから、どこにも居場所がないっていうか…」

 そう言いながら、深いため息をつくアズサさん。

「なんだか最近は、本当に全部投げ出したい気持ちになって…」

 どうやら、アズサさんの悩みはかなり深刻な様子。

 これは放っておけません!

2. 「五月病」なら6月になれば治る!?

「アズサさんの状態は、いわゆる『五月病』と呼ばれるものね。五月病は環境や人間関係の変化によるストレスが原因で、自律神経のバランスが崩れることであらわれる症状よ。医学的に定義された言葉ではないけれど、イライラや不眠、食欲不振や意欲減退などを感じる人が増えるわ。

 環境や人間関係の変化だけではなく、気温の変化もストレスを感じる要因のひとつ。春先は気候が不安定で気温差が大きいから、自律神経のバランスが崩れやすいのよ」

「なるほど。4月に環境が変わって、5月に症状があらわれる人が多いから五月病って言うんですね」

「その通りよ」

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 えりのボスが頷いたのを見て、アズサさんの表情が少し明るくなります。

「それなら環境の変化に慣れたり、夏になって気候が安定したりすれば、自動的に五月病も治るってことですか? 今少し我慢すればいいだけなら、なんとか乗り切れそうな気がします!」

「ちょ、ちょっと待って、アズサさん!」

 えりのボスは慌ててアズサさんを止めます。

「確かに、五月病は時間の経過とともに自然と治ることもあるわ。だけど、日常生活に支障が出ているほど症状が重いのに放置すると、適応障害やうつ病、自律神経失調症を発症することもあるから注意が必要よ」

「えっ…そんな…」

「でも、心配しなくても大丈夫。私が今から対処法を簡単に解説するわ」

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