陰謀論にハマった母のトンデモ主張。娘の離婚は“闇の組織”のせい!?

くらげ ライター
更新日:2025-07-06 09:31
投稿日:2025-07-05 11:50

コロナ禍で「ワクチンは毒」。子育てにも影響が

 新型コロナウイルスのワクチンが登場すると、母は「反ワクチン」の思想を支持しました。

 メディアの報道を全否定するようになり、「コロナは嘘」「ワクチンは人口削減のための毒」「ワクチンで人体実験をしている」といかにも陰謀論っぽい言説を鵜呑みに。もちろんマスクはしませんでした。

 当初は「ワクチンを接種するかどうかは個人の判断だし、言わせておけばいいか」と思っていたんです。

 でも、当時子どもが生まれたばかりの私に「母乳に毒が混ざるからワクチンは絶対打たないで!」「まさかワクチン打ってないよね?」「子どもが打てるようになってもワクチンはダメだからね」と執拗に迫ってくるようになって、もううんざりでした。

 接種した父を「ニュースに騙されてる!身体に毒を入れて喜んでる!」と罵倒し、彼の入浴後は「湯船から薬品の匂いがする」「毒が染み出してるからお父さんの後に入っちゃダメよ」と風呂の湯を入れ直すこともありましたよ。

 確かにメディアの報道に疑問を持つことがあるのはわかりますが、その頃の母は“とにかくすべてに逆張りする人”みたいで痛々しかった……。

 子どもといえば、“レプティリアンがアドレノクロムという物質を欲して子どもの血を抜くから、誘拐に気をつけなさい”という旨の忠告をされたこともありました。もちろん誘拐には気をつけるけど、あれは素直に聞く気になれない注意でしたね。

実は昔から陰謀論に傾倒する兆候があった

 母はまさに、陰謀論にハマりやすいといわれるネットに疎い中高年世代。

 それだけでなく、コロナ以前から予防接種や西洋医学を否定する傾向がありましたし、オーガニックや無添加に必要以上に心酔するタイプでした。占いや風水、霊的な話などのスピリチュアル好きでもあり、もともと“見えざる力”とか“何事にも裏がある”みたいな話に惹かれやすいんだと思います。

 母の場合は30年以上専業主婦で友人や趣味もなく、社会との接点が乏しかったことも情報の真偽を見極める力に影響している気がします。

 最近ついにパートを始めたらしいので、そこで前向きに仕事に取り組みながら新しい友人や趣味など心の拠り所を見つけて、あまりにも支離滅裂な陰謀論とは距離を置いてくれたらいいなと思うのですが…。

 昨晩も「目醒めてください」というタイトルの動画が送られてきたばかりです。

くらげ
記事一覧
ライター
アラサーバツイチ、かわいい息子がひとり。アニメ、婚活、睡眠などジャンル問わず執筆中。最近は動画編集も勉強中。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


見上げた青空が眼に染みて…1日に1回くらいは空を眺めてみる
 青空が眼に染みると思ったら、しばらく空を見上げていなかった自分に気が付いた。  うつむいて歩くのがクセになってい...
私「復縁希望?」女友達「あと2年で吹っ切る」失恋かまってちゃんLINE
 失恋をして心が傷つくと、少しでも誰かに気持ちを聞いてもらいたくなるもの。  でも、あまりにしつこかったり、常識が...
キャンプより安近短なべランピング!楽しむコツ&それでも失敗したエピ
 空前のキャンプブームが到来していますが、やはりイチからキャンプギアを集めてテントを張って…となると、ハードルが高いと感...
これって誘拐ですよね!? 遊んでいたら詰められた恐ろしいご近所トラブル
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
「俺のソーセージも試食して」じゃねえ! 40女の成人の日の思い出
 1月8日は成人の日。晴れ着やスーツに身を包んだ新成人たちの姿は、眩しいものです。  成年年齢が18歳に引き下げられま...
神秘的! 宝石のようなオッドアイの純白“たまたま”に幸福祈願
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「緑の黒髪」があるなら、白髪の“褒め言葉”は?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
まるで宝探し!話題の木更津コンセプトストアでほっこりした男女の会話
 昨年6月、三井アウトレットパーク木更津(千葉)の隣にオープンした「木更津コンセプトストア」。サステナブルな社会を目指し...
日本の美徳すごい!便器に汚物箱…海外で体験した考えられないトイレ事情
 日々の生活に絶対に欠かせないもの、「トイレ」。1日に何度も顔をあわせる存在ですが、実は国によってトイレの形状や使用方法...
2024-02-26 19:03 ライフスタイル
湧き水が心にも沁みてくる 福井県爪割の滝
 北陸地方に甚大な被害をもたらした能登半島地震。  被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。  つらいこ...
「量と質」どちらを優先するか迷ったら経験値を振り返ろう
 大人になると「量より質」を意識する機会が増えますよね。私の場合、食事に関してはまさにそうなってきた気がします。  そ...
【2023年人気記事】セックスは嗜好品?子宮頸がんサバイバーの性生活
 2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...
2024-01-04 06:00 ライフスタイル
近すぎなくていい 毎日は“ゆるい人間関係”に支えられている
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
貫禄の毛繕い中をパチリ!ありがたいご神体“たまたま”に感謝
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
駆け落ちにマッチングアプリ…いつの時代もロマンティックに憧れる
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
【2023年人気記事】ラブホテルに泊まりました。
 あけましておめでとうございます。2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...