後遺症ほぼ100%「尿意の喪失と尿閉」障害について考える

コクリコ 編集者
更新日:2019-10-22 10:30
投稿日:2019-08-27 06:00

かかりつけ院の“誤診”疑惑が…

 さて、T先生との会話に戻します。一度聞いてはいたし、調べてもいたのですが、この後遺症の説明を聞いているうちにものすごく怖くなってしまったのです。手術自体ではなく、その後遺症が。だって旅行とかも行けなくなるし、マッサージも受けられなくなっちゃうし、おしっこも出ないかもしれないし、楽しいことがなくなっちゃう!!!

 そんな中で「もしかしたら、前のかかりつけ病院の誤診だったんじゃないかな。がんじゃないんじゃ?」というそもそもな疑念が湧き上がってきました。

 だって、MRIを撮るときにスタッフの人たちが「(コルポスコピー後の止血のための)ガーゼ抜く?」「え、入れたまままでいいの?」ってザワザワしてたし。ガーゼ入れたままMRIを撮ったし。

 がんに見えてるの、そのガーゼなんじゃないの? そのデータを持ってきてるからこの病院ではCTしか撮ってないし。そうだ誤診だ。誤診! 誤診!

 生涯に渡って残る後遺症は怖い。

 やっぱりこんな大きな手術いらないんじゃ?

 っていうか、なんで開腹?

 低侵襲の腹腔鏡手術や放射線だけで治療できる病院もあるみたいだし、大量出血してビビッて焦ってここにしちゃったけれど、ほんとに大丈夫なのかな?

 先生はたしかに婦人科がんでは有名な先生だけれど、ほんとに手術も上手なの?

 頭の中でこれまで調べた情報と浮かび上がった疑念が駆け巡ります。

「前の病院の誤診じゃないですかね? ほんとは手術しなくていいとか? がんじゃないんじゃ?」

 T先生に往生際悪く尋ねます。

「うん、それはほぼないですね」

 そうですか……。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


私の心が狭いのか? 甥っ子が放った「お金持ちだから好き」発言にモヤモヤした話
 あっという間に、9月ですね。早い! 夏休みの帰省で姪っ子や甥っ子に会った方も多いのでは。  筆者にも、5歳の甥っ子が...
テーブル下でこっそり放熱中…ステンレスで涼をとる賢い“たまたま”君
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
子どものいない祭り
 都会の喧騒の中で見つけた祭り。  そこにははしゃぐ子どもの姿はなかった。  たまにはいいかな、自分のためだ...
ほっこり癒し漫画/第81回「センセッ ジカンデスヨッ」
【連載第81回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「鉄漿」って読める? ヒント:最古のメイク
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
子ども同士のLINEにもドラマが!将来の夢はスパイに忍者…ピュアな感じがたまらん
 最近では、小学生でもスマホを持っている子が増えていますよね。連絡ツールとして友達とLINEを使いこなし、時代は変わった...
女はお嫁さん要員? 年収800万でも「行き遅れ」と見下される田舎の地獄
 西新宿の高層ビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、悠々自...
毒親の介護をしたくない 実家から逃げた女が「決別」のため払った金額は
 西新宿のビル内にある大手食品会社のデザイン室に勤務し、初台に暮らす咲子。実家とはほぼ縁を切ってはいるものの、おひとりさ...
田舎を捨てた「独身女」は不幸ですか 絶縁した家族が来て…今さら何の用?
 いまだ残暑が残る9月の初め。月曜日のAM7:30。  すでに汗ばむ陽気に包まれながら、西村咲子は新宿西口の高層ビ...
職場で飛び交う「大人のちくちく言葉」4選。無意識に同僚・後輩のモチベを下げてない?
 人の気持ちを不快にさせる、ちくちく言葉。子どものちくちく言葉は「アホ」「バカ」「マヌケ」などストレートですが、大人にな...
“たまたま”に見覚えあり!尾道市立美術館の「ケンちゃん」ではないかぃ?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
大優勝!秋から元気な“開運最強”花5選。一輪挿しでも存在感たっぷりで映える1本を紹介
 台風10号の遠隔豪雨は、神奈川にあります猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にも様々な影響を及ぼしました。大雨を睨みなが...
みんなどうしてる? 大地震の経験者が語る我が家のリアルな地震対策7選
 南海トラフ地震の危機感が高まる中、「我が家も地震対策を見直さないと」と思っている人は増えているようです。ただ、実際に被...
バツイチ女一匹「昭和の意地」を捨てたおじさまから商店会会長を任されましたよ…!
 前回、ポンコツ商店会再起動という渦に巻き込まれた私。とりあえず、様々な問題解決のため、床屋さんと元酒屋さんとの密なミー...
猫飼う40独女が準備する「防災グッズ」元カレのアレと被災した親の経験談が沁みる…
 9月1日は「防災の日」でした。地震や台風などに対する不安が高まっている今、災害に備えていますか? 私は、しなきゃしなき...
40代“子育て女”キャリア再形成に苦戦中。専業主婦→パートを経たその先のハードルが高すぎる
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。  最近、フ...