内側から滲み出る性癖が磁石のようにパートナーを引き寄せる

大泉りか 作家・コラムニスト
更新日:2020-04-01 03:47
投稿日:2020-03-31 19:30
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと主体的に性を楽しめるようになる。女性の様々な性癖に迫ります。

浮気防止の“歯形”に興奮

自分の性癖にあったパートナーをどうやって見つける?(写真:iStock)
自分の性癖にあったパートナーをどうやって見つける? (写真:iStock)

 性癖を自覚し、実現させたいと願っている女性が突き当たるのは、どうやってその相手を見つけるのかという問題です。

 もちろん、出会い系や“女風”と呼ばれる女性専用風俗、はたまたマニアの集うサークルに参加するなど、様々な手段があるものの、そこに踏み込むには勇気が必要なことも確か。

 今回お話を聞かせていただいたさわなさん(仮名、46歳、病院受付)の場合はどうだったのでしょうか。

「性癖でいうと、私はMなんです。

 そのことにうっすら気が付いたのは、はたちの頃。当時お付き合いしていたお相手に、太ももをガチで噛まれた時です。歯形がつくほどで、かなり痛かったけど、ちょっと興奮して。

 彼は他の男性とわたしが、エッチなことが出来ないようにって、マーキングの意味で歯形をつけていたので、毎回ではなかったんですが……」

ふたりのセフレが嗜好を叶えてくれる

Mっぽいことをされるのが好き(写真:iStock)
Mっぽいことをされるのが好き (写真:iStock)

 “M”だという軽い自覚を抱いたものの、そこからしばらくは、実現する機会がなかったさわなさん。彼女が、再び嗜好を叶える機会を得たのは、いま現在も、関係を続けているセフレがきっかけでした。

「いまのセフレは職場の人で、わりと長く続いています。

 最初は酔った勢いでしちゃったんですけど、その後も、忘れた頃に誘われて。だんだん誘われる間隔が短くなっていつの間にかセフレになってました。

 わたしが『Mっぽいことをされるのが好き』って伝えたこともあって、アイマスクをしてしたり、レイプ的にいきなりされることも。スパンキングや軽く首絞め、エッチな事を言わされたり、たまに職場でスカートの中で、手マンをされることも……。素直にされちゃってますけど、変態ですよね(笑い)。

 ちょっと前にもうひとり、セフレが増えたんですが、そっちは勤め先に来た患者さんです。『電話して』って名刺渡されてっていう流れですが、その人もSっぽいタイプですね」

磁石のようにS男性が引き寄せられる

女もセックスを楽しめる時代に(写真:iStock)
女もセックスを楽しめる時代に (写真:iStock)

 付き合う人がたまたま“Sっぽい”というのは果たして偶然なのか、それとも必然なのでししょうか。

「磁石的な感じですかね……。でも、セックスしてみないとわかんないですからね。声が萌え声で、キャラっぽい感じなので、そういう人が誘ってくるのかもですね。

 ただ今は、とにかく楽しいです。女の子もセックスを楽しめる世の中になってよかったなって。

 昔は、あんまり情報もなくて、どうすれば楽しくなるとか、知らないことが多かったと思います。今は、情報もいろいろあるから、してみたいこともしやすい。AVやグッズもいっぱいあるし、女子がエロくてもそんなに恥ずかしくない。

 私もオバサンですけど、楽しんでます!」

自分に素直になって性を楽しむ

 個性は内側から滲み出るもの。性癖もまた同じように外側へと漏れ出して理想のセックスを叶えてくれる男性を惹きつけるのかもしれません。

 楽しもうと思えば、性を楽しむことの出来る今日、自分に素直に性の喜びを享受していきたいものです。

大泉りか
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作家・コラムニスト
ライトノベルや官能を執筆するほか、セックスと女の生き方や、男性向けの「モテ」をレクチャーするコラムを多く手掛ける。新刊は「女子会で教わる人生を変える恋愛講座」(大和書房)。著書多数。趣味は映画(映画館で年間100本以上)、海外旅行。愛犬と暮らして14年目の犬飼い。X

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