キリスト教のお盆「ハロウィン」 その由来とカボチャの意味

斑目茂美 開運花師
更新日:2019-10-21 17:38
投稿日:2019-10-19 06:00

そもそもハロウィンとは本当は何ですか?

 ハロウィンは、ここ数年ですっかり日本文化に浸透してきたような気が致します。10月に入るとお花屋さんの店先にはさまざまな種類のカボチャが並び始め、年末に向けて続く楽しいイベントのトップバッターを務めるのでございます。

 そもそも「ハロウィン」とは、古代ケルト民族が起源と言われたキリスト教の祝日「万聖節」(11月1日)の前夜祭(10月31日)のこと。もともとは収穫祭だったのですが、ケルト民族の大晦日であるこの日は、あの世から死者が戻ってくるのと共に悪霊や魔女も一緒にやってきて悪さをすると考えられていたようで、収穫祭&悪霊祓いというなんだか忙しい一日だったようでございます。

 そしてやがて、カトリックのお盆「万聖節」と融合したとされ、先祖の魂とともにやってきて悪さをする悪霊や魔物を怖がらせのために仮装をして追い払う……とのことですが、ハロウィンといえば、いわゆるハロウィンカボチャで作る「ランタン」(ジャック・オー・ランタン)が有名ですね。

 このランタンを飾る由来は、昔、底なしに素行の悪いジャックという男が魂を取りに来た悪魔をうまく騙して、悪魔に「自分の魂は取らない」という約束を取り付けたことから始まったそうでございます。でも、ジャックは寿命がきて死んでもあまりの素行の悪さで天国には行けず、地獄に行ってみたら「魂は取らない」と約束を取り付けた悪魔とバッタリ出会い、結局地獄にも行けずにそこらへんに転がっていたカブをくり抜いて火を灯し、天国と地獄の間を行ったり来たり彷徨いました……という伝説があるのです。

 このアイルランドに伝わる伝説ではカボチャではなく、くり抜いてランタンにしたのはカブ。ですが、この伝説がアメリカに伝わると、カブは育ちが悪いため、この時期大量に収穫されるカボチャがランタンの材料にすり替わった……という、大人の事情があったのでございます。

ハロウィンの飾りつけは秋の収穫祭をイメージ

 前述の通り、ハロウィンは本来ならば古代ケルト民族のお祭り「収穫祭&悪霊祓い」であるため、ハロウィンの飾りつけは秋の収穫祭をイメージしたデコレーションになっております。

 もしあなたが、お部屋に生花でデコレーションをチャレンジするのであれば、カボチャの他に唐辛子や野ばらの実などの実物、赤やオレンジのお花と合わせても素敵ですし、ハロウィンカラーとも言えるバイオレットのお花を少し足されるとグッと雰囲気が盛り上げってまいります。

 カボチャをくり抜いた「ジャック・オー・ランタン」は、日本で言うところの「盆提灯」のようなもの。お玄関に飾られると更にハロウィンムードが高まってまいりますわね~。最近では雑貨屋さんやお花屋さんでも手軽に買えるハロウィングッズが売っておりますので、ハロウィンアレンジにちょい足しをして、イベントが続く年末に向けて気分を盛り上げてくださいませ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


うまっ…!期待薄で「メキシカンセット」買ったら当たりだよ。お店の味を再現できた【イオンで発見】
 9月に起こった令和の米騒動。スーパーのお米コーナーからお米が消えました。最近は近所のスーパーでも見かけるようになってひ...
LINEならではのビジネスマナー&言葉遣い。返信タイミングはメールよりシビアになりがちで…
 ビジネスシーンにおいても、LINEでのやりとりは日常茶飯事。  ただ、メールでのビジネスマナーは完璧でも、LIN...
共働き世帯は専業主婦世帯の約3倍! 女性が選ぶべき未来のための選択とは
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方をテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
目は合わせないけど…“たまたま”をチラ見せしてくれた美少年の太郎君にキュン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
踏切の音
 黄昏る街。  踏切の音が懐かしいのは、一体なぜ?
「紅娘」って読める? ぜっっっったい読めないと思うやつです
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
悪口誤爆→既読スルーの沈黙が怖っ! 顔面蒼白…冷や汗が止まらない義母vs嫁のLINE3選
 世の中で一番LINE誤爆を避けたい相手といえば、「義母」ですよね…。夫と結婚している限り付き合っていかなければならない...
2024-09-22 06:00 ライフスタイル
【45歳からの歯科矯正】本当の苦行は1年半はめていたワイヤー矯正を外したあとだった
 昨年4月に歯科矯正(表側のワイヤー矯正)を始めて、1年半。ついにワイヤーとブラケットを外せることに。想定内のスケジュー...
独身にとって旦那のグチも育児話も「圧」。リスケ不要だからー!気遣いが逆にうざいLINE3選
 人への気遣いは、ときに迷惑になることもあります。これらのLINEがよい事例。相手にとってありがた迷惑な気遣いにならない...
モテは“たまたま”の大きさ次第? 経験豊富なイケニャンを激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
発達障害、情緒障害、認知症…花をお求めになるお客様から教わること
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋にはいろいろなお客様がやってまいります。  学校帰りに「ただいま~」なんて...
会長報酬は月500円。スタバのソイラテ買ったらほぼ終わり…商店会活動は「ご奉仕」です
 勢いとその場の流れで商店会会⻑を拝命(←ぶん投げられた?)することになり、まず何から⼿を付けるべきか考えてみた。 ...
大ピンチ!よくある裏垢誤爆5選。悪口を投稿するだけならまだかわいい?
 ここ最近、アインシュタインの稲田さんやフワちゃんが「裏垢を持っているのでは?」と疑惑をかけられていましたよね。世間では...
指先をあざとく香らせるネイルオイル術【調香師がタイプ別に解説】乾燥対策におすすめのアロマは?
 乾燥が気になり始めるこの時期は、意外と異性にも見られている指先を意識してみましょう。きれいなネイルをしていても手がかさ...
城からは一歩も出ないにゃん! 窓際で鳥を眺める“たまたま”王子
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
可愛らしい姿と屋号に思うこと
 久しぶりの帰省でふと目に入った、懐かしい光景。  なにか可愛らしい姿と屋号に小さな幸せを感じて。 【読まれ...