忍び寄る「新型コロナ離婚」 彼はあなたを守ってくれますか

山崎世美子 男女問題研究家
更新日:2020-05-12 04:16
投稿日:2020-03-21 06:00

新型コロナウィルスの意識の低さに苛立つ

娘が感染しても「運が悪かった」なの?(写真:iStock)
娘が感染しても「運が悪かった」なの? (写真:iStock)

 私は、「へ――クション」と絶叫してクシャミをするおっさんが大嫌いです。所かまわず、口を手やハンカチで押さえることもせず、クシャミを連発します。そんなエチケット意識の低い男性ほど、マスクをしていません。

 別の常連サン(40代、中学生の娘一人)も、そんなクシャミ夫を愚痴っていました。

「私は帰宅したら、ハンドソープを使ってきちんと手洗いをしてほしいのに、旦那はほぼ水で濡らす程度。ちゃっちゃとタオルで拭いたら、冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出します。うがいなんてしませんよ。その言い分が『何をしても感染するときは感染する。運で決まるんだよ』と。旦那はそれでいいですよ。大事な娘が感染しても『運が悪かった』で済ますのか。旦那が感染したら、『運が悪かったわね。看病はしないから、身の周りのことは自分でしなさいよ』と言ってやりたいですよ」

 価値観の違いにウンザリしているといいます。子育て中の母親は、危機管理能力がそれ以前より高まるといいますから、当然でしょう。子供を守るために慎重になるのです。子供を脅かすような存在があれば、夫婦の協力が不可欠ですが、夫の意識の低さが変わらなければ、「実家に帰って、在宅勤務してください!」と声を上げていいでしょう。

【あわせて読みたい】妻は毎日イライラ…“意識低い系の夫”の呆れた感染症対策3選

生涯を共に過ごせるかどうかの見極め方

あなたのパートナーは家族を守ってくれますか?(写真:iStock)
あなたのパートナーは家族を守ってくれますか? (写真:iStock)

 3・11の直後、「震災離婚」を経験した女性たちは、ネットに夫の嫌な部分を書き連ねていました。「私を置いて自分だけ逃げた」「どこにも食べ物がないのに、避難所で配給された食料を一人で食べきった」――。

 どちらも、女性にとっては、論外でしょう。そんな男性には、呆れて当然ですが、それが男性の本性です。

 そんな危機的状況に直面しなくても、2人の関係を見つめ直すキッカケになる質問があります。「地震や火事などイザというとき、彼は命がけであなたを守ってくれると思いますか?」というのがそれです。

 離婚の相談で来られた方には、必ず尋ねています。「あっ、1人で逃げるかも」「はい。助けてくれると思います」と答えは二分しますが、そのインスピレーションは意外と当たっています。

 後者のような答えが頭に浮かんだら、たとえ離婚相談で来られたケースでも、関係改善の余地は十分にありますが、前者だと難しい。

 今後、新型コロナウイルスが広がったとき、あなたのパートナーは自分たち家族を守ってくれますか。その答え次第で、夫婦関係の今のカタチが見えてくるはずです。

山崎世美子
記事一覧
男女問題研究家
「平成の駆け込み寺」として、人間関係、男と女をテーマとし、さまざまな悩みを抱える相談者に的確なアドバイスを送り、心のケア・親身なカウンセリングで一躍人気者となる。TV、ラジオ、雑誌、さらに講演会などからも依頼が多数。いま最も注目されている専門家である。YouTube「せみこの恋愛大学」毎週水曜配信中。
公式HPブログInstagramTikTok

