郊外に家を建てた若夫婦…幸せ絶頂の妻を襲った夫の浮気疑惑

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-08-11 14:50
投稿日:2020-07-21 06:00

疑惑は確信に変わり…

 しばし呆然としたあとに「ちょっと落ち着こう」と、玄関に入った咲子。この玄関にも、あちらこちらに咲子のこだわりが詰まっている。使用した木材やドア、タイルやシューズボックスにいたるまで、洋雑誌に出てくるような“おしゃれな空間”を狙って作ったスペースだ。

 靴を脱ぐときには腰掛けられるスペースも加え、すでに今から老後に備えた造りになっている。

 咲子は、まずはその自慢のスペースに腰掛けながら、夫の最近の行動に思いを巡らせてみた。

 そういえば、ここ最近の夫は帰宅時間が遅いし、「ちょっと会社でやることがある」と言って数時間出かけている休日もある。

 リビングへと歩き出すころには、咲子の頭の中には“夫が浮気しているのかも”という疑惑が、すでに確信に変わりつつああった。家に帰ってからもスマホをよくチェックしているし、考えだすと怪しい行動には多くの心当たりがありすぎるのだ。

(子どもがいないからって、彼をちょっと自由にさせすぎたし、家を買うためにって、“仕事”を最優先にさせすぎたのかもしれない。ここらへんで、少しお灸をすえないとーー)

 リビングのドアを開け、部屋の換気をしようと、リビングの中央にある大きな窓に向かって歩き出したそのとき、バサッという音ともに、問題の封筒がテーブルから落ちた。

(なんだかイヤな感じ。っていうか、やっぱりこの封筒に入っているのは、手紙だけじゃないんだわ)

 床に落ちた封筒を拾いながら、その重量感に改めて不審感を抱く咲子。イヤな予感がどんどんと膨らむなか、英国風ガーデンを模した咲子のお気に入りの庭先からは、ビュービューと強い風がリビングのカーテンを揺らしていた。

――この手紙はいったいなに?

 マイホームを建てた若夫婦に降りかかった奇妙な出来事とはーー?

 次回に続きます。

【取材協力】
富田不動産株式会社
千葉県市川市大野町2-232
TEL:047-338-1351/FAX:047-338-6408
HP:http://www.tomitafudosan.jp/

株式会社岡村工務店
東京都江戸川区瑞江2-21-5
TEL:03-3679-5582/FAX:03-3679-5574
URL:http://www.yoi-sumai.com

【並木まきオンラインサロン】スマホ時間を有意義なものに変えませんか?

 コクハク内の並木まき公式オンラインサロン「#まきコク」では、現在新規メンバーを募集中!

 在宅でも安定して稼げるプロライターになれる近道をメインコンテンツとして提供し、家にいながらライタースキルの資格が取得できる「オンラインライター講座」は、副業でライターをしたい人にも大人気。また、令和時代の嫁姑問題に悩める女性たちと解決策を模索する「令和の嫁姑問題相談所」は、気持ちを同じくするメンバーと共感・成長・学びや気づきが得られる場として大好評。

 単発で購入できるお悩み相談も充実。自身の経験に加え多くの人々の嫁姑問題に向き合ってきている並木まきだからこそアドバイスできる「“嫁姑問題”駆け込み寺」や、人には言いにくい恋愛相談にも多くのメディアでの恋愛連載から培ったアドバイスを贈る「パーソナル恋愛相談」、社)時短美容協会のトップであるプロ目線でビューティーアドバイスがもらえる「美容ワンポイントレッスン」など、並木まきのキャリアを活かした多彩なユニットで実益のあるコンテンツにあふれています。

↓詳細はこちら↓
https://salon.kokuhaku.love/namikimaki

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

ライフスタイル 新着一覧


キスだけにしておけばいいのに…欲ばり“たまたま”の失恋物語
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
菊=仏花は古い!改め「マム」は邪気祓いにも一役買います
 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が最高にオモシロイです! 放送が待ち遠しく毎週日曜日には古(いにしえ)の人々のドラマ...
秋の日はつるべ落とし 長い夜どう過ごす? 2022.11.16(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
おひざ大好き♡ 甘えっ子“たまたま”がいっぱいな癒しのお店
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「五十路アイドル」キムタクに膨らむ妄想 2022.11.13(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
セルフお灸「熱さレベル1」からはじめよう 2022.11.12(日)
 突然ですが、セルフお灸にハマっています。  サウナやマッサージなど、血行をよくする健康法は色々ありますが、お灸もいい...
金欠!お金がない!でも「楽しい休日の過ごし方」8パターン
 せっかくの休日もお金がないと、「何もできない」と感じてしまうもの。確かに、何かしようとすれば、お金がかかることがほとん...
熱心な“布教”は逆効果!推し活でやりがちなNG行為を猛省する
 生きるために必要な”推し”、みなさんにはありますか? 人やキャラクターだけじゃなくて、物や事柄でもいいのですが、とにか...
重力との戦い方…あらがうか受け入れるか?2022.11.11(金)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
伊勢「ジオラマ食堂」のオッドアイ美少年“たまたま”にキュン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
値上げの嵐でクサクサ!金運UP“黄色のオンシジューム”に注目
 値上げの冬でございます。  猫店長「さぶ」率いる我が花屋にて、送られてきた電気代の明細を久々に見ましたら……目ん...
大阪「ジオラマ食堂」で“たまたま”発見!一休み中をパチリ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
長く続く関係 きっかけはちょっとしたこと 2022.11.6(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
それしんどくない?「健康オタク」から届くLINEあるある3選
 健康志向が高まる昨今、菜食主義やマクロビ、発酵食品などの食に対する関心を持ち、無添加の化粧品を使うなど素材にこだわった...
劣等感さよなら!「コンプレックスが消えた」5つのきっかけ
 どんな人でも、1つや2つはコンプレックスを持っているもの。でも、コンプレックスによって自分を卑下したり劣等感を持ってい...
大人も新鮮!新作絵本の楽しみ方に気付いた 2022.11.5(土)
 子どもの絵本を買う時、どういう基準で購入していますか? 4歳と1歳の2人の子を育てる筆者は、この前まで「自分が幼いころ...