4.多汗体質を変えたい人向けの対策
多汗が気になる場合、体質からの改善を目指すのもおすすめです。
4-1.西洋薬は対症療法
経口抗コリン薬や外用薬は多汗に対する即効性が期待できますが、一方で口渇や便秘、肌荒れなどの副作用のリスクがあります。また、服用や使用を止めたときに再発するリスクもあります。
4-2.根本改善を目指すなら漢方薬
漢方薬は「自律神経の乱れ」「ホルモンバランスの乱れ」「ストレス」などに対し根本からの改善にアプローチすることが得意です。
症状を一時的に抑えるのではなく体質そのものを整えるので、「病気じゃないけど、少し調子が悪い」「いろいろな不調を改善したい」という場合は、漢方薬による根本からの改善に取り組んでみるのもいいでしょう。
スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。
スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をチェックしてみましょう。
5.多汗はさまざまなトラブルの原因に!
「汗って、ケアが面倒とかメイクが落ちるとかのデメリットだけだと思っていましたが…。いろいろなリスクがあるなんて、初めて知りました!」
「汗は誰でもかくものだし、健康で過ごすためには体温調節はかかせないわ。だけど、かきすぎは禁物なの。それに、汗のことは相談しにくい…と感じて対策が後回しになってしまう人もいるから、対処が遅れてしまうこともあるわ」
「確かに、誰にも言えずに悩んでしまう人も多そうですよね。私は、今日対策を知れてラッキーでした。食事や生活習慣を改善しながら制汗剤を使ってみます。それと、やっぱり大量の汗をかかないようになりたいので、漢方薬も試してみますね」
「それがいいわ。また困ったことがあったら、いつでも相談にいらっしゃい」
「はい、ありがとうございます!」
優しい表情でサロンを去っていくリョウカさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(文・コクハク編集部/漫画・腹肉ツヤ子)
◇ ◇ ◇
<この記事の監修者>
あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)
デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
■「あんしん漢方」を詳しく見てみる
ビューティー 新着一覧