大切な“お盆”は何を供える? 花屋がオススメする4選。ホオズキにはご先祖様を導く願いが

斑目茂美 開運花師
更新日:2025-08-06 11:45
投稿日:2025-08-06 11:45

お盆はご先祖様の里帰り

 もうすぐお盆がやって参ります。

 お盆の時期は地方によって7月か8月に分かれますが、お盆とは、仏教でいうところの「ご先祖様の里帰り」のようなもの。

 特に、故人が亡くなってから初めて迎える「新盆(にいぼん)」は、一度きりの特別な機会。通常よりも盛大にお飾りして、お迎えするべきとされています。

 一年に一度、あの世から帰っていらっしゃる御先祖様のために、精霊棚に季節の収穫物やお花をお供えしましょう。

【読まれています】「旦那死ぬよ!」住職から叱られて以来、大事な“トイレの掃除”。運気アゲアゲ狙うなら「水回り」が狙い目

仏事における基本のお供え「五供(ごく・ごくう)」とは?

 お盆やお彼岸などの仏事においては、「香」「花」「灯明(とうみょう)」「浄水(じょうすい)」「飲食(おんじき)」の五つを供えるのが基本でございます。

 お線香や供花、そうめん、旬の果物やお菓子、ローソクなどが望ましいとされておりますな。

お盆にふさわしいお花たち

1. 菊

 邪気を払う花とされ、「菊を飾ると福が来る」と言われるほど。健康運・恋愛運・金運など、全体運を上げるといわれております。

 花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」など。

2. ユリ

 ユリは古代より神聖な植物とされ、『古事記』にも登場しております。香り高く、暑さに強いのも魅力のひとつ。

 花言葉は「上品」「威厳」「純潔」など。

3. リンドウ

 群れずに凛とした佇まいのリンドウは、上向きに花が咲くことから縁起のよい花ともされております。

 根は漢方にも使われている「薬草」でございますのよ。花言葉は「悲しみにくれているあなたを愛す」など。

4. ホオズキ

 ホオズキは漢字で「鬼灯」と書きます。「鬼」は「亡くなった方」を意味し、さしずめ「死者の提灯」といったところ。

 ご先祖様が迷わず帰ってこられるよう、ホオズキ提灯が導いてくれる――そんな願いが込められております。

 花言葉は「自然美」「心の平安」。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


春の訪れと幸運をもたらす…強くてたくましく美しい「水仙」
 ワタクシの実家の裏にある小高い丘の上に、近所から「天神さん」と呼ばれ、親しまれている神社がございます。  今では...
仕事に遅刻! 信頼を失わない言い訳&連絡時のビジネスマナー
 社会人でも、寝坊をして遅刻をしてしまった経験がある人も多いでしょう。でも、会社に勤めていると、遅刻した際に大人として正...
“にゃんたま”は神様の化身?幸せを呼ぶまあるい鈴カステラ
 あけましておめでとうございます。今年も「にゃんたま詣」でスタート!  神社で動物に出逢うのは、神様の歓迎サインと...
ご祝儀は新札しかNG? 土日の入手方法やアイロンでの作り方
 友人の結婚式が近づいて、美容院の予約やドレス、靴の手配まで完璧なのに「ご祝儀の新札がない!!」と焦った経験はありません...
来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...
お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思...
配信者にとっては厄介!「察してもらいたい欲」がすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
この匂いはあの子かにゃ?チェックに余念のない“にゃんたま”
 猫の嗅覚は、人間の嗅覚の数万倍から数十万倍鋭い、といわれています。  猫の鼻先は常に湿っていて、空気中に流れてい...
今年の実付きは最高!「千両」と共に迎える幸せなお正月
「今年の千両、実付きがいいよ!」  花市場でいつもお世話になっているセリ人のお兄様が電話の向こうで叫んでおります。...
旅行できない今こそ…年末年始におすすめグルメサービス2選
 政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止が決まり、年末年始の予定を変更した人も少なくないはずです。こんな...