“やや緊急性を要する”手術に向けステロイド投与が始まるも…

めりぃ(つけものがかり) 編集者
更新日:2020-04-21 06:00
投稿日:2020-04-21 06:00
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進する病気で、動悸や発汗、めまいや悪心、体重減少に筋力低下など、その症状は全身に及びます。治療法は投薬・アイソトープ・外科的手術の3種類とされ、多くの患者は投薬治療で寛解を目指します。 
 これは、投薬治療の末に、手術で甲状腺を全摘し完治に至った筆者が、2年間の闘病生活を振り返るドキュメンタリーです。

自宅で絶対安静の日々

 主治医に言われたとおりに、自宅でひたすら安静に過ごしていた私。「やや緊急性を要する」という理由から、手術日は比較的早い段階で決まりました。

 バセドウ病で甲状腺を取る場合には、手術を希望しても2〜3か月先の日程になるのが一般的。

 でも、私の場合にはたった数週間で手術をしてもらえることになったわけです。この時点でそれほど、症状が悪化していたのでしょう。

 手術までの間はステロイドやほかの薬を使用して、甲状腺のホルモン値をできるだけ下げる治療方針が決まりました。

薬を増やしても数値が下がらない…

 自宅で絶対安静を心がけていましたが、もはや家にいても歩くことすらできないほど衰弱。このころの私は、病院に行くときに車椅子を使って移動をするほどに弱っていました。

 そして、手術前検査で病院を訪れたときのこと。検査結果を見た主治医の顔色が変わりました。

「ここまで薬を増やしても数値が下がらないどころか、むしろ上がっています。かなり身体にもダメージが出ていると思うので、こうなった以上は手術前に入院しましょう。強めのステロイドで治療をして、無理やり数値を下げるしかありませんね……」

 手術前の一時的な措置として、かなり強い薬を飲んでいたのですが、それでも甲状腺ホルモンの数値は悪化するばかりです。意識もはっきりせず、常に頭がぼーっとしている私でも、事態の深刻さは理解できました。

 この時点で、手術まで1週間ほど。さっそく入院して、できる限り数値を下げる準備に入ることになりました。

めりぃ(つけものがかり)
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編集者
アラフォー編集者。壮絶な結婚生活による人生の荒波をくぐり抜け、バセドウ病発覚。2019年、甲状腺全摘手術を経て、完治。つけものを作らせたらプロ顔負けの腕前だが、今のモットーは「バセドウ病患者のつらさを、もっと世間に知ってもらいたい」。

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