「20年モノのフライパン」がかっこいい? 貧乏戦線に異状あり!

山口明 プロ童貞・現代アーティスト
更新日:2025-06-14 06:00
投稿日:2025-06-14 06:00
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳の時に仕事中心で働く生き方をドロップアウト。現在は悠々自適な老後(?)を送りながら、還暦過ぎの童貞としてメディアに登場して注目を集めています。

貧乏のイメージに変化あり

 Hello、本日も童貞なり。

 キャベツはやっと安くなったけど、お米の値段はいつになったら落ち着くんだろう。物価や生活費は上がり続けるのに収入は上がらず、国民の生活は苦しくなる一方で「自分は他の人よりも貧乏なんじゃないか」と不安に感じている人も多いんじゃないかな。

 オレがまだ小さかった60年ぐらい前だって、それほど豊かじゃなかったけれど(バブルはもう少し後のこと)そういう不安とか不満はあまりなかったような気がする。世の中全体が貧しくて、誰かと比べたりする余裕がなかったんだろうね。

 もし、当時のような「すべての人が貧乏」な社会に戻ったら、日本人も今より少しは幸せを感じられるようになるのかな。

【読まれています】人生64年ずっと実家暮らしですが何か? 介護に看取り…「子ども部屋おじいさん」が至った境地

 一番大きな違いはやっぱりネットやSNSの存在だろうね。少数のお金持ちというかビジネス成金みたいな人たちがSNSで華やかな生活をバンバン発信するもんだから、彼らと自分を比べてモヤモヤする。

 そういう意味ではなかなか苦しい時代だけど、貧乏のイメージにも徐々に変化が訪れているみたいなんだよ。

アンダーコンサンプション・コアって?

 少し前に読売新聞に掲載されていた辛酸なめ子さんの連載コラム「じわじわ時事ワード」によると、このところTikTokなどでアンダーコアサンプション・コア(過少消費コア)というトレンドが広がっているらしい。

 若い世代を中心に環境意識の高い人たちが「必要なものだけを長く大切に使う」というライフスタイルを取り入れて、大量消費がエコの観点から見直そうという動きがあるみたいなんだ。

 2年間毎日履き続けてボロボロになったスニーカー、7歳から使っている割れた鏡、使い込んだ古いタオル、10年以上も着ているシャツ、20年モノのフライパン――。

 そうやって使い込んだ物をノラ・ジョーンズとかのスローな曲をBGMに流したおしゃれな動画に仕上げて公開してるんだってさ。

 そういえば先日、女性タレントがテレビで「美容クリームのチューブをハサミで切って使い切る」なんて話をして話題になったけど、昔だったら「芸能人なのに貧乏くさい」なんて言われちゃいそうな発言も現代だと“意識高い人”アピールになるんだから、時代は変わったよね~。

山口明
記事一覧
プロ童貞・現代アーティスト
1960年生まれ。プロ童貞しかし、あるときは現代アーティスト。そしてまたあるときはオナニストにして予言者。しかし、その実体は無職のオシャベリ・クソジジイ。毎日、地元MAD CITY(松戸市)の平和を守る為、猫背&早歩きでパトロール。本日も童貞戦線異状なし!!
著書の「ワイルドチェリーライフ山口明 童貞力で一億総クリエーター時代を生きる」が発売中。代理人による公式Xも更新中。

ライフスタイル 新着一覧


長い連載を書き終えて…心の傷と向き合う痛み、新しい出会い
 Gをセクハラパワハラで訴えるか否か。現在、弁護士たちと協議を重ねているところです。つくづく、訴訟を起こすには多大な時間...
将来は駅長さんか観光大使!夢いっぱいの兄弟“にゃんたま”
 きょうは、仲良しωωにゃんたま兄弟です。  真っ黒なあんこ玉君と、白黒のタオ君、  ふたりはずっとくっつき...
韓国映画「パラサイト」を観て“私も…” 風俗嬢が語った苦悩
 米アカデミー賞4冠に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は、半地下に住む家族が金持ちに“パラサイト”していくスト...
もうイライラしない!ストレスを上手に解消する7つの方法!
 日々の生活の中で、気づけばイライラしてしまっている人も多いのではないでしょうか。できることなら、小さなことで心を乱され...
心電図検査は「異常なし」でも…甲状腺の病気は本当に厄介
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
デキる男はさりげなく…富士山を背景にサービス“にゃんたま”
 富士山の麓、朝霧高原を闊歩する「ふじお」。一見、強面のルックスですが、裏腹に女性にはめっぽう弱いのです。  富士...
モヤモヤして悩む…目の前の選択に困った時にとるべき解決法
 周りが新しいことにチャレンジし始めたり、環境が変わって進んでいると「本当に自分がこのままでいいのか」と、モヤモヤするこ...
おうちで充実! 美容家が提案「心をうるおす」7つのアイデア
 普段より家にいる時間が増え、ストレスを感じている人も散見されます。新型コロナのニュースや対策で疲弊しがちな今、在宅時間...
イベント自粛で影響大も…凜とした花「カラー」にもらう勇気
 ある日、ワタクシのお店に懇意にしていただいている大学教授がフラリと立ち寄ってくださいました。  ニコニコと人懐っ...
中古マンション“5つのメリット” 自分好みにリノベーションも
 マンションを買おうと決心したものの、新築がいいのか中古がいいのか、やっぱり借り続けた方がいいのかな、と悩む人も少なくな...
富士山の麓のボス猫「ふじお」の美“にゃんたま”にうっとり
 きょうは富士山の麓、広大な縄張りを持つ「ふじお」。  私が猫だったら、抱かれたい男にゃんばーわん!  強く...
もう我慢しない! 私の生活から彼女を消すために動き出した
 私がGにセクハラ、パワハラを受けている事実に、気づいてくれる人がいた。言えば、信じてくれる人がいた。このことは、ひとり...
結婚に出産…働く女性は自分のライフプランを考えていますか
 突然ですが、皆さんは結婚・妊娠についての時期を決めていますか? 「いつ頃までには.....」と漠然と考えている女性は多...
さながら“不調のデパート”…ついに心臓にも影響が出始めた
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
どちらの開花も待ち遠しい…桜の下で蕾“にゃんたま”をパチリ
 街を見下ろす丘の上。遠くに電車の走る音が聞こえてきます。  もうすぐ花咲く桜の木の下で、のびのびゴロン♪ のにゃ...
他人からバカにされて一人悲しむ人へ…心を立て直す方法は?
 他人からバカにされる、いじられる人は、多少なりとも周りから愛されている方が多いです。私なんかは、よほどコンプレックスな...