恐怖のリンパ浮腫疑惑と73歳卵巣がん患者に励まされた晩婚話

コクリコ 編集者
更新日:2019-11-12 06:24
投稿日:2019-10-01 06:00
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひとりで受けました。誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。

改めてのキャンサーギフト

【Note.22】

 術後3日目には劇的な回復を見せたわけですが、1週間も経つ頃にはさらに――。

 術後6日目、この日から普通食に。

 重湯やおかゆに飽き飽きしていたので、銀シャリ最高! と白米もたいらげる。結構多いなと感じたけれど、頑張って食べれば早く元気になるんじゃ? と思って。

 昼食後にはコンビニでこっそり(!)カフェラテを買って飲む。さすがに普通食になったばかりで胃も腸もまだまだ全力で消化できないと思うけど、カフェラテ一杯くらいは大丈夫なんでは……と自己判断する。

脚のむくみが気になる

 尿道にはまだカテーテルが入っていますが、管はこの1本のみ。身軽だ! コンビニの帰りにがんの図書ブースに立ち寄り、婦人科がんの体験記や資料を読んでいると、主治医T先生の本を発見。そこには病気になって落ち込み、ささくれだってしまったがん患者の心に語りかけるT先生の言葉が綴られていました。

〈がんになって失ったものはあるけれど、女性としてのしたたかさ、しなやかさは失われない。今ある幸せに気づける女性は素敵です〉

 キャンサーギフト。T先生がよく使う言葉がここにも。改めて、あたたかいカフェラテが飲める幸せをかみしめます。

 しかし、脚がむくむなぁ……。

 ぶらぶらと病棟を歩いていると、この間会話をしたおばあちゃん(肺がんステージ4)がいらして、お話をします。

「来週末は病棟から花火が見えるそうよ。まだ入院してたら一緒に見ましょうね」

「きっと入院しているので一緒に見たいです!」

 この病院からは来週末とその2週間後の週末に行われる大きな花火大会が見られるのだそう。この時は「さすがに2回目の花火大会までには退院してるから、そっちは見られないよなぁ」と思ったのですが、こののち、まさかの事態で2回目の花火大会までしっかり見られることになるのです。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


背伸びにはワケがあるにゃ!“たまたま”が企む「巨大猫計画」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
おうちでぬくぬく♪ 茨城県の地酒めぐり 2022.12.22(木)
 年の瀬が近づいてくると、なんだか日本酒が飲みたい気分になるのは私だけでしょうか? クリスマスに向けて子どものプレゼント...
100均アイテムで◎! 独自の「しめ飾り&門松」を簡単手作り
 早いもので2022年も暮れようとしております。良くも悪くもいろいろあった今年。来年こそは良い年にしたいものでございます...
「遅刻癖を直したい」なら即実践! 習慣5つで信頼を取り戻す
 誰だって一度や二度、遅刻の経験があるものですが、何度も遅刻を繰り返し、信頼を失いかけている人もいるのではないでしょうか...
恋の始まりには「思い違い」が役に立つ 2022.12.21(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「鳥貴族」は貴族御用達? 異次元レベルで育ちがいいLINE3選
 育ちがいい人は、普段の何気ない所作や言動に品の良さが滲み出ていますよね。穏やかで清潔感があり、ガサツな部分を一切感じま...
まるで黒ヒョウ!“たまたま”の野性味溢れるクールな眼差し♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「えっ、子連れで?」子持ち女性がイラッとした無神経LINE
 若い頃からの友達関係は、結婚や出産を機に大きく変わっていくものです。特に大きな変化となるのが、出産。子持ちの女性は時間...
魚のように街を泳ぐ、おひとり様の特権 2022.12.18(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「Oops!」って何ですか? 留学帰りあるあるウザLINE3選
 留学帰りの場合、つい留学先の習慣に慣れてしまって日本人の感覚とは違った言動をしてしまいがちですよね。でも、もしかしたら...
振り回されるのはもう御免!約束を守らない人との付き合い方
 人付き合いって、年齢を重ねるたびに難しく感じるかもしれないですね。職場やママ友の中には一人や二人、約束を守らない人もい...
他人のキラキラ投稿にいいねできる? SNS生活を快適にする法
 みなさんは他人のSNSを見て、モヤっとしたことないですか? もうちょっとはっきり言うと、気に入らないと思った時はないで...
みんな一緒だよ!30代から「年取ったな」と感じる8つの瞬間
 年齢とともに、身体に変化が出てくる30代。20代との違いに直面し、ショックを感じている人はいませんか。 今回は30代が...
“たまたま”たちが防犯対策「ニャルソック警備隊」の実力は?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
忙しい時こそ…40女のメンタルととのえ術 2022.12.15(木)
 12月も気が付けばもう半ば。みなさま、年末進行大丈夫ですか? 休むためにはいつもより働かなくてはいけないって何なん? ...
ポインセチアの赤い部分は何? クリスマスに飾るのはなぜ?
 超がつくほどの現実主義者・Aさんという知人がおります。Aさんは実際に自分が目にしたもの、体験したものしか信じません。自...