関連キーワード

ラブ 新着一覧


お金に寛容な年上彼女、急募! 遊びの延長の同棲を後悔するバツ1男
「冷酷と激情のあいだvol.197〜女性編〜」では、同棲を始めた途端にセコい金銭感覚をあらわにした8歳年下の恋人・ユウタ...
並木まき 2024-06-01 06:00 ラブ
私のアカウントで買い物し、支払いはスルー。セコさ増す彼に悩む49歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-06-01 06:00 ラブ
「年収500万の星野源似=普通の男」問題も再燃…でも最近は「普通の男=吉沢亮」の深層
 歌手の星野源(43)に対する“臆測”投稿が世間の注目を集めた件。インフルエンサーに拡散されたアナウンサーとの不倫疑惑は...
思い込み? 年下独身男性が既婚女性を「好き避け」するサインが知りたい
「職場の年下の独身男性が、なんだか素っ気ない…」と悩んでいる女性、必見! それはもしかして好き避けかもしれません。  ...
恋バナ調査隊 2024-05-31 06:00 ラブ
同じ空気ムリ、離婚する? 本音で話せない夫婦が抱えるリアルな悩み5選
 あなたはパートナーと本音で話せているでしょうか? 本音で話さずにいると、異性問題が勃発するケースもあるようです。  ...
恋バナ調査隊 2024-05-31 06:00 ラブ
地雷踏んでませんか? 年下男子が“即ブロ”認定する年上女性のLINEとは
「どうして? 彼からブロックされちゃった…」と、茫然とする年上女性が増えています。  うまくいってると思っていたのに、...
内藤みか 2024-05-30 06:00 ラブ
夫の不倫相手はまだ独身w 離婚を思いとどまってよかった~な、瞬間5つ
 喧嘩、不倫、借金、教育方針の違いなど理由はさまざまありますが、現在進行形で「夫と離婚しようかな」と考える女性もいるので...
恋バナ調査隊 2024-05-28 06:00 ラブ
妻だけが知る夫の正体「つまらない男なのよ~」は愚痴か、それとも惚気か
 よく既婚女性から「うちの夫ったらつまらない男なのよ〜」なんて愚痴を耳にしますよね。でもつまらないから離婚したいと言う人...
恋バナ調査隊 2024-05-27 06:00 ラブ
マンネリ? 彼じゃない感? 「理由ないけど別れたい」4つのフシギ
「浮気された」「喧嘩が絶えない」など、カップルが別れるにはきっかけや原因があるもの。ですが、「理由はないけど別れたい」と...
恋バナ調査隊 2024-05-26 06:00 ラブ
旦那の帰りが早い時は「ママ友とホムパ中♪」と嫌がる系をぶっ込んで操縦
 世間には旦那の帰りが遅くてストレスを抱える女性もいる一方、旦那の帰りが早いことでつらい気持ちになる人もいるようです。 ...
恋バナ調査隊 2024-05-26 06:00 ラブ
大学生の一人息子にべったりな再婚妻。子離れと浪費癖改善を画策する夫
「冷酷と激情のあいだvol.196〜女性編〜」では、結婚後に“鬼夫”と化したマコトさん(仮名)に不快感が深まっている妻・...
並木まき 2024-05-25 06:00 ラブ
入籍後に本性見せたモラハラ鬼夫と離婚したい、でも…。躊躇する47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-05-25 06:00 ラブ
自宅の別室で“不倫未満”に溺れる夫。ギリギリ行動5つ、どこまで許せる?
 夫が不倫していたら「許せない!」と怒る女性がほとんどですよね。でも“不倫未満”の関係なら…⁉  あなたは夫のこんな行...
恋バナ調査隊 2024-05-25 06:00 ラブ
古希声優・古谷徹は37歳差…枯れ専通り越し、老け専女性が“おじいちゃん”を求める心理
 5月22日に『文春オンライン』に37歳年下女性・A子さん(33)との不倫が報じられた声優・古谷徹(70)。古谷は『機動...
年下男にモテるアラフィフ女達 褒めより気を遣う“たった1つ”のNG行為
 アラフィフでありながら、若い人と恋愛をする人がいます。有名人で10歳以上年下の男性と結婚するケースもあるので、「もしか...
内藤みか 2024-05-23 06:00 ラブ
サレ妻の“暴走投稿”は危険! 不倫されても泣きを見ない「5文字」の結論
 セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  最近、X(旧...
まめ 2024-05-21 06:00 ラブ