子どもと電車の長距離移動! 飽きさせない&騒ぐ時の対処法

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2019-09-06 06:00
投稿日:2019-09-06 06:00
 電車やバスなどの公共機関で小さな子どもと出かける時、楽しさ反面、「イヤイヤしたら?騒いだらどうしよう……」と親は心配で仕方がないもの。そこで、私が実践している、子どもを飽きさせない&騒ぐ時の対処法をお伝えします!

「ぐずる」と「騒ぐ」は違う! 年齢による周りの視線の変化

 現在、私は4歳男児のママです。都心から少し離れているところに住んでいるため、息子が小さな頃から電車移動はたくさんしてきました。ギャン泣きされたこともぐずられたことも、もちろんあります。でも、いつだって気になる周りの視線。最近感じる「ぐずる」と「騒ぐ」の違いについて、まずはお伝えしていきます。

0〜2歳は「ぐずる」、3歳以降は「騒ぐ」

 見るからに「赤ちゃん」、「小さな子ども」である0〜2歳児。この時期の子どもがぐずっていても、ある意味許される節があります。なぜなら、「ママがどんな対応をしたって、ぐずる時はぐずる」と、ほとんどの方が理解しているから。でも、自分でしっかりと立てる3歳以降になると、途端に「騒ぐ」になる感じは否めません。正直、0〜2歳の時よりも、今が一番電車移動に気を遣っています。

基本的に周りの人は優しい

 電車などで子どもが泣き喚いた時、「泣きたいのは私……」と、多くのママが思っているはず。でも、親になって思ったこと。それは、基本的に周りの人は優しい、ということ。息子が赤ちゃんの時にどうしても泣き止まなかった車内で、席をすぐに立って変わろうとしてくれた男性、「ママは大変ねぇ」なんて声をかけてくれた二人組の初老の女性など、今でも顔が浮かびます。

 舌打ちをされたり、明らかに嫌な顔をしたりされたこともあります。でも、これは仕方ないこと。嫌がる事情はそれぞれですし迷惑だと思う方はいます。その場合には「すみません」と頭を下げる姿勢を持っておくとトラブルを未然に防げると思います。

なぜ電車やバスで子どもは騒ぐの? 子どもの心境を知る

 いつも思うのが、「息子はなぜ、あえてここで騒ぐんだろう?」って。電車やバスの中での子どもの心境はいかがなものなのでしょうか?

0〜2歳児は生理的欲求、3歳以降は飽きや興奮

 0〜2歳児がぐずる場合は、眠かったり、寒かったり、乗り物酔いだったり、ストレスだったりなど、生理的欲求によるところが大きいと思います。2歳児頃には自分の欲求を相手に伝えたがる「イヤイヤ期」の影響もありますね。でも、これは気にしても仕方ない! 自宅でも泣き止まないのに、ましてや慣れない電車移動の間に泣き止まなくても何の不思議もありません。だから、これは置いておいて。

 3歳以降の子どもは、長距離移動への飽きや非日常への興奮によって騒ぎます。意思疎通ができるからこそ、ママは堪忍袋の尾が切れて怒ってしまうのでしょう。そんなママを見て「分かるわ〜」と勝手に共感しまくっていますが(笑)

【0〜2歳児】電車の長距離移動で子どもをぐずらせないコツ

 ここで、電車の長距離移動で子どもをぐずらせないコツをお伝えしていきたいと思います。まずは0〜2歳児編。

お昼寝のタイミングを狙う

 可能であれば、電車移動のタイミングをお昼寝に合わせるのが一番簡単な対処法だと思います。電車に乗る前に疲れさせておくこと、ご飯は済ませておくことを心がけましょう。子どものお昼寝時間は、ママもゆっくりできる時。子どもを見つつも小説を読んだり、音楽を聴いたり、束の間の電車での自由時間を楽しみましょう。

窓際で抱っこ紐ゆらゆら

 0〜2歳児を連れていると優先席を譲ってもらえる機会も多いですが、座って抱っこしているとぐずりやすいのがこの時期の子ども。そんな場合には、立って抱っこ紐でゆらゆらすると、意外と機嫌よくいてくれることが多い気がします。窓際にいると流れる景色をじっと見ていてくれるため、車内が空いていたらドア付近がベストスペースかもしれません。

 ただし、抱っこ紐での立ちっぱなしは腰が痛くなるのが難点。ママは自分の体と相談しながらにしてくださいね。

【3〜4歳児】電車の長距離移動で子どもを飽きさせないコツ

 電車の長距離移動で飽きさせないコツ。次は、3〜4歳児編!

