結婚に出産…働く女性は自分のライフプランを考えていますか

西史織 卵子凍結コンシェルジュ
更新日:2023-01-26 20:40
投稿日:2020-03-18 06:00

選択肢が多い方が人生は豊か

 世間では、自然妊娠こそが「普通のこと」と思われていますが、「奇跡に近いこと」だと思います。

 医療従事者でさえ、「着床はブラックボックス。妊娠できるということは本当に奇跡だ」と言うくらい、妊娠のメカニズムはいまだに解明されていないんです。

 今の時代は生理だってピルでコントロールできます。

 私自身、ピルで生理をコントロールしてから10年ほどが経っています。

 仕事と結婚、さらに妊娠のタイミングを考えていた私は、「卵子凍結」という技術を知ったときに、産むタイミングを自分の意志でコントロールできるものだと思いました。

 この考え方には、おそらく賛否の意見があるとは思いますが、“選択肢を多く持つ”ことは個人にとって良いことではないでしょうか。

自分らしく生きるために

 日本社会では「自然妊娠が正しい」とされています。

「不妊治療をしてる」といえば、「治療してまで子供が欲しいのか」と批判され、子供を産まない選択をすれば、「だから少子化が進む」と個人に責任をなすりつけられる理不尽な現実。

 令和の時代になっても多様性を認めようとしない人たちに私はうんざりしていました。

 私たちが自分らしく生きるために、卵子凍結という選択肢を知って欲しい。

 仕事・結婚・妊娠には、それぞれに自分らしい形があって、「する・しない」の選択も自由です。

 個人の選択に他人がとやかく言う権利はないのです。

 同調圧力に負けずに、いかに自分らしく生きていくか、そのための選択肢をひとつでも多く知っておくことが必要なのではないかと思います。

西史織
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卵子凍結コンシェルジュ
金融業界で営業、IT業界で事業開発に従事後、27歳のときに将来のことを考え卵子凍結をする。その経験から、女性のライフステージと仕事の両立についてをライフテーマに活動。妊活をしている方や卵子凍結をしたい方へ向けたクリニック検索サイト「婦人科ラボ
」を運営。Xでの情報発信や、日刊ゲンダイ、日経xWOMANでの執筆も行う。

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