打算的?それとも…切羽詰まった鬼嫁が“鬼の仮面”を外した日

並木まき ライター・エディター
更新日:2019-10-09 06:10
投稿日:2019-10-09 06:00
「鬼嫁」として生きている妻でも、何かの拍子に、自ら“鬼嫁の仮面”を外す場合もあるようです。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、鬼嫁たちが仮面を外し、“普通の妻”に戻った瞬間に迫ります。

1:夫の浮気を機に別人に…

「僕が言うのもなんですけど、ウチの妻は新婚当初はとにかく怖い人で、さらには家事も手抜きで、最低な妻だったんです。そんな妻にウンザリし、結婚2年目で僕は浮気。離婚も覚悟の上でした。

 ところが、僕から浮気を告げたうえで離婚を切り出すと、態度が急変。僕の浮気を責めることもなく、その日から優しい妻に変わり、家事もきちんとするようになったんです…! 浮気した僕のセリフじゃないかもですが、雨降って地固まると言うか…。それ以来、僕も浮気はしていませんし、妻が鬼嫁になることもなくなり、平和な結婚生活を送っています」(37歳男性/マスコミ)

 ◇  ◇  ◇

 まさか夫が別の女性に走るとは思っていなかった鬼嫁ほど、夫の浮気は衝撃的な出来事に。さらには、夫が浮気に走った心当たりがありすぎる鬼嫁ほど、改心の引き金にもなるのが事実かもしれません。

 とは言え、浮気は褒められた行為でないのは、確かですが…!

2:仕事がないのを機に猫なで声を出すように…

「3歳年上の妻は、かなり気が強く、鬼嫁気質。もともとは派遣社員でいろんな会社で働いていたのですが、新卒から1社しか勤めたことのない僕に対し『世間知らず』『視野の狭いバカ』などと、散々な言い草でした。

 ところが、あるときに派遣の契約期間が切れたあと、次に働けるところがどこも見つからなくなってから、態度が激変。生活不安を感じたんだと思うんですが、いきなり僕に対し猫なで声を出すようになり、かいがいしく世話を焼くようになりました。まぁ露骨すぎるので、こっちは白けてますけどね。でも見下したような口調で罵られることはなくなっただけ、ヨシとしています」(42歳男性/製造)

 ◇  ◇  ◇

 自分の収入が途絶えることで、危機感を募らせた鬼嫁…といったところでしょうか。豹変っぷりに白々しさがあると、夫としては白けるようですが。

3:自分の親と同居したいあまりに…

「うちの嫁さんは、自分の実家にべったりなタイプなんです。僕は地方出身の長男なので、結婚前から、最終的には田舎に帰って家を継ぐって話はしてあるんですけど、最近、嫁は自分の親と同居したくてたまらないみたいで、それとなくそんな話を僕にしてきます。

 もともと鬼嫁で、家ではいつも不機嫌な上に汚い言葉で僕を罵っては、家事をサボるような女なんですけど『自分の親と同居したい』って言い始めてからは、やたら僕に優しいので、気味が悪いです。そんな風にされても、僕がこれまでにやられた仕打ちが消えるわけでもないし、田舎に帰る話が白紙になるわけでもないんですけどね。

 嫁的には、僕に優しくしていれば、東京で自分の親と同居できると踏んでいるみたい。鬼嫁で居られるよりはマシなんで、僕もどっちつかずの態度をしていますが…。ズルイですかね!?」(44歳男性/IT)

 ◇  ◇  ◇

 結婚当初から決まっていた方向性であっても、どうにかして変えたい場合には、夫を説得するしかないですよね。そのために、夫に優しくしていても、それが打算的に見えた時点で、化かし合いのような状態に陥る夫婦も…。

まとめ

 なんらかの事情で切羽詰まった鬼嫁は、自らその仮面を外すこともあるようですね。それまでの積み重ねのせいで、そんな妻の様子が、素直に心に響く夫は少数派かもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


