「あんぱん」やなせ氏がいじけてないか心配になる。誕生秘話は史実なの?

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-09-03 18:26
投稿日:2025-09-03 18:26

第23週「ぼくらは無力だけれど」#113

 週刊誌の漫画コンクールのページを目にした嵩(北村匠海)は、のぶ(今田美桜)に勧められ、その懸賞に挑戦することに。

 結果よりも描きたい漫画を描くことに意味があると言うのぶに、自分にもプライドがあると言って何日も仕事部屋にこもる嵩。心配するのぶの前で、嵩はこれがダメだったら漫画家をやめると宣言する。

【こちらもどうぞ】「あんぱん」ヤムおんちゃん登場! “じいさん”呼ばわりがちょっと切ない…。のぶや嵩とはどう再会する?

【本日のツボ】

羽多子さんのロールパン

 ※※以下、ネタバレあります※※

 独創漫画派のメンバーから世界旅行に誘われなかった嵩。なにやら落ち込んでいましたが、その悔しさを懸賞漫画にぶつける模様です。

 それにしても、長年、漫画と向き合ってきたはずの嵩ですが、いざ描くとなると、またイチからのスタートなのが不思議でなりません。長年温めてきたネタとか、キャラクターとか、そういうのがまったくないのは驚きです。

 結局、締切間際に、のぶが父の形見の帽子を被って掃除機をかけているのを見て、「ボオ氏」なるキャラを思いつくわけですが、これも、のぶのおかげで閃いたとするために創作したエピソードだとしたら、なんだかなあ、です。

「ボオ氏」誕生の経緯はわかりませんが、のぶをヒロインとして輝かせるために、嵩を漫画家になりたいと言っておきながら、そのために何もやっていない、口だけ人間のように描くのは本末転倒ではないでしょうか。

 結局、締切ギリギリになって完成し、嵩が出版社に届ける流れに。これも、そこそこ有名人のやないたかし先生自ら持ってきた作品を、邪険に扱えるわけがない、と思ってしまいます。仮に、大賞を獲ったとしても、忖度が働いたのでは? などと邪推してしまう人もいるのでは。

 やなせたかし先生があの世でいじけていて、のぶさんに「たかし、たっすいが~はいかん」と怒られているのではと心配になります。

 そして、我らが蘭子(河合優実)です。のぶたちのマンションの下の階に引っ越ししてきました。

 蘭子、八木(妻夫木聡)の会社に入り浸って、経理なども手伝っていたので、てっきり仕事がないのかと思っていましたが、「てのひらを太陽に」の作詞印税やなんやかんやで、かなり儲けていたと思われるやない先生と同じマンションに住めるほどには儲かっていたのですね。

 それにしても、妹の引っ越しを手伝いもしないのぶ。羽多子さんがロールパンを焼けるのも意外でした。あんぱん以外も作れるんだったら、戦後、「朝田パン」も営業再開できたのにね、と。

桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


男闘呼組が「金スマ」であの疑惑に言及、疑ってごめんなさい
 BBCの件で世界から好奇の目で見られている、かどうかはわかりませんが、ジャニーズ事務所がなにかと話題です。  先...
「NHK語学講座」は高橋文哉からふなっしーまでわかってる!
 春になると新しいことに挑戦したくなります。たとえば、語学。私など、毎年書店に並ぶNHKEテレの語学テキストを手に取り、...
キンプリ脱退組と残留組に待遇格差? 一大“閉店セール”にもファン辟易
 King & Prince(以下、キンプリ)から平野紫耀(26)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)が脱退する5月22...
こじらぶ 2023-03-25 06:00 エンタメ
大谷翔平の結婚相手に日本人はなぜそこまで関心を寄せるのか
 米マイアミで決勝が行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、侍ジャパンが3大会ぶり3度目の優勝を果...
竜星涼「スタンドUPスタート」敗因と中年期・反町隆史の宿命
 冬ドラマのなかで、ひそかに期待していたものの、残念な結果に終わってしまいそうなのが、「スタンドUPスタート」(フジテレ...
武田真一アナ、岩田明子氏も参戦「元NHK」強みと重用される人の特徴
 この春も、NHK出身者が民放番組の“顔”になりそうだ。2月末で同局を退職した武田真一アナウンサー(55)は4月スタート...
求む、大谷翔平専用カメラ!栗山監督の隣で見切れるイケメンは誰?
 WBC2023、盛り上がっていますね~。猫も杓子も侍ジャパン、侍ジャパンと大騒ぎ。中国戦、韓国戦、チェコ戦と開幕から3...
高身長・SixTONESジェシーが明かしたジャニーさんの言葉に納得!
 King & Princeの冠番組「King & Princeる。」(日本テレビ系)の4月以降継続が決まりました。大好...
NHKからキー局まで若手の退社続々 アナウンサーを目指す学生の価値観
 テレビ局の若手アナウンサーの転職が珍しくなくなった。すでにテレビ東京の森香澄アナ(27)、日本テレビの篠原光アナ(28...
沢田研二は元祖ビジュ系! 芸能史に残る“不倫ベスト5”入りも
 コンビニのおにぎりとカップみそ汁ばかり食べておきながら言うのもなんですが、「ていねいな暮らし」に憧れます。  特...
キンプリ永瀬廉が宝の持ち腐れ…橋本環奈が「夕暮れに」ヒロインなら?
 広瀬すず(24)主演、King & Prince・永瀬廉(24)共演のドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」が苦戦している。初...
こじらぶ 2023-02-25 12:06 エンタメ
渡部建はサイン会開催まで復活 この先は宮崎謙介氏が手本?
 昨年2月放送の「白黒アンジャッシュ」(チバテレ)に出演して以来、復帰1年を迎えたアンジャッシュの渡部建(50)。現在は...
早乙女友貴・石田ニコル密会報道でも「ゲーム仲間」の“常套句”が出た!
 先日、元SPEEDの島袋寛子(38)と早乙女友貴(26)が離婚しました。正直言って「やっぱり!」と思ってしまいました。...
“強メンタル”三浦瑠麗氏の使い道 夫のトラブル渦中にデート報道も戦略?
 先月19日に夫の三浦清志氏(43)が経営する投資会社などに東京地検特捜部が家宅捜索して以来、表舞台から姿を消した国際政...
月9「女神の教室」最大の収穫は前田拳太郎!劇団EXILEの救世主に…
 学園ドラマの醍醐味は生徒役のイケメンを発掘することにあります。たとえば「ROOKIES」(TBS系)には、市原隼人や小...
佐藤健“演技派イケメン”に!お姫様抱っこから「100よか」で泣かせるまで
「100万回生きたねこ」というのは佐野洋子さんの絵本のタイトルです。昔から大好きなお話でして、その想いを共有したく、好き...