ウイルス騒動で休校 自宅にいる子どもを賢く育てる読書法3つ

内藤みか 作家
更新日:2020-03-09 06:00
投稿日:2020-03-09 06:00
 いきなり休校となり、子どもが自宅にいる。そんな状況になっている家庭が多いようです。学校の授業がない代わりになにかで勉強してもらいたいけれど、どうしたらいいのだろう。そんな保護者さんのために、効果的な読書法を3つお伝えします。

不登校だった我が家の子ども

 私の息子は中学3年の時に、いじめに遭い、半年間の不登校生活を送りました。塾には行っていましたが、それ以外は自宅にいました。学校の授業を受けていないという不安がありましたが、結果としては、東大に何十人も進学するようなトップランクの私立高校に合格し、その後、早慶国立大学にも合格し、不登校になることもなく楽しく青春しています。

 不登校時、自宅にいる息子に私がさせたことは、勉強ではなく読書でした。勉強は塾で十分だと思ったので、人生について大切なことを教えてくれそうな本を何冊も与えたのです。学校に通えないことで得られないのは、先生の教えや、友達との関係での学びなどの社会的な経験だと考えたからです。

1. シリーズものに挑戦

 街では自宅にいる子どものために学習ドリルが売れているようです。でも、ドリルは単調な問題を反復するものが多く、応用力が育ちません。それにドリルばかりでは飽きてしまうでしょう。これだけ長期で家にいる機会は滅多にないのですから、長い読み物に挑戦する良い機会です。私の息子は不登校の期間に「ハリー・ポッター」シリーズを全て読み終えました。

 また「まんがで読破」という古典名作を漫画化したシリーズも当時100冊ほど出てましたが、それらも完読しました。「蟹工船」や「資本論」など気に入った本は活字でも読みたがったのでとても良い入門になりました。

 古典名作をすべて読むとなると相当な時間が必要ですが、マンガでコンパクトにまとめられているものを読めば、あらすじや登場人物や作者の名前などの一般教養が身につくので便利なのです。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


男の子なのにどうして? 女の子の服ばかり着たがる理由とは
 保育園ではたまに女の子の服を着たがる男の子がいます。その姿を見て、特に心配するまではいかなくても「なんでこの服ばかり選...
見返りで大見得を…まだあどけないお子さま“にゃんたま”
 世界で1番可愛い下ネタ。  きょうは、にゃんたまω未成年ショットです。  この猫島で唯一、ピンクの可愛い首...
友達がいないのは寂しくて変? あなたに友達がいない理由3つ
 インスタグラムやツイッターなど、SNS全盛期の昨今。インスタ映えを狙ってフォトジェニックなレジャースポットに友達と出か...
今しかできない? 花の独身時代に済ませておきたい4つのこと
 結婚をしていないうちは「早く身を固めてしまいたい」「さっさと結婚して安定した暮らしがしたい」と思いつめてしまいがち。で...
楽しい老後を送りたい! 忙しい30代から準備できる4つのこと
 仕事にも慣れてきた30代。結婚して生活が変わったり、仕事と育児の両立であったりと、人によっては一番忙しい時期かもしれま...
もう2度と…子宮全摘&腸閉塞と全力で闘った30日間入院生活
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
草むらをくんくん…“にゃんたま”君の探し物は何ですか?
 無限に見ていたいパーツNo.1といえば、にゃんたま!  今回は探し物中のにゃんたまにロックオン。  たしか...
苦手な人との向き合い方! 職場の人間関係を円滑にするコツ
 仕事の内容には慣れてきたし、プライベートも楽しくできている。ただ、「職場に苦手な人がいるっ」――。そんな方も多いと思い...
自分で皮下注射も…採卵手術前日までにやるべき3つのこと
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...
キリスト教のお盆「ハロウィン」 その由来とカボチャの意味
 ワタクシ、全く上達しないドイツ語の個人レッスンを受けております。上達しない理由は一重にワタクシの不真面目さによるもので...
自然災害に巻き込まれた…子どもとどう向き合ったらいい?
 台風19号の爪あとが各地に深刻な被害をもたらしていますが、近年は相次ぐ自然災害で被災住民が避難生活を余儀なくされるケー...
月吹友香さん<後>41歳専業主婦が小説家を目指して見えたもの
 第18回(2019年度)「女による女のためのR-18文学賞」(※)の大賞受賞作「赤い星々は沈まない」は老女の性を大きな...
今日の議題はにゃに? 夕暮れの猫集会でポロリ“にゃんたま”
 猫の島、日暮れ近くに猫の集会にお邪魔しました。  おのおの一定の距離を保って、茶白、黒白、サビ、三毛、キジ、サバ...
“生活習慣病”も予防して! 介護は認知症だけじゃないんです
 日本は長寿大国です。誰しも安心して生涯を全うできるとしたら、高齢であることはとても素敵なこと。しかし、介護士でもある筆...
月吹友香さん<前> 私がR-18文学賞で高齢者の性を描いた真意
 読書の秋到来。直木賞や芥川賞、日本推理作家協会賞に本屋大賞……国内には数多の文学賞がある中で、「R-18文学賞」(※)...
犬でなく人間だったらと思うと…モラ気質なワンコの実態3選
 モラハラ気質は、人間だけに限ったお話ではないのかもしれません。「うちの犬が人間だったら、モラ男(モラ女)に違いない…」...