「ぐずる」と「騒ぐ」は違う! 年齢による周りの視線の変化
現在、私は4歳男児のママです。都心から少し離れているところに住んでいるため、息子が小さな頃から電車移動はたくさんしてきました。ギャン泣きされたこともぐずられたことも、もちろんあります。でも、いつだって気になる周りの視線。最近感じる「ぐずる」と「騒ぐ」の違いについて、まずはお伝えしていきます。
0〜2歳は「ぐずる」、3歳以降は「騒ぐ」
見るからに「赤ちゃん」、「小さな子ども」である0〜2歳児。この時期の子どもがぐずっていても、ある意味許される節があります。なぜなら、「ママがどんな対応をしたって、ぐずる時はぐずる」と、ほとんどの方が理解しているから。でも、自分でしっかりと立てる3歳以降になると、途端に「騒ぐ」になる感じは否めません。正直、0〜2歳の時よりも、今が一番電車移動に気を遣っています。
基本的に周りの人は優しい
電車などで子どもが泣き喚いた時、「泣きたいのは私……」と、多くのママが思っているはず。でも、親になって思ったこと。それは、基本的に周りの人は優しい、ということ。息子が赤ちゃんの時にどうしても泣き止まなかった車内で、席をすぐに立って変わろうとしてくれた男性、「ママは大変ねぇ」なんて声をかけてくれた二人組の初老の女性など、今でも顔が浮かびます。
舌打ちをされたり、明らかに嫌な顔をしたりされたこともあります。でも、これは仕方ないこと。嫌がる事情はそれぞれですし迷惑だと思う方はいます。その場合には「すみません」と頭を下げる姿勢を持っておくとトラブルを未然に防げると思います。
なぜ電車やバスで子どもは騒ぐの? 子どもの心境を知る
いつも思うのが、「息子はなぜ、あえてここで騒ぐんだろう?」って。電車やバスの中での子どもの心境はいかがなものなのでしょうか?
0〜2歳児は生理的欲求、3歳以降は飽きや興奮
0〜2歳児がぐずる場合は、眠かったり、寒かったり、乗り物酔いだったり、ストレスだったりなど、生理的欲求によるところが大きいと思います。2歳児頃には自分の欲求を相手に伝えたがる「イヤイヤ期」の影響もありますね。でも、これは気にしても仕方ない! 自宅でも泣き止まないのに、ましてや慣れない電車移動の間に泣き止まなくても何の不思議もありません。だから、これは置いておいて。
3歳以降の子どもは、長距離移動への飽きや非日常への興奮によって騒ぎます。意思疎通ができるからこそ、ママは堪忍袋の尾が切れて怒ってしまうのでしょう。そんなママを見て「分かるわ〜」と勝手に共感しまくっていますが(笑)
【0〜2歳児】電車の長距離移動で子どもをぐずらせないコツ
ここで、電車の長距離移動で子どもをぐずらせないコツをお伝えしていきたいと思います。まずは0〜2歳児編。
お昼寝のタイミングを狙う
可能であれば、電車移動のタイミングをお昼寝に合わせるのが一番簡単な対処法だと思います。電車に乗る前に疲れさせておくこと、ご飯は済ませておくことを心がけましょう。子どものお昼寝時間は、ママもゆっくりできる時。子どもを見つつも小説を読んだり、音楽を聴いたり、束の間の電車での自由時間を楽しみましょう。
窓際で抱っこ紐ゆらゆら
0〜2歳児を連れていると優先席を譲ってもらえる機会も多いですが、座って抱っこしているとぐずりやすいのがこの時期の子ども。そんな場合には、立って抱っこ紐でゆらゆらすると、意外と機嫌よくいてくれることが多い気がします。窓際にいると流れる景色をじっと見ていてくれるため、車内が空いていたらドア付近がベストスペースかもしれません。
ただし、抱っこ紐での立ちっぱなしは腰が痛くなるのが難点。ママは自分の体と相談しながらにしてくださいね。
【3〜4歳児】電車の長距離移動で子どもを飽きさせないコツ
電車の長距離移動で飽きさせないコツ。次は、3〜4歳児編!
