AKB、乃木坂、欅坂 握手型アイドル存続へ!ジャニーズの教え

こじらぶ ライター
更新日:2020-05-23 06:00
投稿日:2020-05-23 06:00

CD購入者の半数近くがそもそも「握手会等の参加経験が無い」

 総投票341票中、

1. 握手等行った事が無いから変わらない=43%
2. 握手等無くても変わらない=27%
3. 握手等無いなら購入枚数は減る=22%
4. CD自体買わなくなる=8%

 最も回答が多かったのは選択肢1.の握手会等の参加経験が無い層だ。この層の購入枚数は当然、握手会の有無に左右されない。

 また次に多かったのが選択肢2.で、握手会にこれまで参加した事はあるが、握手会が無くなっても購入枚数は変わらないという層。こちらはおそらくCDを1枚購入か多種形態で2~5枚購入の層がほとんどだと思われる。

 握手型のアイドルと思われている秋元系グループだが、今後握手会が無くなったとしても上記合わせて70%が、購入枚数は減らないと回答している。

握手会目当てのCD購入者層へのアプローチは…

 問題は3番目、4番目に多かった選択肢3.の握手会が無くなると購入枚数が減る、もしくは4.のCD自体買わなくなる層が合計30%いることだ。この層はおそらく前述の一部のコアなファンが主で、握手券目当ての同一商品複数枚(大量)購入をしてきたものと思われる。

この層の購入枚数が減ると、ミリオンヒットはかなり厳しくなるだろう。それでも2つのアンケートを見る限り、握手会が無くなっても多種形態販売さえあれば、素地の人気でジャニーズのグループ同様10~60万枚程のヒットは可能だと考えられる。

 ただし、前述したように48Gと坂道はジャニーズのデビュー組より大所帯であり、維持していくためにはメンバー人数分の給与や衣装代、移動代などより経費がかかる。

 その対策として、やはりここも、ジャニーズの販売方法がお手本になりそうだ。

応募券を抽選制にする

 ジャニーズは18年、King & Princeのデビューシングル「シンデレラガール」で多種形態販売に加え、“抽選で”2会場4公演で約1万人(1公演当たり約2500人)が参加できる「トーク&ハイタッチイベント」“応募券”を封入。ジャニーズJr.時代より人気の彼らだったがこの“応募券”目当ての同一商品複数枚買いが追い風となり、初週だけで売上57.7万枚を達成した。

 また今年1月にはSixTONES vs Snow Manの2組同時デビューシングル「Imitation Rain/D.D.」を両A面で発売。こちらにも“抽選で”参加できる「スペシャルイベント+ハイタッチ会」“応募券”が封入され、2組合算で初週132.8万枚を売り上げた(いずれもオリコン調べ)。

 上記に1組だけでミリオンを売り上げたグループは無いが、一桁のメンバーだけで50万枚以上の売上達成はかなりの偉業だ。

 何百枚買っても当選するか分からない応募券による抽選制に「AKB商法よりがめつい」との批判もあった。だが、長時間ファン対応し続けるメンバーの負担や、AKB握手会襲撃事件以降の手荷物検査などセキュリティー面を考えると参加できるファンの数を絞ることは妥当な判断だろう。

多種形態販売と抽選制イベント応募券封入を行う

 また握手がAKBを始め秋元系の代名詞になっているが、トップアイドルでCD売上増のため握手会を(不定期だが)先に行っていたのはジャニーズだ。彼らは握手券さえ手に入れれば、全員が参加できるシステムだと大混雑でパニックになること(NEWSデビュー握手会で18万人が押し寄せ途中で中止など)を経験したのち、握手券を抽選制に変更したのだ。

 これを「多種形態販売+抽選制イベント応募券封入」で“ジャニーズ抽選制商法”と定義する。

 今後コロナが収束に向かっても1日に何万人も押し寄せる48Gや坂道のような握手会開催は当面難しいと思われる。だが、“ジャニーズ抽選制商法”のイベントであれば、参加者を絞り、ファン同士の距離を保ちながら、メンバーとハイタッチの前に手指消毒を徹底したり、見栄えは良くないが今月再開された海外サッカーやゴルフの選手同士のように“ヒジタッチ”にするなどの対策を取れば開催可能になるだろう。これで握手会完全撤廃よりは売上維持に繋がるはずだ。

 よって、48Gや坂道ら(すでに固定客をつかんでいるトップアイドルに限るが)握手型大所帯アイドルでも“ジャニーズ抽選制商法”を取り入れることで存続は十分、可能だと思われる。

 いままで当たり前のようにメンバーと握手できた秋元系ファンにとって、購入したCDの応募券による抽選制は少し辛いところだが、グループ存続そのものが危うくなるよりはずっと良いはずだ。