タブレットの場合にはアプリに工夫を

 タブレットやスマホでYouTubeなどの動画を見せていると、親世代の方から「今時のママはこれだから……」なんて思われている気がして、なんだか気が引けてしまうことってありませんか? でも、なんだかんだで、3歳児以降にはタブレットやスマホが一番役に立つんですよね。とにかく、じっとしてくれるし!

 そこで提案したいのが、アプリに工夫をすること。今では、お絵かき、塗り絵など、子どもの教育に役立つアプリがたくさん開発されています。タッチペンがあると、ひらがなの練習などもできて便利ですね。「今時のママ」だからこそ、教育の一環として取り入れています! というスタンスでも良いのではないかと思います。

食べるのに時間がかかるおやつを用意する

 飽きさせない工夫の王道でもある、「おやつ」。おやつを拒否する子どもはほとんどいませんから、これも、お出かけ時には必須アイテムですね。ただし、一瞬で食べ終わるお菓子、散らかるお菓子はダメ。また、高カロリーのものもおすすめできません。できれば、食べるのに時間がかかる低カロリーのおやつを、何種類か用意しておくと安心ですね。おやつでお腹いっぱいにならないよう、帰り道のことまで考えて配分しましょう。

お喋りをする

 意思疎通ができる子どもならではなのが、お喋りをして過ごすこと。子どもは不思議と、親の声のボリュームに合わせて話してくれたりします。こういった機会に「ここではこのくらいの大きさで話すもの」と、声の音量調整を理解していくのかもしれませんね。

 ちなみに、私と息子は「お話を作るゲーム」をよくします。「昔々あるところに」までが私。「消防車がいました」が息子。「消防車は赤くて」までが私……のように、丸や点で区切ってお話を作るのです。その時々の子どものブームや想像力が顕著に見えるため、楽しいですよ。そのほか、窓から見える景色についてお話をするのも良いですし、しりとりをしたり、古今東西ゲームをするのもおすすめです。

子どもがぐずった&騒いだ時、周りへの対処法

 公共機関で子どもがぐずったり騒いだりした時、どんな対処をすれば良いのかを最後に確認していきましょう。

どの駅で降りるかをそれとなく伝える

 子どもがずっと泣き喚いていると、「いつまで続くんだ!?」と、不快に思う方もいます。そのため、子どもに話すふりをして目的地をそれとなく伝えておくのもおすすめ。「あと3つで着くよ」なんて話しておくと、周りの方に安心感を与えることができます。

意思疎通ができる子どもであれば、しっかり注意をする

 意思疎通ができる子どもの場合には、「電車では騒いではいけない」と、しっかり注意することも大切なこと。うんざりして見て見ぬ振りをしてしまうと、どうしても他人は「なぜ、注意しないの?」と嫌な気持ちになってしまいます。ただ、注意をしても、子どもが必ずおとなしくしてくれるとは限りません。パフォーマンスの一環というのは言い過ぎですが、周りに配慮をする姿勢を見せるのは親として大切なことだと思います。

決してイライラしない

 子どもが騒ぐのは仕方がないとして……、ママが怒ったり、激しい場合には罵声を浴びせたりするのを不快に思う方は多いでしょう。怒ったところで必ず静かになるわけではありませんし、さらに子どもがヒートアップしてしまう可能性もありますよね。決してイライラせずに、毅然とした態度で「ここでは静かにしなければいけない」ということを、理由とともに伝えるようにしましょう。もちろん、ちゃんと我慢ができたのであれば、思い切り褒めてあげることも忘れずに!

