汗が止まらない→頭痛や倦怠感の原因に。実はリスクだらけの多汗、自宅でできるセルフケア【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-08-21 11:45
投稿日:2025-08-21 11:45

2.多汗の原因とリスク

 汗が多すぎる「多汗」の原因と、リスクを紹介します。

2-1.多汗の原因

 多汗は外気温の高さや、過度な運動だけが原因ではありません。たとえば、緊張やストレスによって自律神経が興奮すると、エクリン汗腺が活性化して多汗につながります。面接などで緊張すると手汗や脇汗が増えるのは、これが原因だと考えられます。

 その他にも、月経周期や更年期に伴う女性ホルモン「エストロゲン」の変動が汗腺の感受性を高めることも。生理前になると、普段よりも寝汗の量が増える人もいます。

 不規則な生活や慢性的な睡眠不足によって自律神経のバランスが乱れて「常に汗が止まらない」という状態になることもあるでしょう。

 こういった原因が重なることで、気温はそれほど高くなく、あまり運動もしていないのに、汗をかき続ける悪循環に陥ることもあります。

2-2.多汗のリスク

 大量の発汗は「恥ずかしい」以外にもさまざまなデメリットがあります。たとえば、汗によって服が黄ばんだり悪臭を放ったりして、漂白剤でも対処できず服を買う頻度が高くなり、経済的な負担になることがあるでしょう。

 肌トラブルにも注意が必要です。肌が湿った状態が長く続くと角質層がふやけ、摩擦や雑菌の繁殖によって、かぶれやニキビを誘発します。とくに、自分では汗を拭きにくい背中にニキビが増えることも。

 こういったことから「近づかれたら臭うかも」「汗染みを見られるのが恥ずかしい」と、人との距離を取る人もいます。自然と外出や運動を避けるようになり、体力低下や趣味の喪失につながり、生活の質が低下してしまうこともあります。

 健康面のリスクも見逃せません。滝のように汗をかくということは、体液が急速に失われるということです。水分だけを摂取してナトリウムやカリウムの摂取を怠ると、頭痛や倦怠感が生じることもあります。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


意外と知らない「コラーゲンの効能」美肌・白髪対策に効果的に摂るには?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
お魚さんぽい?アラフォーの離れ目、メイクで今っぽモテ顔に
 離れ目といえば、芸能人では永作博美さんや宮崎あおいさんなど、美人な人が多いですよね。実際に、愛らしく親やすい印象を持た...
人中短縮メイクでイメチェン メス入れずとも若見え&小顔が狙える♡
 美人かどうかの判断は、顔のちょっとしたバランスで決まってしまいます。中でも最近注目されているのが「人中短縮メイク」です...
40代の花柄着こなし術 膝丈ワンピ&スカートは危険と隣り合わせ
 春めいてきましたね! 爽やかな季節に取り入れたくなるのが花柄の洋服。フラワープリントにときめく乙女心はいくつになっても...
膣内フローラって何? 繰り返す膣炎は悪玉菌が原因?(専門家監修)
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
30代40代「VIO脱毛」のメリット、もっと気になるデメリットは?
 肌の露出が増えるこの季節、ムダ毛処理って厄介なものですよね。私たちアラサー、アラフォー世代が若い頃はカミソリや毛抜きで...
ぽっちゃり体形を礼賛する男たち
 いつの時代も、女性は今より痩せたいと願っている。少なくとも私は、男性からの「スリム」は褒め言葉だが、「ぽっちゃり」は、...
雑誌の付録で憧れのブランドのファンデーションを試してみた
 最近はマスクなし生活に戻りつつあり、メイクアップに力を入れる方も多いのではないでしょうか。私も同様で、急いでファンデー...
フォーマル服の悩み ぽっちゃり体形40代は何をどう着る?
 3月といえば、入学式や卒園式、転職などの機会でフォーマル服を着る機会が多いですよね! でも、着慣れないフォーマル服を選...
初めての海外ランジェリー選び 40代の新しい魅力が開花されるかも
 海外のランジェリーは、おしゃれでデザインが豊富ですよね! 日本のランジェリーも良いけれど、40代になってワンランク上の...
吸水ショーツにやっぱり半信半疑…体験談&漏れない履き方
 現代では、さまざまな生理用品が販売されていますが、特に気になるけれど使うのが怖いアイテムが「吸水ショーツ」です。「見た...
傷んだ爪どーにかしたい!美爪ケアに実は漢方もおすすめ【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
プチプラの進化ハンパない!ナチュラルアイになれるメイク術
 ドラッグストアやショッピングモールなどで手軽に購入することのできるプチプラコスメ。最近のプチプラコスメには、デパートコ...
40代の「髪ぺたんこ」問題 3つの原因&ボリュームアップ方法
 40代を超えると、だんだんと髪のボリュームがなくなってきて「ぺたんこ髪」になってしまう人が多いですよね。髪の毛にボリュ...
グロス唇に「天ぷら食べた?」初めてメイクのトホホな思い出
 40代にもなると、「自分に合ったメイク」をする余裕が出てきますが、みんな誰しも最初は初心者。忘れられない恥ずかしすぎる...
下着の“寿命”は1年・着用回数100回目安! 替え時サインは?
 買い換えるのを忘れてしまいがちな下着ですが、実は意外と寿命が短いのをご存知でしょうか? 今回は下着の寿命やそのサイン、...