やっと妊娠も再び出血…病院から受け入れ拒否をされた妊婦

山本早織 結婚につながる恋のコンサル
更新日:2023-01-26 19:49
投稿日:2020-06-21 06:00
 みなさんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。婚活や恋愛のコンサルをしている私自身が結婚後に女性が悩むであろう妊活の真っ最中です。
 妊活中の方やこれから妊活をする方に少しでも生の声を届けたく、この連載を始めることにしました。

毎朝、排卵検査薬で確認する日々

なぜか正しい結果がでない(写真:iStock)
なぜか正しい結果がでない (写真:iStock)

 夫のコミットメントも取り、これで心置きなくタイミング法を実行に移すことができると思い、毎朝、排卵検査薬を使うことに。

 排卵検査薬とは、排卵前に出るLHというホルモンに反応して印を出してくれるもので、LHが出ると“排卵が近い”という合図なのです。基本的にはLHは排卵の1日前に出ると言われています。基礎体温よりも早く排卵のタイミングがわかるため、印が出たその日にタイミングを取ることがおススメされています。

 なぜなら、卵子は24時間しか受精のタイミングがないのと比べて、精子は3日〜5日お腹で生きることができると言われているからです。排卵する日の前日からタイミングを取ることで、ある意味、お腹の中で精子たちが卵子の出待ちをしておく状態を作るのです。

 排卵検査薬は妊娠検査薬と構造は似ていて、尿をかけることで目印と共に結果がでます。しかし、私は毎日排卵検査薬にLHの反応が出るのです。

「おかしい……」

 よくよく調べてみると、多嚢胞性卵胞症候群の人は常にうっすらとLHが出てしまい、排卵検査薬の結果が正しく出ないこともある、と書いてありました。ここでまた、自分が多嚢胞性卵胞症候群であることがこんなにも弊害になっているんだ、ということに気が付きました。

「今月こそ!」と期待しては、生理が来てがっかりする。その繰り返しです。生理が来ればまた1カ月後のチャンスを待つしかない。とにかく焦りに似た感情が湧き上がり、そして落ち着く……というやり取りを毎月繰り返しました。

そして、ついに2度目の妊娠!

今度こそ問題なく成長してほしい(写真:iStock)
今度こそ問題なく成長してほしい (写真:iStock)

「1回妊娠すると次は子供ができやすいよ!」と先輩ママたちからそんな言葉をいただいていた通り、2019年9月、私は2度目の妊娠をしました。

 9月30日、病院で5週目の診断を受け、今度こそ! という期待と幸せな気持ちでいっぱいになりました。超音波のエコー写真をいただき、まだまだ小さな丸の状態でしたが、「なんだか前回よりもたくましい気がする」と感じ、「この子はきっと強い子だ!」と根拠のない自信と喜びに満ち溢れていました。

 10月8日、2度目の検診へ行きました。5週目だろうと予想をされた1度目の診断だったのですが、多嚢胞性卵胞症候群の人は、自然妊娠の場合、いつ受精したかがはっきりとわからないこともあるらしく、先生からは「思っているほど成長していない。順調ではないかもしれない」と診断されました。

 2度目のエコー写真を見て、私から見れば成長してるし、ど真ん中で堂々としている! 大丈夫だ、と自分に言い聞かせ、また次の週の予約をしました。

病院が休みの日、またも出血が…

病院に受け入れてもらえない?(写真:iStock)
病院に受け入れてもらえない? (写真:iStock)

 10月13日の日曜日でした。前回の妊娠の時と同じで、不穏な空気が流れるのは病院が休みの日。軽い運動なら問題ないと言われていたため、朝の習慣でジムへいき、トイレに行くと、ティッシュに薄いピンク色が。

 これはなに……。私は4月の流産の時のことを思い出し、不安と恐れの感情でいっぱいになりました。日曜日、病院はやっていない。こうなった時、何をどうすればいいのか、本当に頭が動かないのです。

「どうしよう……」

 震える手で、日曜日に開いている近くのレディースクリニックや産婦人科を調べ、行ったことのないレディースクリニックに電話をしました。半分泣きながら、「いま妊娠6週目くらいなのですが、出血かもしれなくて……診てもらえませんか?」そんな風に訴えましたが、診てもらえるはずと期待していた私を一気にどん底に落とす言葉が……。

