おいとましてほしい女友達とは? 実は嫌われているその一言

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2019-11-14 19:23
投稿日:2019-09-07 06:00

彼に言われた衝撃のダメ出し

「もう少し周りの人のことを考えて言葉を選んだ方がいい」

 何を言われているのか分からず、「えっ、どういうこと?」というのが精一杯で……。

「ダメ出しばかりなんだよ。『痩せないねぇ』とか『その時間管理能力で仕事大丈夫?」とか。そんなこと言われ続けて、楽しく飲めるの?」

 彼女は、自分の言葉で周りの気持ちを害していたことに気づいていなかったのです。ジム仲間のグループラインで予定が合わなかったのは、彼女を誘わないための“作戦”で、彼や仲間はそれまで通り集まって楽しく飲んでいたことが分かりました。

「そういえば、私には昔からの女友達がいません。何となく顔を合わせるのは、ジムでジムの仲間に会うくらい。飲み会に誘われなくなると、それも……。そのほかは、仕事のつき合いか、SNSでネットの中だけの付き合いです」

 これまでの相談者の傾向から、「おいとましてほしい女性」には特徴があります。

●外見の指摘ばかり
 会う度に「太った」「痩せた」とうるさい割にその指摘がズレていたりする。言われた本人は痩せたのに、「太った?」と聞かれたら、気分は悪くなります。

●否定的
 待ち合わせ場所に到着した途端、いきなり「前の髪型の方がよかったのにぃ~」とダメ出しされたら、言われた方は「なんでコイツと約束したんだろ」とその日の予定を後悔するでしょう。念入りに化粧したら、「疲れてる?」なんて口にするのもこの手の女性の特徴で、「悪口じゃないけれど」と前置きしながら悪口を並べるのは日常茶飯事です。

●自慢
 ストレートに自慢しません。「私、仕事頑張ってます」みたいな文脈で金持ちアピールをチラ見せするのが、「おいとましてほしい女性」。「いつも終電だから、毎日タクシー帰りでさー」なんて常套句。言われた方は、金持ちアピールにうんざりして、心の中では「仕事が遅いだけでしょ」と嫌味を連発です。

 この3要素に加え、「一言多い」「ぶりっこ」を加えた5つが、「おいとましてほしい女性」の特徴です。相談に来られた女性に説明すると、「ぶりっこ以外、すべて当てはまります」と愕然としていました。

“おいとま認定”されたら

 女同士は、恋人とは違いますから、疎遠になる理由をわざわざ伝えません。相手に“お暇感”を気づかせることなく、ラインのやり取りを減らします。相談者の女性がまさにそうで、ジム仲間のグループラインは典型でしょう。

 仕事や家の都合をうまく絡めて、スケジュールが合わないことを正当化し、気づかせないための〝壁〟を作るのです。お暇された本人が気づいたときには、時すでに遅し……。相談者の女性は、彼だけでなく、ジムの女性仲間に特に強く疎まれたからこそ、“おいとましてほしい認定”を受けたのです。

 一つひとつのダメ出しは大したことなくても、チリも積もれば山。女性同士は気楽で楽しい反面、丁寧に付き合わなければいけない相手だといえるでしょう。一度、貼られたレッテルをはがすことはなかなか難しいもの。

 居場所がなくなったら、そこを飛び出し、しっかり反省した上で、新しい自分を表現できる場所を探すことをお薦めします。その方が、卑屈になったりせずに済みますから。今回の女性も、彼ともジムとも距離を置き、年度末の派遣期間の終了で仕事も変えるといいます。

「私も見た目のことを指摘されるのが嫌。これからは外見のことは口にしないように注意します」と事務所を後にした彼女。少しずつでも“おいとま感”を改善できているといいのですが……。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

ライフスタイル 新着一覧


妙齢って何歳? 三省堂 現代新国語辞典のいまっぽい凡例に注目
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
母親が施設から帰ってくる夢…認知症の予兆を「ボケたな」で済ませない
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(63)。多忙な現役時代を経て、56歳...
#1 夢を諦めきれない32歳の女。高円寺で燻る芸人らと酒に溺れる日々
 この街は、まるでネバーランドだ。  いつもの店に行くと、いつもの仲間がいて、相変わらずのバカな話で盛り上がれる。...
「最終的には学歴!」すごいですねー(棒)高学歴義母のマウントLINE3選
 義母が高学歴だとなんとなく上品でスマートな人柄が連想されますが、現実では学歴の高さと人格は比例しないようです。実際には...
2025-02-20 17:59 ライフスタイル
黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...
ムーミン好き必見!ESSEの時短レシピ&開運グッズ付録など使いこなす術
 今回ご紹介する雑誌付録は、「ムーミントラベルポーチ3点セット」と「別冊付録:保存版!ESSEのBest時短ベストおかず...
おひとり様全盛時代でも? 老後こそ“コミュ力”がものを言う
 ぶっちゃけ、私はあまり人づきあいが得意なほうではありません。一人のほうが気を遣わなくていいし、楽だから。  これから...
年末大掃除、夫が戦力にならない…今年こそやる気を出してもらう方法4つ
 年末の大仕事といえば、家の大掃除ですよね。やはり、一年の汚れを綺麗にしてから、新しい一年を迎えたいものです。でも、何か...
「何で後ろから撮るにゃ?」“たまたま”の質問攻めにきゅん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「見慣れる」ってこわい 散らかった部屋を眺めて考えたこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
日用品は見た目も大事よね♡ 好みの香りで良質な睡眠時間を
 コクハクリーダーズ1期生の「あんず」と申します。今回、ワクワクしながら新商品を使う機会に恵まれました。  日常生活で...
2023-12-16 17:32 ライフスタイル
コスパ最強!シクラメン超長生き育成術、この冬は美しい姿をキープさせる
 暖冬にも程がある2023年師走ですね。  カントリー風情たっぷりの立地にある猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花...
温泉旅行を計画中! でも浴衣の下は何が正解? オトナ女性の3つの選択肢
 彼氏や女友達と楽しむ温泉旅行。最近では旅館に添えつけの浴衣が用意されているところも多いですよね。  でも浴衣姿で...
ふわっと何かが降り立った? 神々の宿る土地の光は優しい
 夜道を歩いていたら、ふわっと何かが降り立った気がした。  振り返ると黄色い稲穂が揺れていた。でも全然怖くはなかっ...
尾道の町並みより絶景也! 恥ずかしがり屋のクロ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...