TOKIOは解散…中居正広と国分太一の“退場”が後輩たちに与える多大な影響

更新日:2025-07-03 17:03
投稿日:2025-07-03 17:00

【芸能界クロスロード】

 国分太一のパワハラ・セクハラの実態が週刊誌で報じられだした。「上の者に対して腰が低く、下の者には高圧的」とは聞いていたが、証言者の話は具体的。なかには「これまで我慢してきた悔しさ」も言葉から感じ取れた。

 日本テレビの看板番組「ザ!鉄腕!DASH!!」が始まったのは1995年。立ち上げに参加したスタッフも30年経てば、人事異動に伴いスタッフが次々に入れ替わる。出演者は山口達也と長瀬智也が抜けたが、国分ら3人は年を重ねても変わらない。気が付けばスタッフの大半は年下という構図。パワハラも合点がいく?

 週刊誌報道が出揃ったところで、城島茂と松岡昌宏は31年間のグループ活動に終止符を打ち「株式会社TOKIO」の廃業を発表した。先月27日には松岡がメディアの前に現れ取材に応じた。どんな質問にも自身の言葉で丁寧に説明した松岡。ブレない姿勢は「立派」と絶賛する声が続出している。関心度の高さに週明けの月曜日も多くの情報番組が会見を再度、放送した。松岡効果でTOKIO解散ショックは多少、和らいだ感もある。

 シナリオでもあったかのようなここまでの一連の流れ。「後手後手」だったフジテレビとは対照的に「先手先手」で日テレに端を発した国分騒動は1週間で一応の決着となった。

 残るは当事者、国分の会見だが、今のところ出てくる様子はない。中居正広のように引退発表したなら逃げ切れるが、無期限活動休止は復帰を視野に入れてのこと。何事もなかったかのように復帰すれば非難されるのは必定。今後、復帰にあたりどういう形で説明責任を果たすかだが、継続の決まった「鉄腕DASH」が最有力だろう。迷惑をかけた福島をロケ地に、城島・松岡と並び謝罪と説明をする。そんな青写真も浮かぶが――?

アイドルが路頭に迷わないようにソロ活動をするようになったのがSMAP

 中居と国分の退場は後輩への影響も懸念される。アイドルは卒業後のソロ活動の選択がもっとも難しいといわれる。

「昔はグループ活動中、ソロ活動はほとんどなく解散後になにをするか決めることになり、芸能界で路頭に迷う人が少なくなかった」(芸能関係者)

 アイドルが将来、道に迷わないように積極的にソロ活動をするようになったのがSMAPだった。アイドルの進路先は俳優・歌手・タレントが主。草彅剛・稲垣吾郎・香取慎吾はひとつに絞らなかったが、木村拓哉は俳優に重心を置き主演俳優として今も活躍している。中居はタレントに専念。何本もの司会を務めるタレントの頂点に立った。

 お手本になったのが元“シブがき隊”の薬丸裕英。旧ジャニーズ退所後、自力で道を切り開き情報番組の司会者も務めたレジェンド。薬丸↓中居から引き継いだのが国分だった。さらに、“V6”の井ノ原快彦、“嵐”の相葉雅紀、“SUPER EIGHT”の村上信五と、司会のできるタレントとして参入。後輩のための路線をつくった。

 “KAT-TUN”の中丸雄一も路線に乗ったかに見えたが、昨年、不倫が報じられ頓挫。今年1月、復帰はしたが、不倫のイメージは拭えず本線には戻れていない。

「中居も国分も“まさか”の脱線。今後、テレビ界も旧ジャニーズ出身者の起用には慎重になるでしょう」(テレビ関係者)

 タレントを目指す後輩たちに与えた影響も大きい。

(二田一比古/ジャーナリスト)

