2. 秋が旬の食材に期待できる健康効果
「秋は涼しくなってきても、まだまだ夏の疲れが残っている季節。しかも、冷えや乾燥によって、体調の変化が起こりやすい季節なの」
「確かに…。毎年寒暖差が激しくて、なんとなく風邪みたいな症状を感じることがあります」
「そういう人はとても多いわ。そして、そんなときに役立つのが秋の食材なの。
この時期に旬を迎える食材は、疲労回復や免疫力のサポートが期待できるのよ。それに、肌や粘膜の保護にも役立つ成分が含まれているから、喉の乾燥や乾燥肌に悩んでいる人の心強い味方になってくれるわ」
えりのボスの言葉に、ケイさんは興味津々な顔をします。
「秋に起こりがちな不調を、秋の食材で補うというイメージなんですね! ちなみに、それぞれの食材では、どのような健康効果が期待できるんですか?」
「興味を持ってくれて嬉しいわ。それじゃあ、今から代表的な食材と効果を教えてあげる」
3. 薬剤師注目の秋の旬食材と栄養のポイント
秋に旬を迎える食材は、夏の疲れを癒して冬を迎えるための準備に向いているものが多いといわれています。ここでは、代表的な食材と、含まれる栄養素と効果を紹介します。
3-1.さつまいも
秋の代表的な味覚であるさつまいもは、食物繊維をたっぷり含んだ野菜。不溶性食物繊維は腸を刺激して排便を促し、水溶性食物繊維は善玉菌を増やして腸内環境を整える効果が期待できます。さつまいもはこの両方の食物繊維を含んでいるため、「最近便秘気味」「なんだか、おなかの調子が悪い」という人におすすめですよ。
食物繊維だけではなく、ビタミンCやビタミンEも豊富に含まれているため、抗酸化作用による美肌維持効果も。甘露煮にすれば、ご飯でもおやつでも食べられますよ。
3-2.梨
水分が多く含まれる梨は、乾燥しやすい季節に喉への潤いを与えてくれます。喉が渇いたときはもちろん、喉のイガイガが気になるときに食べるといいでしょう。消化酵素のプロテアーゼも含まれているため、便通が悪いときにもおすすめです。
ただし、梨はからだを冷やす性質を持っています。冷えが気になる人は常温で食べたり、温かいお茶と一緒に食べるなどして、からだを冷やさない工夫をしてくださいね。
関連記事
- 性交痛がつらい…それって更年期のせいかも。医療関係者が教える“40代の悩み”対策は?
- 「生理が終わったのにだるい…」その原因、加齢じゃなくて“鉄分不足”かも。食後のコーヒーは注意して【専門家監修】
- 流行りの「耳つぼジュエリーダイエット」信じていいの? 貼るだけで楽痩せできる噂の真相【医療従事者監修】
- 健康診断でわからない「隠れ貧血」のリスク。 だるさ、イライラの原因は年齢以外にあり?【医療従事者監修】
- えっ、納豆にタピオカも!? 実は“カロリーお化け”な食材4選。じゃあ、美容効果バツグンなおやつは?
- 女性は“脱水リスク”が高い理由。猛暑で「喉が渇いた」時にはもう遅いって知ってた?【医療従事者監修】
ビューティー 新着一覧