子どもを思うほど胸が痛い…ひとり親家庭が抱える“見えない苦労”。差別や偏見とどう向き合う?

コクハク編集部
更新日:2025-10-09 08:00
投稿日:2025-10-09 08:00

 2024年に離婚した夫婦の数はなんと18万組にのぼるのだそう。なかには「ひとり親家庭」となる人もいるでしょう。子どもと幸せに暮らす一方、どうしても苦労してしまう側面も。

 そこで、ひとり親家庭で不安を抱えた経験談を、親の視点から紹介します。

【読まれています】夫の不倫→離婚争いで義母が激変「子どもには二度と会わせない」ってなんでだよ!【身内のありえない発言】

精神的な苦労

1. 子どもに寂しい思いをさせてしまう

「両親のサポートはありますが、やはり両親そろっている家庭と比べると、子どもを一人にしてしまう時間が長いので、『寂しい思いをさせているな』という罪悪感は常にあります。

 もちろん、私自身も寂しいです。ひとり親家庭だからこそ、本来であればパートナーと分担できる仕事もすべて私がこなさなくてはいけないので、子どもとの時間が取りにくい。

 この先もずっとこうだと思うと、将来的に子どもとの関係が希薄になるのではないかと不安です」(41歳・公務員)

2. 悩みを相談できず抱え込んでしまう

「離婚したことに後悔はありませんが、色々な局面で『旦那がいれば相談できたのに!』って悲鳴を上げたくなることはあります。

 子どもの学校のこと、塾や習い事のこと、家計のことなど…。専門機関の窓口も利用しますし、ママ友に愚痴を聞いてもらうことはありますが、肩を並べる相手がいないなという心もとない感覚が、たまにすごくツライですね」(37歳・看護師)

金銭的な苦労

1. 行政の手当に頼っている状態

「ひとり親家庭になってから、とにかく収入が減ったことが一番苦しいです。児童扶養手当や児童育成手当など、行政からのサポートでどうにか生活をまかなっているような状態です。

 もっと収入の多い仕事に就きたいのですが、ひとりで子育てをするため制限が多く、転職活動もうまくいきません。今の仕事も、子ども関係で早退や欠席をするたび嫌味を言われ、いつクビになるかと怯えています」(29歳・接客)

2. 子どもの学費への不安

「離婚した元夫から養育費は振り込まれているため、生活費に苦しむというほどではないものの、子どもの学費にかかるお金は年々増えて苦労の種です。

 進学塾、夏期講習、学校の部活など、この分野はほぼ青天井。そのため十分な貯金はできていない状況です。学資保険も利用していますが、将来子どもにお金を理由に何かを諦めさせたくないので、悩みは尽きません」(40歳・獣医師)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


ハワイ旅行<インスタ映え編> 全米No.1ビーチとアートな街
 ハワイをこよなく愛する筆者・藤田裕美がお届けする、ハワイ旅行のちょっとお得な情報シリーズ。今回は、アクティビティー&イ...
恋愛成就! 好きな女の子の毛繕いで感無量の“にゃんたま”君
 やったー!!!大好きなあの子に!遂に舐めてもらった!  きょうは感無量のにゃんたまにロックオンω!  ずっ...
“おむつケーキ”よりも喜ばれる 友達への「出産祝い」3選
 20代〜30代になると、周りで始まる友達の出産ラッシュ。おめでたいのはもちろんですが、出産祝いを何にするかって、結構気...
恋愛スキル上昇 女性の一人暮らしをオススメする3つの理由
 実家で快適に過ごしている女性にとっては、「一人暮らしなんてなんのためにするの?」と思うかもしれません。でも、一人暮らし...
茶目っけたっぷりの“にゃんたま”にクールな三毛猫女子は?
 思いもよらないリアクション。相手を楽しませたい、笑顔にしたい。面白い男はきっとモテる。  きょうは、茶目っ気たっ...
子育て進化論! 「ママが楽になれる」育児の方法と思考法
 ママになった瞬間に始まるのが、親世代の方からの子育てアドバイス。初心者ママにとってはとても心強く、「なるほど〜!」の連...
スマホで拡大してほっこり…これも“にゃんたま”の楽しみ方
 世界のにゃんたまωカメラマン、芳澤です。  自由国民社より写真集「にゃんたま」絶賛発売中♪ 日々の癒しにページを...
カラオケ嫌い女子に音楽家が伝授! 歌をうまく聴かせる秘策
 女子会や2次会でカラオケへ!という流れになると、「嫌だなぁ」と、ため息をついていませんか?実は、歌唱力自体を上げること...
お食事中を盗撮!ごはんに夢中のくいしんぼう“にゃんたま”
 ちょっと…うしろからにゃんたま撮られてるよ?  三毛猫のカノジョがにゃんたま君に忠告しています。  きょう...
ママ友の選び方は? 無理せず子育て期間を過ごすための秘訣
 児童館などに行くと必ず見かけるママ友集団。このコミュニティーは幼稚園や保育園、小学校、習い事やご近所同士など、子どもが...
夫泣かせな妻ってこんな人…「姑イビリをする嫁」の共通点
「嫁姑問題」と聞くと、昔は姑からの嫁イビリが主流でしたが、最近では嫁が姑をイビるパターンも珍しくないそうです。「女性が強...
尻尾の曲線も美しい 斜め後ろからのチラリズム“にゃんたま”
 にゃんたまを見る、好きな角度ってありますか?  きょうのにゃんたまは、ちょっとナナメ後ろからのチラリズム、私の好...
尻尾を上げ自慢のお宝を…モテモテ猫のご立派“にゃんたま”
「にゃんたま」に、ひたすらロックオン!猫フェチカメラマンの芳澤です。  きょうのにゃんたまは、まるで熟れた果実のよ...
ハワイ旅行<買い物編> 食料品やブランド物がお得な店は?
 さて、今回はハワイ旅行「滞在編」です。ホノルルに着いたら足元を軽くして上着を脱いでまずはホテルへ。現地には午前中に着く...
恋の季節でもマイペース ゆっくり夢を育む若い“にゃんたま”
 ニャンタマニアのみなさんこんにちは。  にゃんたまには夢が詰まっています。きょうのタイトルは「花とゆめ」と付けた...
発達障害? もしかして…と感じる子と向き合うことについて
 最近よく耳にするようになったADHDや自閉症スペクトラム。私は発達障害の専門家ではないので、それらの症状を持った子とそ...