同性からのセクハラも、逃げ場を塞がれやすいものです。
(この人の態度、なにかおかしいけど、まさか……女同士だし……)
セクハラ自体、被害者は、自分が受けている現実を認めるのに勇気が要ります。
(いろいろおかしいけど……待って……なにをしだすの……?)
相手がエスカレートして、ようやく気づいても、助けは誰にも求められません。
(だって自分がそう信じたかったように、皆も「まさか」と思うに決まっている……私がおかしいと思われるだけだ……)
悩むほどに周囲から精神的に孤立し、ますます加害者に都合の良い状況になってしまう。
彼女に対して覚えた、何とは言えない違和感
その女、「G」に出会ったとき、私は30代で、フリーランスの仕事をしていました。
彼女は40代後半。私に仕事を依頼した会社での担当者でした。
一見は人当たりが良く、仕事熱心で、後輩の面倒見も良い女性でした。
ですが私はすぐに彼女に対して、なにとは言えない違和感を覚えるようになりました。
■食事を兼ねての打ち合わせが、私には必要以上だと感じる頻度であり、毎回、やたらと身体を触ってくる。
G「あやさん、腕も腰も筋肉がないですねぇ。もっと食べなきゃ。私が毎日、ご飯をつくりに行ってあげます」
私「いえ、家ではひとりでいたいので」
G「私がプレゼントした湯たんぽは、ちゃんと使ってますか? 女性の身体は冷やしちゃいけないんですよ。ほら、手と足を触らせて。わぁ、冷たい。もっと健康になりましょ」
私「大丈夫です。あの、食事中に足を触るのはちょっと……」
G「もう、あやさんはほんま甘え下手やなぁ」
彼女はなんちゃって関西弁を使う人でした。
一方で、自分が関東の某地域出身であることに誇りを持ち、地方出身者を見下す発言を平気でする人でもありました。
またどうやら、自分の思うように甘えてこない私を、全ての人に心を開かない孤独な性格の女だと思っているようで、なにかと面倒を見(てあげ)ようとします。
ちなみにルックスは健康的とは言い難い、贅肉を多めにまとっている人で、でもスキンケアにはお金をかけてるらしく、なにかお世辞を言うとしたら、肌はきれいな人でした。
声も、よく通る鈴声でしたが……。
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