37℃の熱がダラダラ続くのなぜ? たかが微熱と放置しないで。日常に潜む「体温が上がる」生活習慣【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-08-28 11:45
投稿日:2025-08-28 11:45

3-3.病院に行くほどではない場合

「熱はあるけど、3日は続かない」「でも、また熱が出る」のように症状が軽微な場合は、生活習慣の見直しを始めてみましょう。

・十分な睡眠
・栄養バランスのとれた食事
・軽いストレッチや散歩などの、無理のない運動

 このような生活習慣を続けると、微熱が解消する可能性があります。

 また、以下のような生活習慣は体温を上げる恐れがあるので要注意。

・コーヒーやエナジードリンクによるカフェインの過剰摂取
・過度な筋トレや夜更かし
・スマホやパソコンのブルーライトによる自律神経の乱れ

 とくに、寝る直前にスマホを見ると自律神経を刺激してしまい、睡眠の質や免疫力の低下につながる恐れがあります。心当たりがある人は、「休める環境」を意識して作ってくださいね。

4. たかが微熱、と放置しないで

「なるほど…微熱って風邪とかの病気が原因だと思ってましたけど、生理の他にストレスや生活習慣が原因って可能性もあるんですね」

「そうよ。『たかが微熱』って考えて放置する人も多いけど、自律神経やホルモンバランスの乱れを放置すると、数年後に後悔することも多いわ。もし気になる症状があったら、いつでも相談に来てちょうだい」

「ありがとうございます! とりあえず生活習慣の見直しから始めて…改善しなかったら、また相談させてくださいね」

「もちろんよ。いつでも待っているわ」

 優しい表情でサロンを去っていくサクラさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(文・コクハク編集部/漫画・腹肉ツヤ子)

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

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