「すみません。出血がある方はお受けできません」

 2つのクリニックに断られ、私は絶望しました。

「ひどい! こんなに大変なのに! なんで!!」

 私は被害者意識が膨らみ、病院をたらい回しにされている人の気分になりました。クリニックの人が、「救急で診てくれる病院を調べてくれる機関があるので、調べてみてください」と「#7119」の番号を教えてくれました。

 私はこの後、とても大きく感情を動かすことになります。

 次回に続きます。

山本早織
記事一覧
結婚につながる恋のコンサル
16歳で芸能デビュー。ヤングジャンプやマガジンなどの雑誌やドラマや舞台で活動後、24歳で引退。フラワーデザイナーとして独立し、スクールで恋愛アドバイスをしていたところ、生徒10名を結婚へ導いた。現在は結婚相談所事業と仲人BARを運営し、婚活男女を結婚へ導いている。https://saoriyamamoto.com

ライフスタイル 新着一覧


ほっこり癒し漫画/第72回「爪切りはイヤイヤ」
【連載第72回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」って最上級の褒め言葉?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
インフルだから修学旅行ずらせる?⇒令和も健在!“あたおか”モンペの恐怖
 モンスターペアレント、略してモンペ。自己中心的、理不尽、過保護、クレーマーとして学校や教師を悩ませる存在ですが、LIN...
私が見た最凶の闇ホステス!後輩いびり、“ブルーカラー”のお客様を蔑む女
 ホステス歴10年。スナックへの愛は今も増しており、これからもスナックの良さを知っていただくべく、何か綴れたらと思ってい...
“取り柄のない”自分の才能の見つけ方 手作りも副業も無理…深く悩まないで
 コロナ禍以降、近場のイベントを楽しむ人が増えました。そのなかで伸びてきているのが、手作りのものを販売する市場的イベント...
お花畑に2匹目の“たまたま”が♡ 今日の恋愛運はいかがかにゃ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
LINEグループを自然な言い訳で退会するテク⇒「一旦」の前置きは使える
 付き合いや流れでメンバーに加わることのあるLINEグループ。  通知がうざかったり、会話の内容が嫌だったりすると...
お財布に優しい「ド根性植物」8選 ほっぽらかしでも毎年咲いてくれて感謝
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の店先に、一体どこから生えているのか分からない「羽衣ジャスミン」が咲いています。勝手に土...
台湾の聖子ちゃん?女神「媽祖」の人気が凄まじい…カオスな宗教お祭り記
 ガヤガヤとうごめく人混みの頭上に降りそそぐ、どう考えてもヤケドしそうな熱々の花火! 街全体が熱狂に包まれ、路上はさなが...
2024-04-24 06:00 ライフスタイル
後妻つらいよ。“子の運動会にパチンコした男”⇒前妻の嫌がらせは茶飯事
 バツイチ男性と再婚した場合、時々運の悪いことに「前妻からの嫌がらせ」を受けてしまう人がいます。女性は、愛や嫉妬が絡むと...
甲斐駒ヶ岳(春)のごほうび
 峠を登り振り返ると一面雲で覆われていた空が割れ甲斐駒ヶ岳が顔を出した。  春を待ちわびて眺める景色もまたごほうび...
“たまたま”を下から見上げる背徳感…やんちゃ坊主も困り顔
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
惚れてまうやろー♡そのへんの男よりカッコいい同性にキュン
 今回は「同性にキュンとした話」を集めてみました。中には、女性同士で恋愛感情に似た好意が湧いた人もいるようですよ! どん...
女坂と男坂の違いって? 山道・寺社仏閣の参道どっちを選ぶと楽チンか
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
産休クッキー炎上 善意でも地雷的気遣いとは?心理学・マナー講師に聞く
「産休クッキー」がXのトレンドワード入りし、大炎上した件。発端は、4月15日に一般女性が投稿した《職場の人に配るクッキー...
彼優先しドタキャン⇒「まさみの親指」は勘弁…友達だから通じるルール
 気の合う友達や同じ趣味の友達とグループLINEでやりとりするのは楽しいですよね! 毎日やりとりを続けているうちに、グル...