引き出物は夫婦のフィギュア♡ 新婚から届いた“脳内お花畑”LINE3選
 結婚は、女性の人生の中でも幸せの絶頂といえます。愛する彼と一生を添い遂げる誓いを立て、まさにラブストーリーの主人公のよ...
恋バナ調査隊 2023-04-30 06:00 ラブ
慰謝料を払う覚悟はある不倫妻 それでも夫の離婚宣言に“無反応”なワケ
「冷酷と激情のあいだvol.140〜男性編〜」では、年下の男性と不倫関係を続けている妻・楓さん(39歳・仮名)に対して強...
並木まき 2023-04-29 06:00 ラブ
「妻は年下男と不倫中」財産と親権は絶対死守したい夫の離婚大作戦
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-04-29 06:00 ラブ
夫婦で“子なし”の人生を選んだけど…それでもDINKsのデメリットは?
 今は、「結婚するのが当たり前」という時代ではなくなりました。結婚したとて、子供を持つかどうかも自由。DINKsを選択す...
恋バナ調査隊 2023-04-27 06:00 ラブ
ChatGPTに「既読スルーする彼へのLINE」を考えてもらったら
 話題のChatGPT。チャットで依頼すると、AIがさまざまな回答をしてくれる、とてもありがたいサービスです。まるで人間...
内藤みか 2023-04-27 06:00 ラブ
長年彼女がいない男は狙い目? 付き合うメリットとデメリット
 イケメンやモテ男との恋の駆け引きって疲れますよね。  次の恋愛はどんな人がいいか考えた時、長い間彼女がいない男性...
若林杏樹 2023-04-26 06:00 ラブ
レス夫婦ドラマ「あなたがしてくれなくても」は自分事過ぎて身が入らない
“夫婦のセックスレス”がテーマのドラマ「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ系、木曜22時~)の放送が始まりました。皆...
豆木メイ 2023-04-24 16:41 ラブ
一生に一度の大恋愛のはずが…別れた後の“ズタボロ”から立ち直る方法
 禁断の恋や、憧れだった彼との恋に略奪愛……燃えるような大恋愛でも、別れを迎えることはあります。いつもの失恋とは比べもの...
恋バナ調査隊 2023-04-24 06:00 ラブ
返信は「笑」の一文字!男と女「別れの匂わせ」LINE実例3選
 これまで付き合ってきた彼氏に「別れよう」と切り出すのは、勇気がいるものですよね。「逆上するんじゃないか」「ひどく傷つく...
恋バナ調査隊 2023-04-23 06:00 ラブ
バツ2男性との恋愛はやばい?ソッコーで探りを入れたい3カ条
 好きになった男性がバツ2だった場合、「離婚したのには、それなりの理由があるはず……」と構えてしまう女性は多いですよね。...
恋バナ調査隊 2023-04-22 06:00 ラブ
「体の相性、最悪だよね?」4年間、週1の“務め”に耐え続けた妻の限界点
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-04-22 06:00 ラブ
「週1で妻を抱く運用が苦痛」仮面夫婦を終わらせたい男のわがままな作戦
「冷酷と激情のあいだvol.139〜女性編〜」では、結婚当初からずっと体の相性が悪い夫に対して限界近くまで嫌悪感が増して...
並木まき 2023-04-22 06:00 ラブ
「別れてくれたおかげ」わざわざ言う!? 元夫から届いた驚愕LINE3選
 別れた元夫から突然のLINE。今回は、そのLINEの内容に驚愕した女性たちのエピソードを集めました。  いい意味...
恋バナ調査隊 2023-04-22 06:00 ラブ
お金をかけずに楽しもう! 彼との仲が深まる節約デート5選
「デートしたいけど、お金に余裕がない」「デートでうまく節約できる方法を知りたい!」  こんなとき、節約しているよう...
恋バナ調査隊 2023-04-21 06:00 ラブ
最強の運命の相手かも?「ツインレイ男性」を見極めるポイント6つ
「ツインレイ」という言葉を知っていますか? この世にたったひとりしかいない、唯一無二の存在といわれています。ツインレイ男...
恋バナ調査隊 2023-04-21 06:00 ラブ
幸薄顔こそモテるという朗報! 男心をくすぐる5つの理由
 顔には様々なタイプがあり、それぞれに魅力があります。自分の顔に自信がない人の中には、「サチ薄そうな顔だよね」と言われた...
恋バナ調査隊 2023-04-20 06:00 ラブ