『あんぱん』手嶋治虫をも魅了するのぶ、魔性の女では? ヤムおんちゃん「老けたな」が届かない若々しい美貌

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-09-06 12:30
投稿日:2025-09-06 12:30

第23週「ぼくらは無力だけれど」#115

 蘭子(河合優実)が柳井家に草吉(阿部サダヲ)を連れてくる。久々の再会に大喜びののぶ(今田美桜)たち。そのころ、手嶌(眞栄田郷敦)の仕事場を訪れていた嵩(北村匠海)は、映画の主人公について考えながら草吉を思っていた。

 帰宅後、家に草吉が来ていたと聞いて驚く嵩。1か月後の8月15日。それぞれが黙とうを捧ささげる中、嵩は何かを決意し…。

【こちらもどうぞ】「あんぱん」やなせ氏がいじけてないか心配になる。誕生秘話は史実なの?

【本日のツボ】

「逃がさんで、ヤムおんちゃん。ここで会うたが百年目やき」

 ※※以下、ネタバレあります※※

 昨日、「蘭子はとんでもない人物と出会いました」と林田アナがナレーションで言っていましたが、予想通り、ヤムおんちゃんでした。

 八木の会社にあんぱんを配達しにきた業者ということでしたが、前回のシーンでは工場で働いているふうだったのに、配達もしていたのですね。作って、配達もして、とヤムおんちゃん“じいさん”なのにコキ使われているようです。

 八木(妻夫木聡)が孤児院へ届けるあんぱん100個を発注していたわけですが、それなら、八木の会社ではなく、直接、孤児院に届けたほうが効率的では? と思ったり…。

 それにしても、蘭子です。「ここで会うたが百年目」などと物騒な物言いをするのはいかがなものか、と。それではまるで、ヤムおんちゃんが朝田家の財産を盗んで逃げ回っていたように聞こえてしまいます。

 時代劇などで、「ここで会ったが百年目」というのは親の仇とかに使う台詞だったりしますから。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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