 今後新型コロナウイルスのワクチンが開発されたら、従来の握手会形式に戻せる可能性もある。また笑顔でメンバーとファンが再会できる日を心から願っている。

こじらぶ
記事一覧
ライター
STARTO ENTERTAINMENT、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

エンタメ 新着一覧


早くも“NHK御用達俳優”の片鱗が?「虎に翼」出演の岡部ひろきはそんじょそこらの2世俳優とは違う
 1日放送「ダウンタウンDX」(日本テレビ系・読売テレビ制作)に故・西城秀樹さんの息子・木本慎之介(20)が出ていました...
なぜ令和ロマンは賞レースに出続ける?3冠制しヘイトも無視する戦闘力
 芸歴10年以下のお笑い賞レース「ABCお笑いグランプリ」(テレビ朝日系/以下ABC)が7月7日に開催。M-1に続き、令...
帽子田 2024-08-03 06:00 エンタメ
航一の秘密、明かされる。久々の回想シーンでも発揮した直道の顔芸パワー
 判決後、涼子(桜井ユキ)の店で寅子(伊藤沙莉)らと杉田(高橋克実)たちは偶然顔を合わせる。  戦争で娘と孫を亡く...
桧山珠美 2024-08-02 16:00 エンタメ
【写真特集】ワンピース姿を披露する、珍しく清楚なあやまん監督
【この写真の本文に戻る⇒】 【独自レポ】あやまんJAPANは健在だった! Tバックにぽいぽいコール、コンプラ無視の危ない...
優未の言葉「困っている子を助けるのは普通」に教えられた真っ当なコト
 寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は、涼子(桜井ユキ)の店がたびたび嫌がらせを受けていたことを知る。警察に相手にされず...
桧山珠美 2024-07-31 16:30 エンタメ
赤いミサンガの女・美佐江、来た~!“放置エピソード”の回収がお見事
 寅子(伊藤沙莉)と優未(竹澤咲子)の姿を見ていきなり号泣した杉田(高橋克実)。実は杉田は昭和20年の長岡空襲で娘と孫を...
桧山珠美 2024-07-29 16:45 エンタメ
目黒、ニノを“沼落ち”続出の松村北斗「西園寺さん」が猛追!視聴率やTVerではない意外なデータが急上昇
 7月も後半に入り、2024年夏期主要ドラマの初回がほぼ出揃った。その中でも特に、STARTO ENTERTAINMEN...
こじらぶ 2024-07-27 06:00 エンタメ
「ごめんなさい」を連呼する航一。“戦時中の何か”は来週判明する?
 玉(羽瀬川なぎ)の将来を奪ったのは自分だと、涼子(桜井ユキ)も悩んでいた。寅子(伊藤沙莉)は2人の決断を応援するため、...
桧山珠美 2024-07-29 15:49 エンタメ
涼子さまの消息も明らかに…「ヒロインじゃない面々」のその後を描く意味
 寅子(伊藤沙莉)は「学校に友達はいない」という優未(竹澤咲子)の発言が気にかかる。  出勤すると、杉田(高橋克実...
桧山珠美 2024-07-23 15:45 エンタメ
夏ドラマ何見てる?『新宿野戦病院』『ブラックペアン2』への本音を調査
 2024年7月スタートの夏ドラマが出揃ってきましたね。今期もたくさんのドラマが放送していて、どれを見ればいいのかわから...
“カウンセラー”星航一(岡田将生)、ちぐはぐぶりがチャーミングだった件
 父親の話が聞きたいと言う優未(竹澤咲子)に、寅子(伊藤沙莉)は優三(仲野太賀)の話をすることができない。寅子は航一(岡...
桧山珠美 2024-07-18 15:50 エンタメ
なぜ塚地武雅、藤井隆はドラマ出演が続く? 不人気芸人との決定的な違い
 7月に入り、2024年夏の新ドラマが次々にスタートしています。なかでも話題になっているのが、宮藤官九郎脚本の『新宿野戦...
高橋克実「ショムニ」超えの名演技に注目!歴代朝ドラで舌打ちといえば…
 山の境界線をめぐる現地調停で書記官の高瀬(望月歩)と申立人の森口(俵木藤汰)との間にトラブルが発生。寅子(伊藤沙莉)も...
桧山珠美 2024-07-17 15:30 エンタメ
木村拓哉は逆に演技がうまい! わざと「いつもキムタク」を貫く役者魂
 最新主演ドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)が高視聴率でフィニッシュし、かつての人気ドラマの映画版...
堺屋大地 2024-07-17 06:00 エンタメ
【写真で振り返る】『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3の名場面
【この写真の本文に戻る⇒】我々は何を見せられていたのか…さよなら『バチェロレッテ・ジャパン』S3
我々は何を見せられていたのか…さよなら『バチェロレッテ・ジャパン』S3
 毎週木曜日のお楽しみ『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3がついに完結しましたよ!