術後2日目から普通食に…気がかりはドレーンと筋肉の張り

めりぃ(つけものがかり) 編集者
更新日:2020-06-01 19:02
投稿日:2020-05-19 06:00
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進する病気で、動悸や発汗、めまいや悪心、体重減少に筋力低下など、その症状は全身に及びます。治療法は投薬・アイソトープ・外科的手術の3種類とされ、多くの患者は投薬治療で寛解を目指します。
 これは、投薬治療の末に、手術で甲状腺を全摘し完治に至った筆者が、2年間の闘病生活を振り返るドキュメンタリーです。

術後2日目で痛みはだいぶ和らぐように

 術後2日目。この日から食事は、完全なる常食(普通のメニュー)となりました。

 入院中の唯一のお楽しみは「食事」と言っても過言ではなく、あとから自分のスマホを見返したら、食事の写真しか残っていなかったのが印象的です(笑)。

 傷口を中心とした、首や喉の強烈なつっぱり感や、飲み込む際に引っ張られるような違和感はあるものの、我慢できない程度ではありませんでした。

 傷口の痛みに関しては、手術当日には、かなり強い痛み止めを点滴してもらいましたが、その後は「なんとか我慢できる程度」だったので、元来、薬を飲むのがあまり好きではない私には、手術翌日からは、痛み止めは飲まずに過ごしました。

 無理をする必要はまったくなかったのですが、重い痛みは感じるものの、手術直後のような鋭く切り裂かれる痛みではなかったので「痛み止めを飲むほどではないかな~」と思ったのです。

ドレーンと筋肉の張りが気になる

 また、このころの傷口の印象は「傷が盛り上がっている」という感じで、手で触れるとボコっと、傷口まわりに違和感がありました。でもこれも、他のことをしているときには、気にならない程度。

 それよりも、このタイミングで体調的に気になったのは、「ドレーンはいつ抜けるのか?」と、「手術前から苦しんでいた筋肉の異常は、いつごろ楽になるのか?」です。首から2本飛び出しているドレーンは、慣れてしまえばさほど邪魔ではないものの、見るたびに生々しくて、いかにも病人!(当たり前だけど)の様相が苦手で「早く抜けるといいな~」と、その日を心待ちにしていました。

 また、手術前から苦しんできた筋肉の異常な張りは、手術を終えて少しは和らいだ感覚がありましたが、劇的な改善には至らず、相変わらずペタペタと全身に湿布を貼ってしのいでいました。

 しかし、回診にきてくれた医師に尋ねてみるも、筋肉に関しては「少し時間がかかるだろう」との回答。これにはちょっとガックリでしたが、その他の不調は手術によって瞬時に消えたので、まぁヨシとしよう!

 入院中、ドクターによる診察がない日には、とにかくやることがなく、療養に努めているといった過ごし方でした。

 食事をし、テレビを見て、身体のために院内を少し歩いて……の繰り返し。術後のお見舞いは身内だけにしてもらっていたので、毎日すっぴんで、だらだらと病室で過ごしました。

3日目でドレーンが抜けた!

 そして術後3日目。念願のドレーンが抜けました。

 ドレーンを抜くときは、けっこうな処置なのかな…とビクビクしていたのですが、ドクターがスポンっ!と抜くだけで一瞬にして終わったのには、いい意味で衝撃を受けました(笑)。人間の身体って、強いんですね。

 また、ドレーンの入っていたところにも、傷口のような痕が残ります。私の場合、左右2箇所で、ここにもテープが貼られ、閉じるのを待つことに。余談ですが、だんだんに薄くはなったものの、このドレーンの痕が完全に目立たなくなるのには、術後半年程度かかりました。

 そんなこんなで療養生活を送っていた私に、朗報が。順調に回復しているので、退院日が1日早まり、術後5日目に退院できることが決定しました。

 早く家に帰りたいと思っていたので、これは本当に嬉しかったです。

 そして迎えた退院の日ーー。

 次回に続きます。

めりぃ(つけものがかり)
記事一覧
編集者
アラフォー編集者。壮絶な結婚生活による人生の荒波をくぐり抜け、バセドウ病発覚。2019年、甲状腺全摘手術を経て、完治。つけものを作らせたらプロ顔負けの腕前だが、今のモットーは「バセドウ病患者のつらさを、もっと世間に知ってもらいたい」。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


あの人に「メリークリスマス」を伝えてみる 2022.12.25(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
ニトリで節約「すそあげテープ」の実力は?2022.12.24(土)
 今年も残り1週間と少し。年末恒例大掃除の時期がやってきました! 大掃除がてら、部屋の模様替えをしようかなとお考えの方も...
お手本がいればマネっこしよう!コピーしても「自分は自分」
 みなさんは他の人のマネをするって、素直にできますか? 今は個性やオリジナリティが求められる時代ですし、なんとなく人の真...
背伸びにはワケがあるにゃ!“たまたま”が企む「巨大猫計画」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
おうちでぬくぬく♪ 茨城県の地酒めぐり 2022.12.22(木)
 年の瀬が近づいてくると、なんだか日本酒が飲みたい気分になるのは私だけでしょうか? クリスマスに向けて子どものプレゼント...
100均アイテムで◎! 独自の「しめ飾り&門松」を簡単手作り
 早いもので2022年も暮れようとしております。良くも悪くもいろいろあった今年。来年こそは良い年にしたいものでございます...
「遅刻癖を直したい」なら即実践! 習慣5つで信頼を取り戻す
 誰だって一度や二度、遅刻の経験があるものですが、何度も遅刻を繰り返し、信頼を失いかけている人もいるのではないでしょうか...
恋の始まりには「思い違い」が役に立つ 2022.12.21(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「鳥貴族」は貴族御用達? 異次元レベルで育ちがいいLINE3選
 育ちがいい人は、普段の何気ない所作や言動に品の良さが滲み出ていますよね。穏やかで清潔感があり、ガサツな部分を一切感じま...
まるで黒ヒョウ!“たまたま”の野性味溢れるクールな眼差し♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「えっ、子連れで?」子持ち女性がイラッとした無神経LINE
 若い頃からの友達関係は、結婚や出産を機に大きく変わっていくものです。特に大きな変化となるのが、出産。子持ちの女性は時間...
魚のように街を泳ぐ、おひとり様の特権 2022.12.18(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
「Oops!」って何ですか? 留学帰りあるあるウザLINE3選
 留学帰りの場合、つい留学先の習慣に慣れてしまって日本人の感覚とは違った言動をしてしまいがちですよね。でも、もしかしたら...
振り回されるのはもう御免!約束を守らない人との付き合い方
 人付き合いって、年齢を重ねるたびに難しく感じるかもしれないですね。職場やママ友の中には一人や二人、約束を守らない人もい...
他人のキラキラ投稿にいいねできる? SNS生活を快適にする法
 みなさんは他人のSNSを見て、モヤっとしたことないですか? もうちょっとはっきり言うと、気に入らないと思った時はないで...
みんな一緒だよ!30代から「年取ったな」と感じる8つの瞬間
 年齢とともに、身体に変化が出てくる30代。20代との違いに直面し、ショックを感じている人はいませんか。 今回は30代が...