タブレットの場合にはアプリに工夫を
タブレットやスマホでYouTubeなどの動画を見せていると、親世代の方から「今時のママはこれだから……」なんて思われている気がして、なんだか気が引けてしまうことってありませんか? でも、なんだかんだで、3歳児以降にはタブレットやスマホが一番役に立つんですよね。とにかく、じっとしてくれるし!
そこで提案したいのが、アプリに工夫をすること。今では、お絵かき、塗り絵など、子どもの教育に役立つアプリがたくさん開発されています。タッチペンがあると、ひらがなの練習などもできて便利ですね。「今時のママ」だからこそ、教育の一環として取り入れています! というスタンスでも良いのではないかと思います。
食べるのに時間がかかるおやつを用意する
飽きさせない工夫の王道でもある、「おやつ」。おやつを拒否する子どもはほとんどいませんから、これも、お出かけ時には必須アイテムですね。ただし、一瞬で食べ終わるお菓子、散らかるお菓子はダメ。また、高カロリーのものもおすすめできません。できれば、食べるのに時間がかかる低カロリーのおやつを、何種類か用意しておくと安心ですね。おやつでお腹いっぱいにならないよう、帰り道のことまで考えて配分しましょう。
お喋りをする
意思疎通ができる子どもならではなのが、お喋りをして過ごすこと。子どもは不思議と、親の声のボリュームに合わせて話してくれたりします。こういった機会に「ここではこのくらいの大きさで話すもの」と、声の音量調整を理解していくのかもしれませんね。
ちなみに、私と息子は「お話を作るゲーム」をよくします。「昔々あるところに」までが私。「消防車がいました」が息子。「消防車は赤くて」までが私……のように、丸や点で区切ってお話を作るのです。その時々の子どものブームや想像力が顕著に見えるため、楽しいですよ。そのほか、窓から見える景色についてお話をするのも良いですし、しりとりをしたり、古今東西ゲームをするのもおすすめです。
子どもがぐずった&騒いだ時、周りへの対処法
公共機関で子どもがぐずったり騒いだりした時、どんな対処をすれば良いのかを最後に確認していきましょう。
どの駅で降りるかをそれとなく伝える
子どもがずっと泣き喚いていると、「いつまで続くんだ!?」と、不快に思う方もいます。そのため、子どもに話すふりをして目的地をそれとなく伝えておくのもおすすめ。「あと3つで着くよ」なんて話しておくと、周りの方に安心感を与えることができます。
意思疎通ができる子どもであれば、しっかり注意をする
意思疎通ができる子どもの場合には、「電車では騒いではいけない」と、しっかり注意することも大切なこと。うんざりして見て見ぬ振りをしてしまうと、どうしても他人は「なぜ、注意しないの?」と嫌な気持ちになってしまいます。ただ、注意をしても、子どもが必ずおとなしくしてくれるとは限りません。パフォーマンスの一環というのは言い過ぎですが、周りに配慮をする姿勢を見せるのは親として大切なことだと思います。
決してイライラしない
子どもが騒ぐのは仕方がないとして……、ママが怒ったり、激しい場合には罵声を浴びせたりするのを不快に思う方は多いでしょう。怒ったところで必ず静かになるわけではありませんし、さらに子どもがヒートアップしてしまう可能性もありますよね。決してイライラせずに、毅然とした態度で「ここでは静かにしなければいけない」ということを、理由とともに伝えるようにしましょう。もちろん、ちゃんと我慢ができたのであれば、思い切り褒めてあげることも忘れずに!
大変だけど、あれもこれも全部良い思い出になる
公共機関で子どもと長距離移動をすると、目的地に着く頃にはママがヘトヘトになってしまう……、そんなことって多いと思います。でも、今この記事を書きながら、息子が0〜2歳だった頃を懐かしく思い出しています。大変だけど、あれもこれも全部良い思い出になるのは間違いありません。
少なからずストレスはあると思いますが、目的地に着いた時に思い切り満喫できるよう、オリジナルの工夫を凝らして電車旅を楽しんでくださいね!
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