エンタメ 新着一覧


渡部建を“腫れ物”扱いするテレビは古い! めちゃ美味しい“食材”なのに
 2020年6月に複数の女性との不倫スキャンダルが勃発し、活動自粛していたアンジャッシュ・渡部建。活動再開後、徐々にメデ...
堺屋大地 2024-06-12 06:00 エンタメ
太陽とシスコムーンとの共通点にザワッ Z世代に人気のIS:SUEがたまらん
 6月7日、太陽とシスコムーンの楽曲がサブスク解禁され、40代を中心としたお祭り状態になっていましたね。懐かしすぎて私も...
よねと轟の新「相棒」爆誕!男と女“くっつく思考”に冷や水を浴びせた
 花岡(岩田剛典)が違法である闇市の食べものを一切拒否して栄養失調で亡くなったと聞き、衝撃を受ける寅子(伊藤沙莉)。花岡...
桧山珠美 2024-06-10 16:20 エンタメ
“マッチ先輩”近藤真彦がうたコン降臨!ヤンチャ返上?謙虚な発言に驚き
 4日放送のNHK「うたコン」は「作曲家 筒美京平特集」。尾崎紀世彦「また逢う日まで」、太田裕美「木綿のハンカチーフ」、...
花岡死す「栄養失調で死亡」見出しの衝撃…“甘党男子”桂場は和洋イケる口
 穂高(小林薫)は法の道へ導いて不幸にしたと寅子(伊藤沙莉)に謝罪し、新しい仕事を紹介すると言い出す。しかし寅子はむしろ...
桧山珠美 2024-06-07 15:30 エンタメ
公園ランチの約束は叶うのか? 花岡の“しょんぼり言動”が不穏すぎる
 ホーナー(ブレイク・クロフォード)から子供たちにとチョコレートをもらった寅子(伊藤沙莉)は、公園で花岡(岩田剛典)に再...
桧山珠美 2024-06-06 17:00 エンタメ
いよいよ裁判官編。NHK制作陣の遊び心、8時14分過ぎに見たり
 昭和22年3月。新しい日本の憲法に希望を見出した寅子(伊藤沙莉)が向かったのは法曹会館。そこには空襲で被害を受けた司法...
桧山珠美 2024-06-03 16:05 エンタメ
「虎に翼」お宝物件!三山凌輝はピアスにアクセジャラジャラの“チャラ”男
 先週のNHK朝ドラ「虎に翼」第9週「男は度胸、女は愛嬌?」は、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)にとって、悲しみの連続でした。...
刮目!伊藤沙莉“静”の演技、「佐田優三 仲野太賀」表示も期待は泡沫に…
 これまでの後悔と秘密をすべて打ち明けて、直言(岡部たかし)は安らかに亡くなった。  寅子(伊藤沙莉)は何事もなか...
桧山珠美 2024-05-30 19:10 エンタメ
古谷徹は“あの役”降板?声優不倫騒動の後始末、カギは「キャラの私物化」
 レジェンド声優・古谷徹(70)の不倫報道が世間を騒がせている。 『文春オンライン』よって報じられた37歳年下女性...
優三も草葉の陰で苦笑い? 前代未聞な別れの“懺悔”は直言らしい名場面に
 直言(岡部たかし)は栄養失調と肺炎でもう長くはないと診断される。直言が大事なことを隠していたと知った寅子(伊藤沙莉)の...
桧山珠美 2024-05-30 18:50 エンタメ
「見るんじゃない」と直言。ダチョウ倶楽部の“押すなよ、押すなよ”を彷彿
 直言(岡部たかし)の体調が優れない。寅子(伊藤沙莉)と直明(三山凌輝)はマッチ製造の仕事を紹介してもらい、はる(石田ゆ...
桧山珠美 2024-05-28 15:30 エンタメ
視聴率苦戦だから失敗に物申す!山下智久と錦戸亮、5年ぶり民放作の意義
 山下智久(39)が主演を務める「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、錦戸亮(39)がキーマンとして出演する「Re:リベ...
こじらぶ 2024-05-25 06:00 エンタメ
「おいしいものは一緒に」出征前の河原デート。はて?初回を思い出すと…
 寅子(伊藤沙莉)は訪ねてきた後輩の小泉(福室莉音)から、女子部が閉鎖されることになったと知らされる。  今年は高...
桧山珠美 2024-05-24 15:30 エンタメ
優三の優しさシャワー全開!寅子のゴロゴロ床入り作戦も大成功だった神回
 昭和17年3月。直言(岡部たかし)の工場は軍からの注文が途切れず、順調に稼働を続けていた。戦時下で食べ物が貴重になる中...
桧山珠美 2024-05-21 15:30 エンタメ
朝ドラヒロインは「大日本国防婦人会」と揉めるのがお約束
 結婚した寅子(伊藤沙莉)は弁護の依頼も来るようになり順調な日々を送る。  ある日、手伝いとして働くよね(土居志央...
桧山珠美 2024-05-20 15:30 エンタメ