大変だけど、あれもこれも全部良い思い出になる

 公共機関で子どもと長距離移動をすると、目的地に着く頃にはママがヘトヘトになってしまう……、そんなことって多いと思います。でも、今この記事を書きながら、息子が0〜2歳だった頃を懐かしく思い出しています。大変だけど、あれもこれも全部良い思い出になるのは間違いありません。

 少なからずストレスはあると思いますが、目的地に着いた時に思い切り満喫できるよう、オリジナルの工夫を凝らして電車旅を楽しんでくださいね!

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


嫁の手作り料理をバカにし過ぎ!息子寵愛義母から来たムスコンLINE3選
「ムスコン」とは、息子から子離れできない親に対して使われる言葉だとか。特にムスコンの被害を受けやすいのが、お嫁さん。義母...
2023-08-13 06:00 ライフスタイル
親戚との会話に困ったら?「5つの話題」と相槌と“離れ技”で乗り切る戦法
 お正月やお盆の時期などに、頭を悩ませるのが親戚付き合いです。年に数回しか会わない親戚とは、何を話したらいいかわからず、...
動物&飼い主のほっこり癒し漫画/第55回「宅配トリモノチョウ」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...
たまごっちってうんち垂れ流ししないの!?「平成レトロ」なおもちゃの今
 最近ちまたで注目を集めている「平成レトロ」。平成レトロとは「平成を懐かしく想う文化的風潮」のこと。1989(平成元)年...
2023-08-12 06:00 ライフスタイル
もう義母になめられない! 帰省時に役立つ「良好関係キープ術」4つ
 結婚すると気になるのが、義母との関係。仲良くいられるかどうかで、結婚生活が大きく変わってしまいますよね。特に多いのが、...
嫌われ街道まっしぐら! 後輩・部下にやってはいけない4つのこと
「なんだか部下との関係が良くない気がする」「後輩に避けられているのはなんで?」と悩んでいる方必見! 今回は、職場の後輩や...
オトナになっても残る呪縛!「長女をやめたい」と感じた瞬間&苦労あるある
 姉妹(きょうだい)で何番目に生まれたかどうかは、その後の生き方に大きな影響を及ぼしますよね。それぞれの立場でメリット・...
雨上がりの公園、誰にも大切な時間がある 2023.8.11(金)
 おのおのが好きな姿勢で好きなように過ごす人とハト。  近すぎず、離れすぎず。ほどよい距離感ってある。  会...
ペットボトルの炭酸水で考えてみた 物の価格・人の価値は「環境」次第!
 みなさんは“自分の価値”について悩んだ時はありますか? 職業柄と性格のせいで、私はけっこう考え込んでしまうタイプなので...
季節到来・台風や大雨が「大地震」の引き金になる研究も…相関関係は?
 九州・沖縄地方に大きな被害をもたらした台風6号に続いて、お盆休み真っただ中の14日近辺に強い勢力で関東上陸の可能性が高...
のんびりと見せかけて…カメラバックを守る“たまたま”警備隊
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
輸入ものに強い「カーニバル」初体験!高OFF率狙い 2023.8.10(木)
 前々から気になっていたグルメキッチンマーケット「カーニバル」。カルディ、成城石井、ジュピターコーヒーなどの“競合”で輸...
テッパンはなに? お世辞を言われた時の上手な返し方【職場・友人編】
 お世辞を言われた時、皆さんはどのように返事をしていますか?「お礼を言うべきなのか、否定をするべきなのか、イマイチ反応に...
屋外の鉢植え植物をレスキュー!灼熱地獄から守る「正しい置き場所」は?
 観測史上最高気温の更新上げ幅がエゲツなく「地球沸騰化時代到来」なんて言葉、聞けば聞くほど恐ろしいとしか言いようがござい...
そろそろ散髪の時期かな? 2023.8.9(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
無意識ポロリしてない? 今すぐ直したい「人に嫌われる相づち」4選
 話していて相づちが鼻につく人っていますよね。相づちの仕方は癖や習慣になっているケースが往々にしてあり、もしかしたらあな...